12.キャラクター
さて、今回は、これやったら、キャラクターとして終わってしまうことについて話します。
終わってしまうってなんのことでしょう?
皆さんはどう考えますか? こればかりは個人差があるかもしれません。
でも、こんなキャラクターが出てしまうと、お話が味気なくなるのも本当のことだと思います。
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ずばり、何でも出来てしまう、万能型キャラクターです。
※追記
昨今はチートキャラが流行っているようです。なので、万能ゆえの弱みや万能だからこうなったという方向性で書くしかないのではないかな〜と思います。
この講座では、王道の説明はしますが、テンプレの説明はしていません。多分テンプレと言われるものは、投稿SNSで書かれている方のほうが詳しいと思います。
完璧な人間が主人公になってしまうと、必ず問題は解決してしまうし、問題自体起こったとしても、なんのスリルもありません。
読者は、ハラハラドキドキしたいのです。
<ウルトラマン>だって、三分間しか変身できないという、なぜなのかよくわからない理由があります。観客は三分の間に、ウルトラマンが怪獣をやっつけられるのか、手に汗を握ります。そして、実際は三分過ぎていたとしてもやっつけたとき、感情移入して、心から喜ぶのです。
<シャーロック・ホームズ>にも悪癖があり、ワトソン君を心配させます。ホームズは退屈するとやたら拳銃をぶっ放したり、麻薬(アヘン・コカイン)中毒者なのです。現代でも当時でも、鼻白む悪癖ですね^^;
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ともかく、完全無欠・完璧なキャラクターは敵味方関係なく、つまらない存在なのです。
読者を楽しませたり、お話を面白くさせるのは、<欠点>や<弱点>を持ったキャラクターなのです。
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ギリシャ神話にも完全無欠の人物<アキレウス>がいます。しかし、彼には誰にも言うことが出来ない弱点があるのです。その弱点を知られてしまい、彼は不死とも言われていたのに、死んでしまいます。
聖書に<サムソン>という英雄が出てきます。その英雄は惚れた女に自分の弱点を教えてしまい、力を失ってしまいます。
神話に関して、悲劇的な終わり方というのは良くあることで、悲惨な結末に発展してしまうことがあります。
しかし、気をつけないといけないのは、よほどの理由がない限り、主人公は死んではならないのです。
死んでしまっても、何らかの理由で生き返るなどして、ハッピーエンド、もしくそれに準じる終わり方をするのが望ましいのです。
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なぜそんなことをしないようにと言うと、主人公が幸せの絶頂にあった場合、死んでしまうことで読者をがっかりさせてしまうからです。
ただし、例外があります。
アニメにもなった、<フランダースの犬>です。後にも先にも、主人公が死んで終わるお話はあれくらいだったと思います。今でも泣けてしまうほど、理不尽で悲しいお話だった記憶があります。子供心にあの話は衝撃的でした。
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と言うわけで、お約束。完全無欠の主人公には弱点を付け添える。(かならず、そのために危機に陥るとなお良い)
主人公は悲劇である以外、絶対に殺さない。
この二つは、やったらおしまいのお約束ごとです。
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