SUCCESSION OF EROSION19

『Felt Use』


「ここにいる人は皆さん初めまして~だね」

地面に着地した。胸元を開放的に開けた上下エメラルドグリーンの服を着た金髪の美女。表情や目元が徐々に変化し外見年齢が上下十歳は変わる程

「報告書は倉庫に隠してあったのを半分先に持ち去っちゃった~残念……だったわね坊やと嬢さん達」

会話の途中で表情が極端に変化。無邪気から妖艶に変化した

ーコイツ。よくは解らねえが底も見えねぇ……だが明らかにー

ーケッ!ドス黒さが滲み出てんな。中々手強ぇだけじゃなくてー

ー舐めたジャンキーが出やがってぇぇ!だが今はー

「報告書の半分は交渉次第で……あげるよ。誰が欲しい?」

踵を強く踏みstyleを強調する歩き方をする謎の女。ここから距離が近いのは……銀髪女!奇襲の飛び蹴り!!


「ふふん♪」左足で防御!同時に両手の袖口から刃物が飛ぶ!!Sickは撃鉄で防御!!!WETは歯で受け止めた!

「やるじゃねぇか!ケッ!!」右拳を直進させるが首を横に倒す謎の女!軌道を変え肘打ちで追撃するが上体を後方に捻り半歩下がり回避した謎の女!!走り抜けるSick!!!跳躍し壁を蹴り全身を倒し謎の女目掛け蹴撃!全身を回転させ回し蹴りで相殺する謎の女!同時に銀髪女に右手の甲を放ち左手でSickの右目狙い目潰し!!

「ちぃ!」「やべぇ!!」

銀髪女はしゃがみ攻撃を遮断した直後踏み込む!空中で掌で相殺し左足を着地させ更に踏み込むSick!!その時、後方から低姿勢で迫り滑り込むWET!足払いを放つ!!!

「遅いよ……それじゃね」

足払いを左足で回避!更に後方に回転しながら下がりながらも怒濤の追撃をかわす謎の女!驚愕する3人!!!

「大赦するよ……凄腕さん達♪けどまだ若すぎるねぇ!」

ー何だこの距離幅が極端に変わる戦闘センスは!?ー

ーけっ!まるでー

ー1人の中に2人が同時にいてしかも瞬時に攻撃パターンが変わるのか!!ー

「私一人じゃ……ちょっと辛いから増援を頼んだ。すぐ後ろ~!」

WETは踵を返し拳を振り上げるが防御!!

「派手な挨拶だ。残骸者」

「んだと!?」「また、面倒な奴が!!」

「グシャグシャにしてやるよ!英雄!!」



「プレマテリア~!何してんだよ!!」

昏倒していた。複数の警察官が

「我慢ならなかったんだ」

下を向き俯くが

「私は感謝よ。ありがとね」

頭を撫で上機嫌なCARRY

「さっさと逃げんぜ!まってろ応援要請をするからな!!」

近くの乗用車に近寄り……奇襲の殴打!窓ガラスに額をぶつけ反動に大地に叩きつけられる運転手!!


「行くぜ!途中で乗り換えるからな。それと相棒!連絡を頼むぜ!!」

後部座席に乗るプレマテリアとCARRY。少年は車に近寄り助手席に乗る前に射殺!民間人が銃を持って伺っている様子があったので念押しである。そして発進

「一体誰にだい?」「依頼があってこの付近にいるらしいぜ……って昨日言ってたからな」

運転しながら大通りを暴走する犯罪者達を乗せたジープ!激しいスリップ音が響き渡る!後ろから聞こえるサイレン!!


「へ~そうなの?僕の予想が当たらなきゃいいなぁ?」「的中さ」

口元が奇妙に動き若干引いた少年。窓ガラスを指先がカリカリと音を立てた


「それ、やめてよ」「誰の事なのよ!?」

僅かに小言を愚痴りながら携帯番号を打ち込み発信した

「ちょっと助けて~援護だけでいいからさ~リパーク」

後部座席で身を乗り出すプレマテリアと思わずはにかむCARRY

「暫く我慢だな相棒。ハハッ!」

上機嫌になるVERMILION

「ところでWETは?」

「逃がしたから問題無いさ。報告書は持ってるけどな。半分」

光の無い黒目が大きくなる

「意外に悪知恵働いたじゃん。それでしかも逃亡経路も確保したのかい?」

「いや、実は相手側にちょっとした奴がいて……な!!」

ドリフトしながら右折!スピードが出過ぎた原因で歩道の路肩を一部乗り上げたが気にする余裕は無い

「BLAIRに助けてもらっちまった。しかも英雄と居たな」

表情が激変した2人

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