超超初心者のための小説講座

5.キャラクター

　さて、前回で残した課題の消化です。

「なぜなの？」を使った、お話の肉付けを説明します。

　しかし、まずは、キャラクターの肉づけから行きます。そうでないとお話の肉付けの時に説明ができないので＾＾；

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　1-1．主人公は臆病者だが、世界が大変なのを知っている。

　1-2．脇役は主人公と友人。ことあるごとに、主人公を挑発する。

　1-3．とうとう主人公は脇役の挑発に乗ってしまう。

　まず思い出してほしいのが、

　2.キャラクターで書いた、主人公の大まかな設定です。

　主人公　男　とても臆病だけど、窮鼠猫をかむところがある。世界を救うためにモンスターを倒すことが目的。

「なぜなの？」を使って、下記のように主人公の性格や名前が出来上がったことにします。

　ルシアーク　（男）

　とても臆病。

　幼いころから恐ろしい夢を見る。とてつもない抗えない力に握りつぶされて、殺されてしまう夢だ。

　このせいで、日常でもちょっとしたことでおどおどしてしまう、大変へたれな性格になってしまった。

　けれど、追いつめられると、押し殺している感情が爆発して、思いもよらないことをしてしまったり、力を発揮したりする。

　同い年の幼馴染とは腐れ縁で、いつも尻に敷かれているが、内心は好きなのかもしれない。まだ本人は気づいてない。</font>

「なぜなの？」を、主人公が「臆病」であることに対して使いました。

　実は、なぜなのを突き詰めると、「伏線」といって、お話のなぞを担う重要な礎になるのです。

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　ちなみにこの話はラブコメを含んだヒロイックファンタジーになります。

　脇役を女にした時点で、そうしたほうがお話が書きやすくなるからです。

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　さて、ルシアークの幼馴染（脇役）の設定も書きましょう。

　脇役　女　好奇心が旺盛で、トラブルメーカー。世界を救いに行くことになった主人公についていくことにする。

　ミリアル　（女）

　何に対しても面白がって、とても明るい。いろいろなことに興味を持っていて何でも知りたがる。

　そのため、いろんな失敗やいたずらをすることになり、おもに幼馴染のルシアークにとって大迷惑のトラブルメーカー。

　同じ村で生まれたけれど、ミリアルには親がいない。育てているのは祖父母。最近、ミリアルは頭が痛いといって寝込むことがある。

　魔王の復活を聞いて、しきりにルシアークに魔王を見に行きたい、できたら退治したいと誘い始める。

　ミリアルだけはルシアークが本当は強いと信じている。

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　忘れてはいけないのが、主人公を「静」にしたら、脇役は「動」にする、ということです。

　キャラクターの動きが全く違うことで、お話（エピソード/事件）が作りやすくなります。

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　では今度こそ、お話の肉付けです＾＾；