第11話

「塩飽島の巫女」のプロットを出したときは、一応、人物設定の詳細と、全シリーズの概要と設定を書いたもの、大まかな粗筋A4(40*35)3枚くらいにまとめて、一応、ミステリーなので、謎かけと謎解きを※で印を付けて提出しました。


 そこに、編集者さんが独自で調べて、よくわからない部分、もっと調べた方が良い部分、矛盾する部分などに赤文字でチェックを入れてくれます。


 それに対して、もうすこし掘り下げた資料を添付したり、関係性などを詳細にしたりして、何度も質疑応答を繰り返します。


 ※追記

 この質疑応答の追加したプロットをイベントなどで頒布しています。


 ぱっと見てなにも言われず、いいですよ!


 何てことは重鎮の作家さんくらいじゃないでしょうか。


 直しについて言う言わないは、あくまで編集者さんの判断で、作家さん自身が言わせないなんてことは100%無いと思います。


 だからたいていは修正を要求される、と言うことです。


 シリーズにするつもりがなくても、シリーズにしましょうと言われることが多いです。


 なので、付けるつもりの部分を追加しないことになったり、説明しないとわかりにくいんじゃないかな、という部分が、くどいし、シリーズにするからいらない、と削ることになったりする場合があります。


 前回の屍鬼祓師の時はそれがものすごく在りました。なので説明不足のシーンもたくさんあったなと思います。


 シリーズになれば、伏線も必要になります。


 一巻一巻で話は終わっても、続編があるように書いて欲しいと要望が出ます。


 なので、うまく引きを作っていかねばいけませんでした。


 この主人公たち、これからどうなるの?


 こう思わせる要素を組み込む作業に没頭することが多かったです。

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