赤い目のうさぎちゃん
転ぶ
第1話殺して下さい
《新島治を殺して下さい。赤い目のウサギちゃんより?》
俺は、普通のサラリーマン25歳、小田切進、独身。
俺は、根性は無いが、会社には無遅刻無欠席で出勤している。
人様に後ろ指さされる事は、生まれてこのかたした事が無い。
一度だけ、姉のおっぱいを見てしまった事があるくらいだ。
《新島治を殺して下さい。今日は新島治の履歴書を手紙と一緒に同封します。》
俺は、真面目に生きてきたつもりだ。まだ童貞だし、実際は素人童貞だ。
姉弟は大切にするし、親孝行もこれからするつもりだ。
《新島治を殺して下さい。今日は新島治の住所を教えます。》
そりゃ、たまには羽目を外す事だってある。電柱に登ると見せかけて電柱の前にタヌキの置物を置いた事もあるし、好きでもない子に告白された事だってある。
《新島治を殺して下さい。今日は新島治の顔写真を送ります。》
ホント言うと俺は、重大な罪を犯した事がある。
《新島治を殺して下さい。今日の23時に新島治を殺して下さい。》
人を殺した事がある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます