4.キャラクター
4回目突入です。
今回は、サンプルに、自分のキャラクターの履歴書をお見せします。
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長ーーーーーーーーい文章が履歴書です。
拙作「黄泉狩人」のもとになった話のものになりますので、人物の名前が違います。
(以下の文章は粟生慧に著作権があります。無断で転用、無断で引用することを禁じます)
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【 晶良 】「ぼくがやらなければ、誰が猛流を封じるんだ」
名前:一宮晶良
性別:男
年齢:二十五歳
誕生日:B型、かに座
最終学歴:大学四年卒業
職業:屍鬼祓い(実質無職)
家族構成:前総帥の三女(真珠)の息子。父は分家・佐伯の人間・陸史。姉四人の長男
性格:温厚ではあるが、頑固で有言実行型人間。家事全般など細かいことは苦手。兄弟子でもある猛流のことを尊敬していた。しかし、性格の変わってしまった猛流に対しては気を許せなくなっていた。幼いころから体が弱いため猛流が総帥の跡を継ぐだろうと思っていた。
身長:172cm
体重:49kg(やせている)
髪型:耳にかかるくらい少し長めの茶髪。前髪は目を隠すくらいの長さ。ストレート。
外観:少女のような容貌。色白。とにかく華奢。美形。二重。見た目が若い。20歳を超えても10代に見える。(力のせいで若く見える)
目が悪いため瞳が潤んでいる。
運動は苦手(あまり動くと体力を力で消費し死にそうになるため)。体が弱いため、子どもの頃は一年の大半を寝たきりですごした。そのため、学業も苦手。暇つぶしは式神特訓。なので精神鍛錬の成果は人一倍ある。テレビっ子。
肉類は苦手。果物、野菜が好き。アボガドのすしが好物。甘いものに目がない。食道楽。
服はダブダブとしたものが好き。木綿や綿がこのみ。麻も好き。肌触り重視。色は生成りや白、青系や緑系の薄い色などが好き。暖色系は好きじゃない。じゃらじゃらしたアクセサリー類は苦手。シルバー系のアクセはつける。(魔よけのため)ピアスは嫌い。基本的に体に傷をつけることはしない。でも琥珀の形見はいつも身につけている。
普段は無口。特に女性の前ではもっと無口になる。(ぼんやりしていることが多いため、無口)
*晶良の力は生命と転生の力。何もしてなくても力が漏れているため、自分の命を少しずつ削っている。そのため体が弱い。
*七年前に一宮家の総帥に選ばれたが、力を使えないため、現在は辞退中。
*従妹の一宮琥珀が好きだった。しかし、猛流に琥珀を殺される(屍人にされる)。総帥に選ばれる前夜に琥珀からプレゼントを受け取った。受け取ったのは水晶のペンダント。皮ひもで石に穴を開けずに水晶を網込み、ペンダントトップにしている。琥珀の分身が詰まっている。晶良はそのことを知らない。
*一族の中では猛流とはライバル同士になる。二人のうち一人、琥珀が選ぶものが必然的に総帥になる。
*昏睡から目覚めた後、体力が回復するまで、朱鸛(しゅこう)という式神と合体している。朱鸛が体力回復のために何でも食べているため、肉も食う。普段は嫌い。しかも、体力、精力のすべてを補おうとするため、瑪瑙と関係を持つことになる。
◆ 晶良のコンプレックス。
・自立した男である自信。
・健康
・男性性の欠如。
・命を削る力をサポートする何かの欠如。
◆ 猛流にあこがれる理由。自分にないものを持っている。嫉妬。
◆ 克服する必要性。
・命の危機。
・男としての名誉。
・一族の担い手としての義務。
・猛流を乗り越え、自信を取り戻す。アイデンティティの回復。
・猛流のもたらす世界観への嫌悪。
◆ 孤独・劣等感・焦燥感。長じるにつれ認識した立場。存在価値。
◆ 自分を認めてほしいという欲求。それを発揮する機会のなさ。やり場のない欲求不満。諦め。絶望感。
◆ 猛流との対決のやり直し。敗北の乗り越え。
【 猛流 】「たった二人で私と戦うつもりなのか?」
名前:一宮猛流
性別:男
年齢:三十歳
誕生日:AB型、牡羊座
最終学歴:大学四年卒業
職業:一族の学園の英語教師(高等部)→ナルクプロダクション相談役(会長)
家族:総帥の次女(珊瑚)の息子。長男。双子の妹・瑪瑙と柘榴がいる。父は分家(佐伯総馬)。晶良と琥珀の三人と一緒に育つ。
性格:自信家。努力家。独善的。幼いころは長男的役割に責任を感じていた。面倒見のいい面もあった。けれど、力が顕現し使ううちに、邪悪な力の神と交信するようになり、性格が変わってしまう。いつしか邪神に魅入られ精神をのっとられていく。
身長:184cm
体重:57kg(筋肉質)駿馬のような筋肉。
髪型:短め、黒髪。前髪は長めでかきあげている。
外観:美丈夫。しっかりした体格。いつもスーツ。趣味がいい。普段はメガネをかけている。(本当は目は悪くないが目つきを隠すためのカモフラージュ)修行時は裸眼。奥二重。目つきは鋭い。女にもてる。(何もしなくても寄ってくる)
*幼いころからともに育った琥珀を愛している。自分だけのものにしたいと切に願っている。
*性に対して奔放だが、琥珀以外はおもちゃにすぎない。
ち主。
◆ 猛流のプライドの高さ。必ず一番であることへの執着。それに伴う努力。能力。
◆ 天性の力ゆえに恵まれている晶良を猛流は憎悪している。晶良がいなければ、という思いがいつもある。
◆ 琥珀を愛するようになってとみに晶良への憎しみは大きくなる。(琥珀が晶良を愛しているのではないかという猜疑心の肥大)
◆ 逆に禁忌の力をコントロールできるといううぬぼれ。自分に対する過信。
◆ 徐々に死の力にむしばまれていく恐怖を抱きつつ、それにおぼれていく。
◆ 死の力に意識をのっとられてからは、欲望といけにえの死だけが喜びとなっている。それでも琥珀への愛はかろうじて憶えている。
◆ 琥珀の心が手に入らないのであれば、屍人にしてやるという自暴自棄的愛。(自己中心的な愛)
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晶良の式神
【 青嵐 】せいらん
・白狐
・もとは伏見狐、傷つき、千葉の一宮神社近くにいるところを晶良に癒され、契約(徳を積み昇天する)のもと式神になる。
・人の姿は女性、十二単。美しい黒髪に白い耳。薄い藤色に藤の花の模様の袿。色白。大きな目で一重。美人。武器は鉄扇。
・武器に変化した姿は大振りの棒手裏剣。
【 朱鸛 】しゅこう
・神霊
・長野の伊那にある磐座に何千年とこもっていた気がこねられて、神になった。あと少しで昇天し完全に神となるはずが、アクシデントで磐座が割れ、昇天が果たせなかった。荒れ狂いいずれ大地に帰るところを晶良に救われ、式神になり徳を積むことで再び昇天する機会を得る。
・神霊の姿は燃える炎の鳥。
・人の姿の時は巨人。因幡の白ウサギの話に出てくる大国主みたいな恰好。武器は大太刀。
・武器に変化した姿は太刀。柄に赤い房。
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以上は物語を構成しなおすときに作ったものです。
人物の内面を詳細に作ることで、キャラクターが魅力的に(より読者や書き手に身近に感じられるように)なります。
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拙作が見本なので、参考になったかわかりませんが、これはあくまで一例です。
物語を書きたいなぁと、初めて思われた方にとっては、少し難度が高いかもしれません。
ここまで詳しくなくてもいいので、自分のキャラクターはどんな人間なんだろうと、考えながら書くと楽しいですよ!
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