ファンと声優バンドマンの恋

@kaikai114

第1話

あの人のライブ‥‥もう何回目だろう

今日も今日とて物販に並び、彼のステージ入りを待つ

あ、今私と目が合った‥‥!

きゃー達央ぁぁぁあーー!!


「君を選んだよ…あーし」

「達央/////あーしずっと待ってたの///」

「あーし…」「達央…」


達央の唇がもうあーしの目の前に…

ドキン…ドキン…


「…し」


「あーし…」


「あーーーーしぃぃぃぃぃ💢💢💢」


( ゚д゚)ハッ!


なんと目の前にいたのは達央ではなく店長でした。

「さっきからずっと客がレジ前で待ってるぞ!!!!はよ行け!!!!!」


「はっはーい泣」


私あーし!!!小さな工業地域の田舎でドラッグストアで働いてるの!

彼氏は実はいません…


でも、夢見る女の子なの!!

あーしの好きな人は


OLDCODEXのボーカルと声優としてマルチに活動してる鈴木達央さんなの!!!

いつかたっつんと結婚するのがあーしの夢!

今度たっつんは松山にライブに来るの!あーしとっても楽しみだわ!!!

だからずっとたっつんに会うために頑張ってるのです!


(もうすぐたっつんが愛媛に来るまで3日かーもう来てるのかな?)

早くたっつんに会いたい気持ちがあーしを揺るがす


→休憩中→

「あーし先輩!今日合コンあるの覚えてます?」


(しまった!!今日後輩に誘われて合コン行くんだったー!!!!)

あーしはすっかり忘れていた


「うっうん…もちろんよ汗」


「あーし先輩いい加減彼氏作った方がいいもんね!!!んじゃ6時にとりっこで!」


あーしは内心イライラしながらも仕事の付き合いで仕方なく行くのであった


(あーしはそんなものいなくてもたっつんがいるもん!)


そしてバタバタ忙しなく働きながらもあっという間に合コンの時間だ


(はぁ、早く終わんないかな、あーし早く家に帰って進撃の巨人が見たいよ、)

「カッコイイ人来るといいなー♡♡」

後輩の独り言などあーしの耳には入ってなかった

「あ♡♡キタキタァ♡」


そして2人の男性がこちらに手を振りながら来た


1人は小太りのキモ男だった

もう1人は爽やかそうな細身の男性だった


キモ男が「はぢめまちて!!木毛尾剛志です!」


私達2人はスルーしていた


もう1人の男性は爽やかな声で「初めまして!小野賢章と言います」

後輩は明らかに小野さんに夢中だった。


「さぁ中に入りましょうか!♡」後輩のテンションアゲアゲな声で私たちは中に入った


ずっと後輩が小野さんに話していた


あーしは達央しか興味が無いのでずっと食べるかiPhone触るかの繰り返しだった


だって、知らない男の人と何を話せばいいの?あーしは達央だけだよ


はぁ。。。。つまんない


あーしは突然立ち上がり「あーし、もう帰るね」カバンと上着を持ちあーしは立った。


後輩は「えええーあーしさんもうかえるんですかー????」


後輩は小野さんと話すのに夢中だった為別に無理に引き止める様子は無かった


あーしは内心ホッとし外に出た。


あと少しでたっつんに会えるー♡わーいな気持ちで車に乗ろうとした瞬間突然後ろから声をかけられた


そしたらさっきまで後輩と話していた小野賢章さんだった


「あーしさん今から時間ありますか?少しお話したいです」


「え!?」



続く

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