第27話

 今、プロットを何本も書いて苦しんでいます。なう。


 さて、わたしは仕事で主に今は乙女系小説と言われる、TL(ティーンズラブ)簡単に言うと、恋愛小説を書いています。


 乙女系小説にはエッチが含まれますが、主な流れはロマンチックな男女の恋愛になります。

(上手にかけているかは読者様の判断に任せます)


 そのプロットを時には3つ以上書いて送ってください。一週間以内に、と言われたりします。


 なるべく早めに提出したいわたしは、余裕を持って書くんですが、三者三様の全く違う話を書かねばなりません。


 しかし、恋愛小説の主たる筋は、ある障害を恋人同士で乗り越える、というものになります。


 片方が乗り越えても、あまりドラマティックではありません。


 それは他のジャンルでも同じだと思います。


 主人公が乗り越える壁を克服して、読者様はある種のカタルシスを感じてくださいます。


 そのカタルシスは、障害になる壁が高いほど(主人公たちが盛り上げるほど)、深くなります。


 わたしが恋愛小説を書くときは、漫然と概要を考えます。それから障害の壁を考えます。障害の壁は一つでなくてもいいです。小さな壁がたくさんあっても大丈夫です、二人で乗り越えるたびに読者様も喜んでくれます。


 この障害の壁を昇華するのが、起承転結の転に当たります。


 その障害の壁を考えて、主人公たちに関するいろいろな鍵を考えるのが毎回大変です。


 全て違う話にしないといけないので、壁の内容も鍵も違います。


 天から降り注ぐ方が羨ましいと思います。わたしは頭を捻って考えるタイプなので……。


 一番苦しいとしたら、わたしの場合はプロットを考える時かもしれないです。


 しかもプロットは二、三行のあらすじではいけない場合が多いです。


 最初から最後までを1200字以上で書かないといけないこともあります。

 要するに、最初から物語が出来上がっていて、そのとおりに書かなければいけないわけです。筋が少し変わってもいけないのです。


 なので、キャラクターの概要も詳しくなります。キャラクターがきちんと固まってないとあらすじも書けませんから。


 このキャラクターの概要も難しいです。話に合わせて性格付けをしていくことが多いです。でないと、キャラクターが筋書きに合わせて動いてくれませんから。


 まったく、お話を考えるのは楽ではありません。しかも書いたプロットが全部採用されるわけではなく、また新たに三本書いてくれと言われることもザラです。

 それが採用されなかったら、仕事が無いということなので、毎回必死です^^;


 今回は愚痴になりましたけど、プロットは大変だし、大切だよという話でした。


 ※2016/9/26

 現時点最高提出プロット(企画書)は11本になりました……。全部違う話です。


 ※追記

 この次の時点で7本でOKが出て、三作目で3本でOKが出たので、少しずつましなんでしょう。今書いてるものは2回めでOKでました。1回でOKでたいものですね。

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