AWAKE本編2第18話

『Rage Winder Keeps 』


思いの他、時間が経過した

ほんの少し。買い出しに出かけたついでに雑貨が気になり品物を拝見した程度である

だが圧力や感情の変化、疲労は甚大だった

そして目的地に着いた

意見とは一致するとしたら目的を見据え討論を繰り返した。だが

「まさか……こんな厄介な事になるとはな」

低い姿勢で死角から顔を覗かせるVERMILION

「参ったな。あまりにも対策を散々頭を捻ったけど上手くいかせるのはやはりか……」

親指を上唇に当て考慮する少年

「やろう!助けるんだ!」

立ち上がったのはプレマテリア

壁の上には屋根があり2メートル近くあるVERMILIONが直立すれば頭をぶつける程である。目線の先はメインストリート。野次馬が沢山居て僅かな視角が確かに捕らえた。そして

「まさかCARRYが逮捕されるとは……」

「派手にやりあってタイミングが最悪でかち合ったか……予想外だな」

少年は集中した。全ての善悪を手段を想定し脳内構築

「2つある。前者は事情聴取を受け、留置所に入れられてる間の警察署を襲撃。後者は警察署に移動する間を見計らい接触だね」

指先で道筋をなぞるように動かし状況を想像で膨らませやすくする為のジェスチャー

「躊躇ってるな。今の説明本来なら逆だ。手順もな……何かあんのか?相棒」

「タイミングが最高過ぎる。隣接都市で封鎖事態が起き、つい先程どっかの派手好きな相棒が仕出かした建物爆破だ。もし、政府直下組織WELVERに情報要請が行き届けばCARRYに興味を示すカス共が出る筈だよ」

「なる程な。ヒュアルアズム【人物統合詳細機能】か。国籍から経歴迄調べ上げる簡略システム……有り得る話しだな。だが、敢えて後者に言った言葉は」

「そう!紛れもなく……正解はって……まさかのマサカかよ!プレマテリア~!!」

「おいおい冗談だろ!?」


壁を背に裏路地で私物確認をする銀髪と両脇の細道から誰かが来るかを確認するSickと表情が強張り歯を食いしばり為す術が無く佇むWET

「ありやがったぜ。これが欲しかったんだよな~ひひ~!」

不気味な笑みを浮かべる銀髪女

ー!?まさかコイツの目的も同じなのか?ー

その時、年期を感じる茶色の表紙の書類を発見し開く銀髪女

「ったくコートの裏に仕込みやがって……ふんふん。成る程、あのバケモンはこれを握ってやがったか」

視線は視ずに周辺の状況を読み取りながら悟られずに考えるSick

ーコイツはまず俺を拘束してあの……クソ女の所に連れてくのが目的だったんだな。それが何かの理由がありWETの持っているテレンス報告書が優先事項になったか。確かに興味が沸くのは内容だー

「おい!何だこれは!!内容が欠けてやがんぞおらぁっ!!!」

「んだよ、いきなり騒いで!どうした銀髪女!?戯ゴってんじゃねぇ!!!」

「な……んだと!?そんな筈は……まさかDAZZING【ダズィング】が!!!」

動揺したのはWET!死亡した知り合いの名前を聞いて近付くSick

「おいWET、どういう事か説明しやがれ。DAZZINGが何かしたような口ぶりじゃねぇか」

「あの女!まさか小細工を」

「したのは私~だよ」

壁の上の屋根から声が聞こえた

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