「出来るだけ辛口で」とのことでしたので、何様になったつもりで書かせて頂きます。
文体は間違いなく満点です()
最初見たとき「やられた!」と思いましたね。
小学二年生までで学習する漢字以外使っていないのは流石。素晴らしいこだわり。
逆に言えば主人公を小学校二年生を選んだのが秀逸。「ちゃんと……」や「……たんだ」などを多用して幼さを表現できている。十二分に子供になりきれていますね。
あえて気になるところを挙げるとすれば、ですよ。
20行目「ぼくはどうしたらいいかわからなくなってしまった」の語尾。
「なってしまった」は大人びているというか、前後の喋り言葉から書き言葉になってしまった気がして、少し浮いて見えます。
あと最後から8行目「ぼくはもう2年生だから、だっこなんてはずかしいんだけど、なんだかうれしくて、ますますかなしくて、もっとわからなくなった。」の「ますます」が少し気になった。これも同じ理由です。
小学生が詩ではなく、自分が書いた作文のように朗読するならば……とイメージした時、少し引っかかります。
(これに関しては個人差あると思うので、真に受けないで下さい。先生が読み直してそれでまだ違和感があればでいいです)
アイデアや構成に関して。これは……色々考えたけどやっぱり満点ですかね。
すごく深みのある作品……ではない。そもそもそういったものを狙った作品ではない。
作品の深みは、これこそ最初と最後の一文「ぼくは今日もたまごかけごはんを食べる」で十分に出ていますし……やっぱり「たまごかけごはん」を題材にした作品としては最高かと。
主人公の心が少しづつ見えてくる感じが好きです。
あえて気になるところ……うーん、やっぱり段落を使ってないところですかね。それぐらいしかない。しかも段落云々はこのひらがなばかりの作品では賛否両論ですので。段落付きも読んでみたいなー程度で受け止めてほしいです。
短編・掌握ものはどうしても一語一句丁寧に読まれる傾向にあるので、余分な要素をそぎ落とす必要があります。削ぎ落として、削ぎ落として……でも削ぎ落としすぎるとそれは小説ではなく詩になってしまう。そのバランスが難しいと日頃思っているのですが、この作品はそれがギリギリで出来てる。もしかしたらその理由が最初に気になった「喋り言葉と書き言葉の混在」かもしれないです。私なんぞが口出しできることはない!!
結論、お世話抜きに素晴らしい。(あれ辛口設ry)
まるで私のために書かれた掌握小説。出会えてよかったです。
(えっと……フォロー失礼します。小学校の教科書に掲載されましたらぜひご報告を……待ってまーす)
作者からの返信
丁寧な感想とダメ出しありがとうございます。
あー、やっぱりこの企画に参加して良かった。
確かに言われて読み返してみると、ご指摘の個所が「書き言葉」になってますね。何か物足りないなと思っていたんですが、「そこか!」と頭の上で電球が光った感じです。
段落も難しいですよね。
2年生設定だったので敢えて段落字下げをしなかったんですが、自分でも「う~ん?」という感じではありました。
それで揃えたり下げたりを何度も繰り返して、いい加減ゲシュタルト崩壊起こして揃えたというw
頂戴しましたご指摘を元に、また少し練り直してみます。
1000文字きっかりという縛りも外したくないので(笑)
ありがとうございました。
号泣文庫企画主の新巻です。
参加いただきありがとうございました。
私も朝は卵かけごはんが多いです。
どうでもいいですね。
お母さんも忙しかったんだろうな。
でも、ちゃんと子供の悲しい理由をくみとってあげられてよかったです。
作者からの返信
ティッシュまで準備してくださったようでありがとうございます。
私も卵かけご飯が多いです(だからどうでもいい!)
たまに納豆卵かけご飯に(ますますどうでもいい!)