プロット
1.プロット
今回から、プロットについて書いていきたいと思います。
<あらすじ>とどう違うんだよ!? という方もいらっしゃると思います。
わたしもおおむね<あらすじ><プロット>は同じ意味を指していると思いますが、やや、<プロット>の方が、内容が詳細になっているかと思います。
要するに、ほぼ、骨だけだった<あらすじ>に、血肉とアクセサリーを付けた状態、<草稿>を指しても間違いはないです。
じゃあ、<草稿>で良いだろ、と思うかもしれませんが、<草稿>をほぼ書き上げた推敲前のお話を指す方もいらっしゃるので、あえて、<プロット>と表現して説明していきたいと思った次第です。
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さて、<プロット>とはどういうものでしょうか。
たとえば、詳細な<あらすじ>にさらにお話の重要点を付け加えていく作業を<プロット>としましょう。
最初に作ってもらった<あらすじ>はほぼ箇条書きではないかと思います。
箇条書きの行間にはほとんど関連性のないものが並んでいます。詳しくすでに書き連ね、登場人物の重要な台詞も書いてしまった方は、<プロット>の段階に至っていますので、ここの説明は必要ないかと思います。
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原稿用紙数枚の作品を書いたことのある方なら分かるかもしれませんが、たくさんのことを書きたいけれど、なかなか思うように表現できず、思ったより短くなってしまった。
人に読んでもらったら、「プロットか、あらすじみたいな小説だね」と言われた。
そんな経験はありませんか?
<あらすじ>はもっと酷い状態のことを指しますが、<プロット>はある程度のお話の流れをつかんだ上で書かれたものになりますので、お話の概略として理解できても、読者や作者が伝えたい重要な部分が抜け落ちている場合があります。
いわゆる、お話の下書きの前段階、メモみたいなものでしかないのが、<プロット>というのです。
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<プロット>は<あらすじ>を詳しく書いた、お話のメモなのです。
これから書くお話の筋書きを忘れないために、道筋を順に書いたものです。その筋通りに書くことでお話は起承転結の通りに勧めていくことが出来ます。
もし、お話が<プロット>の通りに進まないときは、基本に帰ってみた方が良いでしょう。
お話の筋書きに矛盾がないか、キャラクターに矛盾がないか、必ずその矛盾がお話の歩みを鈍らせているはずです。
さて、前置きはここまでにしましょう。
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<プロット>を書いてみる、と言うことは、より詳細にお話を理解すると言うことです。骨子に血肉を付け、血肉に<なぜなの?>から導き出したものや<理由付け>をしたものを書くことが<プロット>です。
アクセサリーは<プロット>に付けたり外したり出来る些細なものになります。
<あらすじ>で、箇条書きにしたものを見てみましょう。
たとえば、前回例にたとえて書いたあらすじを出してみます。
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1-a.主人公には病気の妹がいる。
1-b.妹の病気を治すには、ドラゴンの血が必要だと知る。
1-c.しかし、ドラゴンと戦うには特殊な力が必要でそれを魂と引き替えに得る。
1-d.血を手に入れるためにドラゴンが住む地に出発する。
2-a.旅を始めた矢先、何者かに襲われ怪我をした脇役に出会う。
2-b.やっかいな脇役だと思うが、主人公は脇役を連れて最寄りの町に向かう。
2-c.しかし、脇役は町に向かうことを拒み、連れて行ってくれる代わりに必ず礼をすると申し出てくる。
2-d.脇役は魔法が使えるため、主人公は仕方なく同行を受け入れる。
3-a.同行した脇役はなぜかドラゴンについて詳しい。
3-b.ドラゴンの谷で生まれ育ったからだと、主人公に脇役は説明する。
3-c.敵から脇役がドラゴンを呼ぶ鍵だと言い残し、脇役を連れ去られてしまう。
3-d.脇役を見捨てられないのと、ドラゴンを呼ぶ鍵という理由を知るために、主人公は脇役を連れ去った敵を追う。
4-a.主人公の前に始め主人公と取引をした人物が現れる。
4-b.ドラゴンを手に入れるために使うか、脇役を救うために使うか、一度しか力は使えないと告げる。
4-c.脇役を救うために力を使ったため、主人公は魂を引き渡さねばならなくなる。
4-d.実は脇役がドラゴンであり、取引した人物はドラゴンの守護者だったため、血以外に妹を救う有効な方法を授けられる。
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あまり良いお手本ではないですが、とりあえず使ってみます。
<あらすじ>は上記のような簡単な箇条書きを指します。
これにあなたが考え出した設定やキャラクターの詳細を付け加えていくのです。
別にこの例を下書きにしなくても大丈夫です。
あなたが最初にノートに書いたお話の<あらすじ>を使ってください。
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では、次回はより詳しい<プロット>の書き方、<起承>について説明します。
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