第10話
『Neatendita Renkonto』
世間は休日の午後
手に持つのはscarf
十時間前の悲劇の対象の持ち物を手の甲に巻き付け歩いた
ー何だかあっという間じゃねぇかよ……まさかDAZZINGがこんな事になー
後悔が後を付き纏いのし掛かる身体は重圧
ーだからこそやるべき事があんなー
鋭く咎めた自己の精神
その先は我欲を越えた決意
継承する遂行
外出禁止令が出た場所から離れ生活に支障の無い街へ着き現在は昼食を採る為に周囲の飲食店を捜す為に視野を遠くしながら歩いていた
″ネステンラシティー″
この場所は共産国首都と山域の中間にある中規模の都市は自然食を主体とした山菜料理が人気を博し度々、報道番組の1枠に紹介される程である。歩きながら見物すればOpen-Cafeが目についた
ー何か程良く美味くてそこそこ客の出入りが激しい店がいいなぁ……行列は待ちたく無ぇし客が居なすぎても何か微妙だかんなー
行き交う人々の数が栄えて賑やかな国だと納得した。挨拶が非常に多く笑顔が絶えないのは良好だからだろう。何となく口元が僅かに緩んだ。大通りは人で埋め尽くされている位に外出した民間人の量は伺えただからこそ
ーあそこだ。狙い目だなー
ある店に入った
三角系の看板に描いてある絵はコーヒーカップにビーズアクセサリーが彩られた女性が魅了されるような場所
″AIDECO-CAFE″
扉を開けば一望すれば繁盛を伺える。この店を選んだ理由はSickにはある。奥へ行くと室外になっていて景色が植物と開放的な景色だからだ。何となく食事の時は満喫したいと思った
周囲は女性客が大半で男性客は家族で食事をしているのを除けばSickは浮いてるが本人にはどうでもいい話である
やがてテラスへ行き扉を開ければ
異質だった。一人しか客がいない。豪快に食べていてしかも平らげた皿の数は圧巻である。何より驚いたのは
「はぁ~うっめぇ!これだけ派手に食いまくれば疲労もブッ飛んで更に暴れまわれるな~スッゲー!こんなに店に貢献出来る客は尊敬されるってもんだよな~!!」
ーウソぉ……何でだよぉー
目が合った
「あっ!てめぇ!!このスカシ面ぁ!!!逃げんじゃねぇぞ!!!!後、15品食うまで待ってろやぁぁ!ケッ!!」
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