ジャパニーズスタイル

トーマスJr.は苛立っていた。


慣れない環境に海兵隊の訓練を思わせるかのような、ノックをこなす選手を見て吐き捨てるように言った。


「Feel irritated(イライラしてくる)」


「 What did one Thomas do?(トーマス、どうした?)」


通訳の吉田が聞いてきた。


「 It's ridiculous training! (あんな馬鹿げた練習方法があるか!)」


「 That's a Japanese training method (あれが日本の練習方法だ)」


特守。いわゆる千本ノックと呼ばれている守備練習だ。


倒れても容赦なく打球が襲う。


「立てぇ~、まだまだ終わってねぇぞぅ!」


コーチは容赦なく打ち続ける。


選手の背中や、足に打球があたり倒れてもノックを止めない。


「 It is why, and cancellation does not have it? Mind to kill that fellow!(何で止めさせないんだ?アイツを殺す気か!)」


トーマスにしては信じられない光景だ。


日本はこんなバカな練習をしてるのか?


「Dickhead!(イカれてる!)」


「 You should follow it in silence(黙って従ってりゃいいんだよ)」


振り向くと1人の白人選手が話してきた。


デビッド・グリフィズ 29才


背番号 41


来日3年目になる中継ぎのサウスポーだ。


メジャー経験はないものの、3Aで好成績を挙げ、スカウトの目に留まり、静岡エンペラーズに入団。


サイド気味に投げるスリークウォーターから140㎞後半のスピード投げるフォーシーム(直球)と、ツーシーム、スライダー、シンカーを駆使し

中継ぎの要として活躍。


昨シーズンは2勝1敗 24ホールド 3セーブ 防御率は2.04という抜群の安定感を誇る。


「 Who the hell are you?(誰だテメー?)」


トーマスは答えた。


「 Don't make big game affectation for ever! (いつまでもデケーツラしてんじゃねぇよ!)」


グリフィズは日本に来てまでメジャー気取りでいるトーマスが気にくわないらしい。


更に問題が起きそうた。





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