第16話AWAKE CHAPTER2
『Ein schlaues Design und Einfallsreichtum』
VERMILIONは依然、不適な笑みを浮かべたままだった。気がつけば距離幅は出来ていたのは咄嗟の反応だった。死線をかいくぐり戦地を踏み越え生存する暴挙の戦歴
「お前らの密接関係は何処を主観に暴露すれば盛大になるかが見極めの快楽だな。ハッ!」
正面には190㎝近い引き締まった鋼鉄の肉体と精神を持つ英雄。そして背後には
ーまさかアイツが関与してるのかー
中央に立つVERMILIONは左側の壁を背にした。前後の視界から左右へと切り替わる。見渡す為
「さてと、これで俺に逃げ道は無くなった訳か。」
嘲笑を浮かべた直後、拳銃を取り出したのは!
「いいねぇ!!」
同時に両手で拳銃を持ち二人の刺客に銃口を向けたVERMILION!!
「これだけの大物二人に挟まれるとは俺の危険度も棄てきれない器になったか。ハッ!英雄!そしてBLAIR【ブレア】!!派手な招待だな!!!」
160㎝程の身長とゆとりのある上下の輝く緑色の服を着た美女で20代前半の年齢を感じ表情次第で上下10歳くらい差が出る程の妖悦と無邪気を垣間見る顔立ち。金色のショートヘアと薄茶の瞳。悪戯な目元と胸元が色気を放出している。更に目元が細くなり口が横に大きく開いた……BLAIR
「派~手じゃない?相変わらずの下染な髪質がウザッたぁ~い。さっさとDEATHれば~!?裏社会のクズ。ど~してこの国にいんのよ~!?」
間が延びた言葉と嘲る唇と片目を瞑り微笑みながら安全装置を外す
「ガキなような妙に魅惑を醸し出すのがよく解らないがまだ死ぬ程楽しんではないな。見逃して貰う為に交渉をするか」
銃声!壁を背に二人に銃口を構える男の頬を掠めた瞬間、爆発するVERMIRIONの後ろの壁の部屋!!
ー仕掛けは作動したか!ー
即座に英雄へ向かい対峙!視界が英雄で障害になり機敏に動くBLAIR!!直進する蹴撃を蹴り上げ相殺!右拳を振るうVERMIRIONに対し左拳で防御する英雄!!
「来るぜ!覚悟しな!!」
爆撃が連続で発生し大轟音が響きわたり壊滅する建物!!飛び散る硝子や瓦礫が飛散した瞬間に爆発に呑まれ更に増幅!!!地面が傾き間もなく半壊する最中
「派手に終われ!!」
後方に跳んだ瞬間、天井から瓦礫が落ち視界は遮られる!
煙がシルエットを浮きぼらせ佇む2人
「逃げられたか」
「さ~て、もっと意外な人がソコにいるよ」
指をさすBLAIR。その先は爆発で露出する部屋に姿が一人
「アンタ!何でこんな所にいるのよ!?」
緑色の瞳は難色を示した
ーこれしかねぇー
裏路地を歩きながらSickは光明を見出した。光が微かにしか当たらない位の道が屋根と屋根の間の隙間から覗かせた新たなる兆し
立ち止まる。そして振り向く前に笑った
「へっ!終いだ銀髪女。さしたるこの」
振り向いた先に姿は無い
息を切らしながらも走る!両手を振り前のめりの状態で走り抜けた。地面の障害物の正体に興味は無く飛び越え更に加速し右方向へ曲がる!
「!!!?」
急停止した。大人2人通れない道に待ち構えるかのように立ち尽くした存在は
「中々、狭い迷路のような多方向の裏道で発見出来てスッゲー!日頃の行いが良すぎんぜ」
「……TRY-GUNJESTAR【トライ・ガンジェスター】ぁぁぁ!」
突進!最速で突き刺すように放つ手套!!左裏拳でハジき回転し後ろ向きで右足で蹴りを放つ!!!
「だらぁ!!」
左方向に強引に体を捻り回避した瞬間通り抜ける直前、右手で首裏めがけ手套するが上半身を前方に倒し、左足を軸に回転し、全身をしゃがませ回し蹴り!!
直後跳躍するWET!左側の壁に足裏を当て前方に飛び込み全宙して着地!!そのまま走り去る!!!
「やるじゃねぇか!ケっ!!」
追跡する銀髪女!必死で逃げるWET!!滑るように最速で走り逃亡に精力を費やす!!!瞬く間に距離が縮み追い付く直前に足を止めた。前方の標的も同じだからだ。凝視しているかのように釘付けになる。距離をゆっくりと詰める銀髪女
「んだよ。相変わらずよく目立つじゃねぇか」
「テクニカルカス野郎!まさかお前がこのクソチビとだぁぁ!!?」
「小せぇのはテメエの浅ぇ心だ。ケッ!万策尽きたな残骸者ぁぁ!!」
緊迫した瞬間だった
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