書きなぐりの夜だって

例え越えたとしても

寒気が強くなるばかりさ

観測衝動的な観測不能の星のようだね


久しぶりに降った空っぽの雨

硝子の眼光を纏う君は恐ろしいもので

笑えば笑うほど雨が怒りの蹴りを魅せるよ


空は何故蒼いのだろう

それは醜さとは違う意味での僕らの葛藤を

映しているのかもしれないね


ああ僕らは黒と青を絶えず混ぜて


ああ僕らは静かに汚れていく


ああ僕らはまた熱く


ああまた書きなぐるよ


罪を拒んだ牛のように

眼を刻んだアゲハ蝶が僕の温度を触るんだ


もう充分に反省してるからさ

光のシルエットだけは戒めて



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