第12話
それでもいつも書いたものが受け取っていただけるわけではないです。
プロット提出で、売り文句や見出しまで、書いてくれと言われた覚えがあります。
なので、粗筋の骨子ができたら、起承転結で粗筋をまとめて、売り文句と見出しと仮タイトルを書いて提出してました。
こんな風な話が良い、どういう本のような感じが良い、不思議があるといい、やっぱりない方がいい。
そういう風な要求にいちいち応えて企画書を何枚か出しましたけど、何週間、何ヶ月も待たされて、見たことがある、聞いたことがあるということで、結局没でした。
縁がなかったんでしょう。
かと思えば、別の会社では作品を提出して、即返事が来て、「ラノベで一人称に、主人公の年齢を若くして、女性を多くしてくれたら」という要望だけの場合もありました。
一から書き直すのは大変でしたが、主人公を女性にするため、いくつか設定も組み直しました。
女性率を上げるために、過去作った設定を掘り起こして、設定に組み直したり。
一番大変だったのは、三人称の視点から一人称視点になるため、「てにをは」が変わることでした。
また、三人称では何気なしに書いていた、主人公以外の心理的な描写もまったく書けないので、苦労した覚えがあります。
ラノベになると、いままでのような書き方ではないものを要求されるので、戸惑いもたくさんありました。
でも一人称は改めて難しいものだと痛感しました。
しかもラノベはイラスト主体、イラストが命なので、主人公以外の女性の設定の詳細を細かく教えてくださいと言われましたね。
ラノベ(会社によりますが)はやはり、イラストレーターさんと一丸になって一つの物語りを生み出すのだなと思いました。
そのために編集者さんがすごく苦労されてると思います。
※ 追記
たまにイラストレーターさんと編集者さんが勝手に設定を変えてしまうこともありました。いいアイデアだったらいいんですが、悪改変だと各側に苦労が回ってきます。それでも編集者さんが決めてしまうと変えざるを得ません。
その期待にも答えなければいけなくなる時もあります。
話が矛盾してしまう場合はこの限りではないです。大いに話し合いましょう。
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