『Daybreak-Inbirth』
血飛沫が舞う!壁や床に付着し更に無惨を生む
「破綻したのはお前の方ね!Fuckin-Guy!」
「ザケてろ」
飛び交う言葉の成立は怪しいが集中力は僅かに途切れる。補ったのは互いの力量と反射速度である
「コイツ等強すぎる!」
「こんな予想はしていない!」
Dazzingがスカーフを激しく動かせば人体が切断され後方で支援射撃をする輩をSickが撃ち抜く!
Sickが移動しかち合う場所にいる輩をDazzingが凶器を投げ仕留める
戦闘の連携はDazzingが最も得意としSickは相性によると判断していた。特殊武器を使い正体を明かされず殺害する戦闘である。互いに一致するのは最速で殺害する事である
テーブルに飛び込むように身を預け転がりながら銃を乱射し一瞬で数人を骸と化した!片腕の掌をテーブルに着け反動で低空後方回転。木製の椅子に着地する直前に右踵を滑るように蹴り、椅子が一瞬浮いた直後
「合わせろよ!」
空中で上体を逸らし左足で上空目掛け蹴り上昇する椅子
「BEST!」
疾走し跳躍するDazzing!椅子を踏み台にし更に上昇 。空中に舞いながら広範囲に刃物を放ち輩に突き刺さる!崩れ落ちる死体となった輩
「テメェでラストだ」
発砲し殺害
「全く派手で厄介な輩達だ。ビターなアジトが血液で香ばしくなったわ」
「たま~にキュートなオチのある会話が薄気味悪ぃ」
「キャハっ♪」
目を細め暫し無言になるSick
「ソレは更に際立たせやがる。新たなゲテモンになってんじゃねぇ」
「そういうなよ。同業者の口癖なんだよ。パクっただけだ」
死体の充満する倉庫から更に奥へ進むと鉄格子があり横に引くとスライドした。後方を見ながらSickは生存者が居ないか確認しDazzingの後につく
ー何だかね~ここがアジトなら妙な事が三つはあんぜ。まぁ、何でもいいがな、しかしDazzingが絡んでくるとは……ー
「よし、この部屋に案内するわよ~」
ー嫌な案件しか記憶にね~ー
少年は口元に手を当て記憶を呼び起こす
「それってさ?あの大特級機密事項書類だよね?」
「まぁ、そうなる。歴史に葬られた極秘資料。今から約20年前の軍事開拓国家にて封印された書物だ。存在すら私達は知らなかったがな」
-いやぁ、それは素晴らしい位、僕も欲しいなぁ。なんせ、あの報告書が公に出れば歴史が覆る事態になりかねない程の莫大な影響力がある-
VERMILIONは獰猛な牙を剥き出すかのような鋭い視線でWETの発言に興味を示していた。その時
「!?何かが起きたか?」
PCの液晶画面に警告が走り椅子を回転し確認する。黒い瞳孔が広がり現状を把握する為
「ん~?これは一体何が起きたんだ?謎の怪奇現象」
「警戒宣言されるくらいか?」
身を乗り出すWETと突き出た尻を撫でるVERMILION。腕を捻られもがいている
「円盤が空中浮遊でもして消息を絶ったってオチならお前の仕業にしてやるクソチビ」
返答する迄の誤差は長く暫しの間が齎した静寂は少年の緊張が張り詰めVERMILIONとWETは顔を合わせる
「現地調査に赴いた観測者達が兆候消失……何だこれ?周辺から膨大な熱量と高次元の変革酵素が排出……それって」
「人体に有害発祥する危険数値は?」
「……Feed6」
「おい、素人に分かり易く説明しろ」
画面に釘付けになりながら口にする言葉は深く沈むようであり浮かず漂う
「核爆発の放射濃度に勝る致死量で周囲にいる人々の生存率はほぼ0だね。つまりは一帯に閉鎖宣言が間も無く政府から下る筈だよ……何が起きたんだ一体」
腕を組み床を見つめながら白短courtの女は
「何処行くんだ?」
「VERMILION。ギリギリの範囲迄後で教えろ。クソチビ、発信器よこせ 衝撃が拡散した時に必ず確信に迫る伏線が絡まる場所に何かがあるからな」
青銅で輝く剣が壁に立てかけられたのが第一印象だった
白く清潔な部屋に妨害する色は黒と灰と紺
Sickは周辺を見渡せば機械で構成されたような一室で踏み込めば赤外線が作動するかのような罠が張り巡らされたような印象がある。Dazzlingは中央にあるアタッシュケースを開き【何か】をSick目掛け投げ咄嗟に受け取り見れば
「何だこれは?」
「錠剤」
「中身が何なんだってありきたりはタリぃからsimple要望だ」
「やっぱ好きねお前が。寄せ付けない風格を予想外な場面で醸し出す唐突の変化」
-油断する代わりに奇襲の手段を増やすだけだけどな。口にしねぇのは-
「カス、よく聞きやがれ。外で異常な事が起きやがる際でぇ事態を確証させる実行が下されるだろうな……中ではゴロツキが何だか居やがってやがるし奇行過ぎるテメェも。だから敢えてうぜ」
歩み寄りtableに座り近接した二人が語り出す最初の言葉
「この事態はどんな事件になり何と結び付くかだ」
2日前の夜
ベルサジュ・シェイダーは古びたビルの一室へ足を踏み込んだ。DAZZINGは後方へ意識を向け警戒する。巨大な四角い空間に無造作に置かれたソファーや軋む音を立てるテーブルや椅子があり、先客も見渡す限り5人いた。テキーラを飲みながら、右奥のソファーで落ち着く事にした。真後ろに手の届く本棚があるからだ。何となく時間を消費する気がした。待つのは退屈しのぎする以外、好まない。晩酌なら好むが
「DAZZING。依頼人はまだ来ないのか?」
「それよりも今気になるヤツがいる」
正面の左隅で腕を組みながら佇む女性、黒く外にハネた髪型が印象的で白いコートで身を包んでいた
「女か。イケてるけどタイプじゃないな」
「アイツは多分、腕利きな運び屋だったような気がする」
「そうなのか?ただ、粗野な感じしか解らないな。ただ者じゃあなさそうだが」
書籍を取り、テキーラを飲みながら、ぺらぺら捲る。世界史を解明するような本だが、あまり興味は沸かない。タイトルの【あなたは知らない!世界の歴史は大聖堂にある】が印象に残ったからだ
「あの男は?プラチナみたいなゴールドヘアの男。妙な模様の入った眼帯してる」
「アイシャンテ」
思わず視線をベルサジュに移した。目線で物語る
「大分酔ったな………アイツは気を付けろよ。凄腕だし、裏がありすぎるからな。妙な闇討ちとか、奇襲を仕掛ける。迂闊に近寄るな。前に暗殺で同行した事がある」
テキーラを飲み干し、床に置いて、額に手を当てる。深く椅子に座りながら暫く待った。するとビルの入り口がクルマのライトで光る。ドアが開き依頼人が姿を表した
「まもなくだ~よん。説明するからよく聞いてよね~ん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。