ライバル球団 土佐ハードパンチャーズ

色々な不穏が漂うこのキャンプだ。

火種はあちらこちらでくすぶっている。


いい意味でも悪い意味でも、エンペラーズが紙面を飾っている。

これは今までにない事である。


エンペラーズは補強をあまりしない球団であった。


しかし今年は違う。


それは、四国の高知県を本拠地とする球団、土佐ハードパンチャーズの存在である。


ハードパンチャーズは昨シーズン3位、そしてエンペラーズは4位であった。


ハードパンチャーズの親会社は、 主にネット通販やビデオ・オン・デマンドに関する事業を行っている企業である。


ネット通販で一番ヒットしているのが、同社で開発したジョークグッズ【ピュッピュ ピュッピュ】というブランド商品は、エンペラーズの開発した。オナビティ ハイパーと常に1位、2位を競う程の人気商品である。


オーナーは結野 穴雄(けつの あなお)


エンペラーズのオーナー阿佐 太智夫とはライバル関係である。


ハードパンチャーズは、投打共にバランスのとれたチームで、昨年の覇者、東京ゴールデンズに勝ち越した唯一のチームである。


本拠地のパンチャードームでの勝率は7割を越える。


この勝率に異論を唱える評論家も多く、疑惑に満ちたドームとも言われている。


注目選手は、3年連続盗塁王に輝く、ハードパンチャーズのキャプテン大和 俊次(やまと としつぐ)


入団8年目の25才。


右投げ両打ち、球界を代表するショートストップで、鉄壁の守備を誇る。


彼の指示によるフォーメーションの守備位置で、守りの野球を掲げる。


バッティングも一流で、昨シーズンは打率は櫻井より上の2位で 341 ホームラン14 打点67 盗塁は最多の62である。

トップバッターらしく、選球眼もかなり良く、出塁率は最多の 403という理想の1番バッターである。


投手陣は、昨シーズンのセーブ王に輝いた 柳楽 春人(なぎら はると)

入団11年目の32才。


右投げ右打ち

球速は145前後だが、左打者のインコースに食い込むカットボールで43セーブを挙げる。


左打者の被打率は、197という驚異の守護神である。


そして今年よりハードパンチャーズのGM(ゼネラル マネージャー)

に就任したのが、かつて埼玉県を本拠地としたスーパーフライヤーズのスター 宇棚ひろしである。


原田を迎い入れ、ハードパンチャーズを優勝候補に挙げる評論家も多い。


エンペラーズにとってはハードパンチャーズが目の上のたんこぶ的な存在なのだ。



オーナー阿佐のハードパンチャーズに対する執念は凄まじく、「他のチームに負けてもハードパンチャーズに負けるのは許さないぬムヒョヒョヒョヒョヒョ」

という思いで、大型補強を行った。


ハードパンチャーズオーナー結野もエンペラーズに対する執念はかなりのもで、伝統の一戦ならぬ、玩具の優越比べの泥仕合と揶揄されているのだ。



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