7.キャラクター
こんにちは、こんばんは。
初めてのひとは、初めまして。
キャラクターは主人公も脇役も完璧というひとはさようなら。あなたには必要の無い講座かもしれません。
さて、今回は主人公と脇役の作り方について説明していきたいと思います。
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キャラクターの作り方はほぼ同じですが、主人公と違うところがなければいけません。
全てのキャラクターが同じような性格だと、キャラクターにメリハリがなくなり、読者はかき分けが出来てないと感じて読むのを止めてしまいます。
それは外見のことではなく、内面のことなのです。しゃべり方を変えたとしても、性格の書き分けが出来ていなくては、同じコピー人形を大量生産するに過ぎません。
ゴレンジャーのメンバーが全員赤レンジャーだったら困るのと同じです。皆センター取りたがって困ります。見てる方もはた迷惑でしょう。まぁ、そういう小説にしたいならそれも一興ですが、かなりストーリーに力を入れないと、しらけてしまう話になるでしょうね。
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さて、主人公はお話の中心でなければいけません。
脇役が目立つと目立った分だけ、主人公の意味は無くなります。
大長編(原稿用紙五百枚以上)なら、丸ごとそういう章があってもいいかもしれないですが、原稿用紙百枚以内の話にそれはあってはならないのです。
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まず、主人公の性格を思い出してください。一番簡単なのは、主人公と真反対の性格にするといいでしょう。
主人公が引っ込み思案で弱気なら、脇役は積極的で強気。と言うふうに対極になるものが一番良いかもしれません。
なぜなら、お話を進めていくとき、どちらも弱気になると話が進展しなくなる可能性があります。強気なら、エピソードばかり増えていって、お話の収拾が付かなくなり締まりが無くなってしまうかもしれないからです。
特撮の戦隊ものを考えてみてください。皆それぞれ立ち位置が違い、性格や特徴、全部個性的な人物が考えられてると思います。同じような人間は二人も必要ないからです。群像劇にしたい方は、そこを注意しながら書くしかないですし、生い立ちから家族構成まで緻密に作った方がいいでしょう。
もちろん、キャラクターが多く出るようなお話は基本そういった作り方をすべきです。ぱっと浮かんだ印象だけで書けば、いつしかお話もキャラクターも破綻してしまうでしょう。
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お話を破綻させないためには、キャラクターの立ち位置と性格の対比を認識することが必要です。漠然としていてはいけないのです。
まじめな性格のキャラクターが、そのお話の都合上、いい加減なセリフをしゃべれば、矛盾が生じ、読者に違和感を与え、お話とキャラクター自体が破綻します。あくまでまじめなキャラクターの立ち位置を変更してはならないのです。
記憶喪失になる、元々二重人格だとか言う設定は、実を言うとご都合主義になりかねない話なので、よほどじゃ無い限り使わないに越したことはないです。その代わり、表と裏とでは人格が違うという設定(主人公が猫をかぶっている、いい子を演じてる悪い子という設定)は、反対にお話にメリハリを付けることが出来、面白くなる可能性をはらんでいます。
二重人格、記憶喪失で面白くするにはその理由がよほど興味深いほうがいいですし、お話に絡んでいればなおさら良いと思います。
単純に記憶を失っていたけど、取り戻してハッピーエンドでは面白くないのです。
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では、どうすればいいのか。ここで脇役が重要になるのです。でも、単純に、言わせたいひとつの台詞を使うためだけの脇役は作らない方がいいです。そのセリフのためだけに話を進めて、都合のいいキャラクターを作ると、使い捨てのキャラクターを登場させることになり、読者やお話にとって煮え切らないものになるでしょう。
お話に必要な脇役を作り、なじませていくことの方が大事なのです。
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なかには、セリフとシチュエーションだけが浮かんで、どうしてもそれをお話に盛り込ませたいと躍起になる方がいます。
悪いことではないですが、そこに至るだけの説得力と、キャラクターの性格をきちんと作り上げなければ、書いた本人の中の満足感と読者の読後感はかなりかけ離れてしまうでしょう。
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別に書けたらそれでいいという方は、この講座は必要ないので、すっ飛ばして、興味あるものだけかいつまんで読んでください。その方が時間の無駄にならないと思います。
読者も褒めてくれるひとだけでいい、褒めてもらえなかったら書く気が失せると言う方も同じです。褒めてくれる読者は、お友達を作ればごまんと現れるでしょう。あなたもその読者が書くかもしれない作品を褒めれば、あなたの作品も褒めてもらえるでしょう。ぜひそうなさってください。
この小説講座は、上記のかたには根本的に不必要なものだと思うので、上記の方は自分が満足できるお話を書いてください。楽しんで書くことが大事ですから、少しでも苦痛になることはしなくても良いのです。
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さて、脇役も大事な主役になり得る。そのためには、主人公と同じくらいいろんな<なぜ>を繰り返し、1.キャラクター~6.キャラクターまでを繰り返して作り上げてください。
そこまで作り上げたとき、お話の方向性やエピソードは自ずとできあがってくると思います。
次回は、主人公と脇役の立ち位置について書いていこうと思います。
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