Das beste
視界が狭まれば映る景色も知れた事であり情報の規模は白日な迄である。ここは異質な地帯であり何故生きているのか?
自分だけが
土の色が違う。屍も残骸も何もかもが。立つ事が出来ない。うつ伏せで手を動かしながら移動したのは何故か?痛みは無いが視線を足に向けた時
「あ……あ……あぁ」
変色する木々や鉱物、疲弊した人体が動作を妨害した為の出来事以外は無いと思っていた
「うわぁぁぁぁ!!そんなぁっ!!ひぃやあぁぁぁ!」
錯乱する生存者は発狂を繰り返し喚き運命に呪う
潜めるべきだった。恥を晒してでも。誇りを重んじ屈伏を嫌う経歴の足跡が自分にはある……踏み締めた大地の力強さは屈強を創り出した。だが傲りとは時には死に繋がる
哀れである
現地調査員の変貌
「成功例ってさ?被験者に気にも止めず自己解釈しちゃえばどんな惨事があってもさ……都合上って納得しちゃえば問題無いよね?」
「概念が外れまくって共有する大衆化の同意出来ないのは拒絶が大抵だろ。利己を我欲に解釈すれば気にはならないんじゃないか?繊細な疑惑だな。ハッ」
黒い瞳が下降したのは戒厳した過去の一部の記憶を再認したからである。少年は知っている。常識を根底から覆す事態を。VERMILIONは日常で垣間見る表情で笑っている。悪戯に歯を出しにやりと
「昔さ、自由を自然とし、ひたすら黙々とこなしながらも属さない独欲もいたからさ~」「……朝桐か?」
一瞬、少年は俯きながらカモミールティーを口に含む。香りで寛ぎながら
「最先端や斬新なんて誰もその景色を見た事無いから言えるんだよ……朝桐は全てにおいて到達した先にいたからね。時代が追いつかなかった……感だけど今回の事態は何かそんな感覚に近いかも知れないね」
-朝桐か。確かにな-
それは元、同僚である人物を思い出した。あらゆる分野で郡を抜いた天才ですら到達出来ない叡知を手にしていた存在を
「つまりは?」
「概念を覆した事象…じゃないかな?あはっ」
「DAZZING……一体今回の奇襲や周辺の出来事はどんなブラックユーモアで俺から切り抜けんだよ?」
tableに座り銃弾を入れながら疑念の表情で投げかけるSick
「私の依頼はある木偶の身辺護衛であり非道くeasyな内容だったはずなの~よ」
-交わす言葉が妙な位、後々の帳尻合わせに適した言い回しじゃねぇか-
潰しかかる視線を向けるが、笑顔で返された。牽制も無邪気に流されSickは敵意は無いと判断する
「護衛は当然私だけでなくて今抹殺した奴らもそう……一体で周囲調査と待機で分散」
「クタバったんだろ?木偶は作りモンより体が悪ぃか何か仕出かしたかだな」
思わず身を乗り出し顔が近付く
「ここのゴロツキ共が待機なら殺す必要なら雇い主に何かあり、テメェに不都合があるからだろ?周辺調査で何かがあり木偶が生きてるなら寄せ集めのクソなんざどうにでもなっしな。ここで殺したのは報復の後の増援が厄介だな。俺ならまとめて片付けてバックレんぜ。マンホールの仕掛けが決め手かな?さっさと終わらして都合よく上手くな……ここからが本題ならこの後にとばっちりくった俺にどう話すかだな」
-道連れなんざ利益が絡む話ならその時点で【共闘】だろ?ならば利用価値を問うのがセオリーだな-
「そうだな。それよ~その突き進むようで何処か空虚で冷徹な性根に惹かれるのよ。実はある資料が絡む話し」
「何!?」
「テレンス報告書って奴」
固執化した盛栄は警告を度外する暴動を躊躇したのは過去に一度存在する
軍事統率者により平民を軍制し指揮を僭越した支配と広闊で辿り着いた戦慄
軍事開拓国家総指揮官
ティオーレ・テンバランス
″支配を摂理と掲げるのは一種の密接した対極感情を同一相互と見解し感性を担えばあらゆる世界に於いても揺らぐ事は決して無い″
戦略性よりも経験よりも圧倒した実力の前では全てが意味の無いものとなる
ティオーレは鋼鉄の心体を所持する不敗の経歴と戦歴は永劫に語り継がれる
生きた伝説は10ヶ国を統治した
「ティオーレ・テンバランスを知ってるか?」
「おい、まさかそこに関与したのがテメェか!?」
「如何なる存在も意味を為さない悪鬼。最悪にして最狂と名を馳せた軍人だ。そのティオーレが書き記した埋葬事件。極秘指令はある辺境地に出陣したテレンス部隊が崩壊。ただ一人生還したティオーレが概要を克明に記した書類だ。会った事は」
「あるぜ。今から約、5年前が初対面だ……アレはヤバ過ぎたな。悪漢なんざ体が良すぎるくらいに言葉が心地良過ぎるくらいの名響きだ 軍隊の置かれる立場なんざクソ過ぎるくらいに無惨だ。関わるなら間違っても争う口実を一つでも減らすこったな 相手がA級犯罪者が霞んじまうくらいだ。ティオーレ一人の方がヤベぇ」
A級犯罪者の危険度は軍隊の第一線、一部隊に匹敵する実力を持つ程である。当然生半可な拘束を目的とするなら簡略な報復で終わるだろう。その危険人物すら赤子とさして変わらない。ティオーレ・テンバランスの恐怖はSickが良く知っている
-あの戦略は衝撃だったな。未だに何で生き残ってんのか不思議なくらいだな-
「幾度となく縁がある口ぶりだなSick。そして依頼人は報告書に目をつけDIREYZの精鋭部隊を結成し入手する事が出来た。生存者を一人残してね」
「生き残った感想は?」
「奇跡。とは、いっても囮になった奴が怪物じみた強さで助かった。だからこそ時間が稼げたのよ……アンタ位だと思うけど」
「ソイツは?」
「ベルサジュ・シェイダー」
-あ……アイツが?只の時間稼ぎにしかならねぇのか?-
唾を飲み視線を逸らしたのは動揺と対象に対する恐怖の彷彿
「報告書は恩赦と引き換えにして逃亡を目的にするわ。賢明であり確実よ」
「その前にだ。報告書は何処だ?」
目か大きく開き僅かに吹き出したDAZZING
「中身を確認しようぜ。それからだ」
2006年12月
太平洋南部に位置するパプアニューギニア島にてある事件が発生した
人類の生息起源は3万年前とされている多種生物が生息している島であり、800に近い文化的集団が生活している六大州中最小の州であるオセアニアである
特殊な面を被るマッドマンや髑髏躍りで迎えるクマン族や平均10ヶ月の地毛を使いカツラを作るフリ族(ウィッグマン)
部族戦争は長い年月に渡り、沢山の死者を出し、現在でも根絶を目指し新たな犠牲者が生まれ続けている。ニューギニア島北部の秘境にて、謎の民族が匿っていたある人物の奪還を命じられたSickは驚愕の事実を知る事になる。多種族の長として崇められた、ゼェイオ・パテマは15歳にして、統治する越権と行使力を持ち多民族を集団洗脳催眠し次々と虐殺をさせていた。共謀した一部の民族達は、パテオを模した代理人を立て、秘境にて匿わせた。若き王の行動理念は実に明解だった。それは全く未開拓であり自分の正体を知らない場所で自身の王国を創建する事だった。パテオの正体を突き止めたSickの前に立ちはだかる人物。それこそが
「クソがああぁぁ!死にやがれ!!」
瀕死の体を奮い立たせ、更に拳を握り殴る
「俺はここで終われないんだよ!」
卒倒しかねない重症の体で殴り返した
死に際の血を浴びた一輪の白い花びらが風で吹き荒れた。持てる力を互いにぶつけ合う。その力量は計り知れても一寸の狂いは無い程だった
現在
DAZZINGは錠剤を袋に入れSickに渡した。何かの斑点のような多色の模様の入ったカプセル型もあった
「後で調べてみろ」
「んな手間する迄も無ねぇ。【酷死病】の元凶だ。カプセルの中みりゃあわかんぜ。微生物が食道通って腸を突き破る。後は臓器を喰らって成長する寄生量産型繁殖生物だろ?ニューギニア島で見たぜ。その天然素材があの島の民族を壊滅させやがった」
片腕をテーブルに当て前のめりになりSickを見上げた
「まさか、去年の多種族絶滅事件は」
「匿った奴がダミーを用意したんだよ。しかもソイツの正体がトンでも無かった。疫病を持ってやがって、政府が極秘で人体実験してた研究所から逃げ出したヤツだったんだよ。パテオはもっとある意味ヤバかったが」
「ある意味だと?」
眉根が険しく動くDAZZING。スカーフがふわりと浮き、何かの予兆だった
「パテオは今となってはだ。結局、ボロが出ちまって、民族の怒りを買っちまいやがった………まぁ、ダミーのヤツだが、その疫病の原因の微生物を体内で巣くってやがって、結局ベルサジュは依頼人の研究員からダミーを連れて帰る依頼を受けたっつう話だ。ちっと行き違いがあってベルサジュとやり合った。クタばる前迄追い込まれたからな………………その錠剤もカプセルもベルサジュから受け取ったんだろ?見覚えありまくってるから今更だぜ」
袋指先でひらひらさせイタズラに笑うSick。犬歯を剥き出しにし、鼻で笑う
「つっても相手がティオーレか。何とかするしかねぇな」
-ベルサジュ。貸しはデケぇぜ?-
「不問だ。全て蹂躙する。犯罪者も権力者も抹消者も統治者も」
赤い唇から語られた威圧。鋼鉄の意思を宿した生きた伝説は決して揺るがず、異観の象徴のようでもあった。但し一つ感嘆したのは脇腹を多少掠める程の実力を持つ相手と対峙した事である
「アレの存在が世に知れ渡るのは早い……些かな厳密が露出され追求が企て都合が最悪となり下降する。後の情況にも」
足を組みながらも清冽された姿勢と圧迫
「DAZZINGとか言ったな…………確かあの時の生存者達が」
監視映像に目を配れば拘束されながらも曇りの無い覚悟の表情した男。俯きながらも瞳の輝きは消えないだろう。情熱のように燃えている
「さて……何を聞き出せるかか」
「Действительно ли план благоприятен?(計画は順調か?)」
The confirmation to grasp a remark
「Вы не должны сказать(間もなくだ)」
The shudder person who begins to move
「Я достигаю повторения(反復を遂行する)」
Fierce
「クソチビ!さっさと特定しないとヘアースタイルをBaseball-Playerのような個性的で羨む姿にしてやる」
「絶対嫌だから協力惜しまな~い!」
発信器を装着した白短コートの女は巨大な二輪車を走行しながら会話をしていた。外はほぼ無人であり希に対向車や歩行者が通り過ぎる
-何!?今のは?-
反対車線に視線を配り通り過ぎる瞬間急停止した。何か珍妙な姿を確認したからだ
「ちょっとぉ~何で停まるんんだよぉ!協力最大限にするから~」
声を出さずに反対車線に強引に入り人影周辺に二輪車を停車する
ーまさか!今のは見間違いならいいがー
「僕が助勢するなんて女性じゃまず無いのに~感謝しろよ~う」
ーこの神経使う研ぎ澄まされた奇襲に近い状態であのクソチビ。坊主に刺繍のようなライン入れてやるー
息を長く吐きながら足音を消し歩きながら指先を軽く動かす。網の柵に触れ地面に目をやると
-弾丸が落ちて-
「おせぇよ」
2日前の夜遅く
「やぁ。久しぶりだねベルサジュ・シェイダー」
メキシコの夜景を景観しながら、テキーラを再び開けた時後ろから声がした。ウェーブのかかったブラウンの髪が振り向いた時揺れた
「アイシャンテ。悪いが、友好になる気はさらさら無いぜ」
手刷りを背にし、向き合うが、語るつもりは無い。空気で物語る
「空に酔えば酒も少しは減るさ。飲み過ぎは良くない」
「油断も隙も見せるがやられるつもりは毛頭ある筈無い」
「自信に問いかける気は自身の身には無いね?」
「全く無い。自惚れる位余裕は無いが、手には少しお前じゃ余る」
一瞬、空が切り裂かれた!正体はベルサジュの頭上を風圧が横切る。更にテキーラが鋭く切り裂かれ、コンクリートに落ちた
「少しはやる気になったか?」
手に持つ瓶を自ら落とし、無表情でため息も地面に溢した
「何だよ。思ったより危ないなお前は」
握る拳を開き何度も指を体操した。ゆっくりと揺れるように歩き出し、アイシャンテに近づき………通り過ぎた
「依頼が終わったら声かけてくれ」
ゆっくりと歩きながら距離が遠くなる瞬間、アイシャンテの頭上を通り目の前に落ちた。自身の眼帯である
「タダで気ままに楽にしてやる。首洗って喜んで待ってろ」
メキシコの夜空を飛行機の音が沈黙を破った。アイシャンテは蹲る。それは一瞬、激痛すら飛び越えた衝撃。喉元に親指の跡が着いていた。実感した
暗殺者の本域と
「こんな………馬鹿な」
その恐るべき天武の才を
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