第2話殺して下さい

《小田切進を殺して下さい。今日の23時に殺して下さい。赤い目のウサギちゃんより。》


俺は、新島治、フリーター、25歳、独身。


俺は、一ヶ月前から送られてくる、赤い目のウサギちゃんからの手紙に怯えている。


俺は、いい加減だが、付き合った女にはとことん優しくする。


《小田切進を殺して下さい。赤い目のウサギちゃんより。》


俺は、高校生の時に学校で暴力事件を起こして退学にされた。それと同時に家をから飛び出して東京に一人で出て来た。


でも、一度も親の事は忘れた事は無い。


《小田切進を殺して下さい。今日は、小田切進の住所を教えます。》


東京に来て、俺は汚れたかもしれない。女のヒモのような生活を何年か続けている。


仕事をしても長続きした事が無い。

いつもホントは罪悪感に苛まれている。


《小田切進を殺して下さい。今日は小田切進の顔写真を同封します。》


俺は、重大な罪を犯した事がある。


《小田切進を殺して下さい。今日の夜23時に殺して下さい。赤い目のウサギちゃんより。》


俺は、好きな女を殺した。


《小田切進様へ、今日の夜23時に新島治が死亡しました。ご協力ありがとうございました。赤い目のウサギちゃんより。》


《新島治様へ、今日の夜23時に小田切進が死亡しました。ご協力ありがとうございました。赤い目のウサギちゃんより。》



「知ってる?赤い目のウサギからの手紙。」


「ああ、知ってる。でも、噂でしょ?」


「まぁね。」



 

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赤い目のうさぎちゃん 転ぶ @Ken123

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