第5話 親愛と献身と罪悪感と
「……何時だ…?」
目覚めた。
まるで充電が完了したかの様に。
「………まだ5時か……。」
テーブルの目覚ましを戻す。
弁当の支度や仕込みで、ずっと早起きが習慣だったから目覚ましがなる前に目覚める。
頭もすっきりしてる。
ずっと胸の奥の方に詰まってたものが、綺麗に無くなったみたい。
…ソフィか……。
俺の腕の中で丸くなって寝ているソフィ。
寝顔は本当に幸せそう。
全裸なのにまったく安心しきっている。
「……うり。」
寝顔をつついてみる。
どうやら動く気配もない。
よく見ると唇。パリパリになってる。
うわー。エロいなー。パリパリのまんま寝てる。
とたんに昨夜の感触が甦る。
すごかったなぁ。あんなに気持ちいいもんなんだ…。
なんだかムラムラしてきた。ヤバいヤバい。
「…ん………」
突然ソフィが寝返りをうった。
仰向けに転がったため、綺麗な胸がまったくの無防備にさらされている。
朝の光にまるで輝いてる様に見える真っ白の身体。
すごくかたちの良い胸に、薄いオレンジ?の乳輪と乳首。
息が止まるほど綺麗。
あおいのは鮮やかなピンクだったよな。
もっとこう…大人びた胸だった。
ソフィはなんだか幼さの残る背徳さが半端ない。乳輪はあおいよりちょっと大きいかな?乳首は一緒くらいだけど。こうしてみると、ほんとに人それぞれなんだなー。かたちも色も。
女の子の身体こんなじっくり見るのは初めてだな。
ちょっとほんとにヤバくなってきた 。うー。可愛い。ソフィ。
「………うりゃ。」
「…ぁん…。」
うわ
乳首をつついてみたら、予想外にエロい声出しやがった。ひー。もぅ今ので完全に仕上がりました。俺の俺。
……………ちょっとくらいいいかな?昨夜の仕返しに……
そっとそっと胸を触る。
「…………ん………。」
ちょっとだけ乳首を摘まんでみる。
「…ぁん…ん。」
思いきって乳首を舐めてみる。
「……は…ぁん……ん。」
か 可愛い。たまらん。
股間に手を伸ばして、くりとりす?を探す。……これか?固いな。ちっちゃい。
「…あぁん‼……は……ん。」
そう言えばこいつ朝がダメなんだもんな。起きない。
よし。乳首と同時にコリコリと。
「…はっ……あっ…ぁん…はん…ぁ」
どろどろに濡れてきた。びちょびちょだ。シーツに垂れてる。
もぅちょい強く………………目が開いた?!
「…………ブルーノート……?」
「いっ いやこれは‼ あのっ‼」
くすくす笑いだすソフィ。
「ふふふ。…………いいよ。……もっとして。」
両手を俺のほうに差しだし迎えいれる。
その微笑みが本当に見事なまでに綺麗で、思わず唇を奪った。
「……ん。………んん‼…………んんー!」
キスしながら指を股間に添ってなぞる。その度に腰が浮いて震える。
もはやシーツは海のよう。
すごい感じやすいんだな。指でコリコリするだけで、びゅくびゅくと中から溢れて出てくるのが分かる。
「……はっ……あっ…あっ…ぁ…はぁん…」
指の動きを早くするだけ、どんどんソフィのあえぎも荒くなってく。ほんとに愛しい。可愛い。
「ねぇ…ねぇ…ぁん…ぁっ…あ…いっちゃいそう‼…ぁ…ぁあっ‼…ダメ!」
指で擦り続けながら、ソフィの制止を振り切り、下に下りていき股間に顔を埋める。
舌でクリトリスを転がす。
時々吸ったり、時々咬んだり。
綺麗だなソフィ。綺麗なベイビーピンク。
下の毛もブロンドなんだ。キラキラしてる。
可愛くて愛しくてたまらない。
「やん…ぁん…ダメ…ほん…とに…だめ!…おかしくなっちゃう!だめぇ‼…ぁぁあああああ‼」
ひときわ大きく痙攣し、華奢な身体が弓なりに浮いて、びくびくびくっと痙攣を繰り返す。
それに合わせて、ソフィの中から大量の愛液が噴き出して、俺の顔まで濡らした。
愛液?もっとさらさらの……潮?
「はぁぁああ…………ん…。」
ソフィが大きく息を吐くと、弓なりだった身体がドサッとベッドに落ち、びゅくびゅくと出ていた潮も止まった。
呼吸を忘れてたかのような勢いで、肩と胸で必死に呼吸するソフィの髪を、ゆっくりゆっくり手でとかしながら
「はは。仕返し。」
と言うと、息も絶え絶えにソフィがつぶやく。
「…もぅ……バカ。……………大好き。」
と言ってから、ソフィの意識がまた無くなった。
****************
とりあえず朝メシの準備をして、弁当をささっと作る。俺はすこぶる快調。
居間でのそのそとダルそうに制服に着替えるソフィに
「お前どんだけダルそうなんだよ?早くしないと遅れるぜ?ちゃっちゃと着替えてメシ食えよ。」
ブラウスの前ボタンをスローモーション気味に合わせていたソフィの動きが止まり、こちらに振り向く。
「…誰かさんに早朝からこれ以上は死んじゃうってくらい限界までいかされたからなんですけどね?! …ほんとに死んじゃうかと思った……ぁ…ん……あぁぁ思い出しただけでいきそう‼ 見て?! このトリハダ‼」
紅く染まった顔でデコルテと二の腕を見せるソフィ。
「ははは。ごめんごめん。まさかあそこまですごいとは思ってなかったんだよ。」
「ベッドぐちょぐちょよ?! 今夜どうすんの?! 」
大きな身振りで怒るソフィ。
だって。お前のじゃんよ。
「すごい勢いで噴き出してたもんな。あんなになるんだなぁ。知らなかったよ。」
「私も知らなかったよ‼ っていうか、頭がおかしくなっちゃうくらい気持ち良かった…。あんなの初めて…。びっくりした。」
「でも、お前初めてって言うわりには馴れてるよな?なんで?」
「う。………夜いつも、寝る時にあなたのこと考えてたらついつい手が……我慢出来なくて……って知らない!バカ!」
なるほど。
ずっとひとりでヤってたんだな。俺をオカズに。
それでエロいのか。納得したぜ。
俺はニヤニヤとソフィを見つめながら、ダイニングテーブルに朝メシを運んだ。
「……なによ?ニヤニヤして…」
「…いや。可愛いぜ。ソフィ。」
とたんに真っ赤になったソフィからクッションが飛んで来たので、綺麗に受け流してやった。
****************
2ケツで学校に向かう。
昨夜思い出したソフィとの再会と、あのすごい感触の記憶と、今朝の仕返しのせいなのか、明らかに昨日までの距離は無くなっている。
見られても大丈夫なのかってほど、ベッタリと俺の背中に身体を密着させるように、バイクの荷台に乗ってるソフィ。回す腕はもはや恋人か夫婦のそれだ。
「…ソフィ?ちょっとだけ離れない?さすがにちょっと恥ずかしい。」
「やだよ。もぅmake loveもしたのにブルーノートは…。ほんと。はずかしがりだなぁ 可愛い。」
「まだしてねーよ!……まぁほとんどした…けど。」
「ほらほら!いーの‼ 私のブルーノートなんだから‼」
一向に離してはもらえない。うー。みんながこっちを見てる気がする…。こんなとこあおいや美里や千秋に見られたら……。
「蒼音くんおはよ。」
願わない願いほどよく叶う。
案の定、校門の手前であおいと美里。
「空ちゃーん!おはよ!逢いたかったわー!」
「みさとおはよー!」
美里もソフィも俺の心配を他所に元気全開だ。
あおいは………笑ってる。良かった。
こちらを見てにっこりと
「……おはよそーと。空ちゃん。」
やっぱり元気はないか…。そりゃそうだな。
あおいの目線は俺の身体に回されてるソフィの腕に。
「もぅすっかりラブラブね。蒼音くん?」
美里が俺に皮肉たっぷりに言う。
ソフィはまったく我関せず。嬉しそうに目を閉じ、お腹に手を当てて
「ラブラブだよ? 赤ちゃん生むの。」
瞬間。美里がひきつり、あおいは目を見開き、明らかにムカついた顔をした。
あおいのこんな表情初めて見た。
「なっ…ちょっと空ちゃん?! あなたこの男に騙されてるのよ?! 目を冷ましなさい!一生お姉さんが守ってあげるから‼」
美里…。……百合…?
あおいは何も言わない。
でも、我慢してんだろうなぁ。ごめん。
「こらソフィ? もぅ着いたから降りて歩きな。」
「ソフィ? ソフィって何?」
ほんとに美里は目ざとい。すぐに反応が。
まぁ遅かれ早かれだけど。
「私の名前だよ?えーっとね。 ソフィがクリスチャンネームで、空はギヴンネーム。
ソフィ=空=佐久間=ウィリアムズ。
私の本名。」
「そうなんだ!カッコいい‼ 可愛い名前ね?ソフィって。」
「みんなは普段通り空でいいよ?クリスチャンネームは大体身内しか呼ばないの。」
「そうなんだ。分かった♪じゃぁ私たちはいつも通り空ちゃんで。」
にこやかに説明を終えたソフィは得意そう。美里もそれ以上は踏み込んで来ないみたいだ。
あおい…やっぱ引っ掛かってるかな…
「…そーと?お昼ごはん。ある?」
今の表情からはよく分からないけど、あおいはいつだって我慢するヤツだからな。それでも俺を一番に考えてくれてる。
「いや。ちょっとメシ炊くの遅かったからな。ソフィのだけは作った。俺は学食行くよ。」
「そっか。じゃぁ。はい。」
あおいのカバンからいつもの俺の弁当が出てきた。えっ。
なんで?って顔してると
「そーとならきっと、自分の分は作って無いんじゃないかなって思って。ちゃんと持ってたら出さないで夜に食べるつもりだったの。」
「……わりぃ。さんきゅ…。」
ほんとこいつは……どんだけ甲斐甲斐しいんだよ?
いい奥さんになるぜ。まったく…
美里が笑ってて、ソフィは膨れてる。
ほんと、どーすんだよ。俺?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます