挿話 CaboWabo+のある生活 葵編


「みなさーん。それではCaboWabo+チャリティオークションを開催しまーす!」


「おおおおおおぉぉぉぉおおおおお!!」



何? この雄叫びの様な怒号は。

恐い。


さっきまでのそーとたちの素晴らしいアクトの空気感はさっぱり消え去ったこの特設ステージ。

今は異様なまでの熱気が押し寄せている。


「やーん。なんだかこわーい!葵様ー?獣の様な目で舐め回されてる気がするんですけどぉ!これはこれで嬉しいんですけどぉ!……すぐ脱いだほうがいいですかぁ?」


「…………………涼子ちゃん。少しくらい危機感持ったほうがいいと思うよ?」


「しっ視姦されてるわっ!た たまんない! ねぇ葵さま~! 私っ 私をむちゃくちゃにして~!」


「………………弥生。あんた、どっちもいけたんだっけ?」


ほんと。

ウチの子たちは、身体もエロいけど、中身が半端なくエロくて困る。


「ねー葵? 実際にはどーやって売るの?」


万由が心配そう。


「んー。ほんとはマネキンにでも着せて持って来ようって話だったんだけどね。いや。ホカホカがいいってどうしても言うもんだから……脱ぐの。ここで。」


「えっ? マジで?」


「…そう。マジで。………来たわ。」


シンディさんがノリノリで着替えテントを持ってきた。


「みんな~♪お着替えの時間よ~♪」


「「「わ~い!!」」」


あたしと万由以外はノリノリだ。


テントは上がすっぽりと開いていて、生地はひどく薄い。

光の加減でシルエットが見える。


シンディさん?! エロいよねあなたも?


「じゃぁ。私いっちばーん!」


……弥生。仕方ない。やるか。



テントの上からぽいぽいとブラやらスカートやらガーターやらが降り注ぐ。

もはやこいつ全裸だな。

まぁ夏服に着替えるんだけれども。


「えー。それでは一番、五反田弥生のゴシックメイドコスから行きまーす。100円からお願いしまーす!」



「10万!」


えっ……? 嘘でしょ……?


「11万!」「15万!」「18万!」


……えぇぇ?!

桁が違うよ~?!


…………「25万!」……………


「他に居ませんか~?! 居ませんね~?! それでは25万で落札でーす。ありがとうございまーす!」


うへー……予想外にみんな助平だ。


「それでは次、伊藤涼子のゴスメイド~……」


「みなさーん!私ー!ぱんつつけちゃいまーす!」


は?! それはさすがにマズいんじゃない?


「おおおおおおぉぉぉぉおおお!!」


引き返せない………ああぁ…。


「そっ それでは100えん……」


「50万!」


えぇっ…?! マジで言ってんの……?!


「60万‼」「65万!」「80万!」


…………………。


…………「95万!」……………


「……ほっ 他にっ 他に居ませんか~?! 居ませんね~?! それでは95万…で落札でーす。ありがとう…ございました。」


「おおおおおおぉぉぉぉおおお!!」



こりゃすごいわ。

あたしが一生懸命デザインしたコスの行方がなんとなーく見えたよ。


****************



「やっぱり葵様はちがうわ~‼絶対に敵わないなぁ。」

「私もうちょっとでー。100万だったのにぃ。ぱんつに濡らしたほうがよかったですかぁ?」

「……私でも40万だったからね…。喜んでいいのやらどうやら…。」


結局。

最高金額は私だったけど……


380万って何?! 意味わかんない。

それ。どうしようって言うの?


空も350万だったし……。


そーとは大爆笑してた。くそ~。


今夜から当分うなされそうだ。



ちなみに総額で1000万超えました。


なんかごめんなさい。水意先輩。


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