第16話

 皆さん、あらすじやプロットは書いてますか?


 プロになると企画書というものがあります。


 有り体に言うと、大まかな最初から最後までを書いたプロットのことです。


 以前書いたとおり、細かに書く必要があるときと、大まかに説明する程度の時があります。


 わたしはその大まかに書いたものから草稿みたいな物を起こします。


 エピソード毎にはなしを区切って書くときもありますし、起承転結の区切りで書くこともあります。


 丁寧に書くので、A4サイズの用紙6~10枚になるときがほとんどです。

 大長編にならない限り、キャラ表も作ります。


 込み入った話ほどキャラ表も分厚くなりますが、単純な話だとそれほどキャラは書き込みません。


 そのかわり、書き込まないけれど、頭の中でこのキャラはこうだという大まかな形を作っておきます。


 おおまか過ぎて、ひとに説明出来ないときはある意味失敗なんですが、説明出来る程度には作っておきたいです。(反省)


 ときたま起こるのですが、話を書き込んでいくうちに、もっと良いエピソードや、構成の問題が見えてきて、プロットを大幅修正しなければならなくなります。


 そんなときは無理に元に戻そうとせずに、新たに次のエピソードへとスムースに繋がるプロットに書き直します。


 小さなエピソード変更のときは書き直さずとも、次のエピソードに繋がっていきますが。


 書いていくうちにもっとこうしたほうが話が引き締まると思ったら迷いません。


 もとあったプロットは捨てます。


 二章分書き直すこともあります。


 プロットの段階では気付かないどうでも良いことに気付いてしまうわけですから、余りこだわらずに書き直した方が良いと思うのです。


 そのほうがキャラクターや話が引き立つなら、自分のこだわりより、作品を愛して上げた方が良いと思います。


 そうやって捏ねて作り上げた作品は、最初の意図よりもきっといいできになっているはずです。


 そう信じて書かないといけません。それと同時に今よりもっと面白くなるならそちらを取るという心構えも持っておきます。


 編集者さんから要望があったり、または編集者さんから指摘されたりした場合も同じです。


 たしかに必ずしも編集者さんが正しいわけでもないと思いますが、作品を書き上げて商業レベルに持っていくのは編集者さんと自分です。


 編集者さんの意見を取り入れながら、自分の味を出していくのが職業としての作家かも知れないです。

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