第98話 1982−1983年 超時空要塞マクロス 青春
□原作:スタジオぬえ/アートランド(原作協力)
□シリーズディレクター:石黒昇
□シリーズ構成:松崎健一
□脚本:石黒昇、富田祐弘、松崎健一、大野木寛、星山博之、河森正治
□キャラクターデザイン:美樹本晴彦
□メカニックデザイン:宮武一貴、河森正治
□音楽:羽田健太郎
□製作:毎日放送、タツノコプロ、アニメフレンド
□放送局:MBS・TBS系列
□放送期間:1982年10月3日 - 1983年6月26日(全36話)
今更はマクロスファーストかですが。アニマックスのマクロスシリーズ総力特集が、HDRに録ったもの見終えました。マクロスファーストだけで、もう昔の青春時代の思い出で、胸が一杯なので、マクロスF見るのは、もうちょい待ってです。
青森でも、日曜14時にアニメ放送という隙間の奇跡があって、TBS系列なら同時に見れています。この時代にSFがヒットも然ることながら。地方のテレビ局は未だ整備されておらず、クロスネットでの編成が地方の裁量の時代に、同時放送の影響の大きさは後の様々なブームに影響を与えたと思います。
マクロスの第一報は。アニメージュのラフ画速報だったと思います。スタジオぬえもですが、まず美樹本晴彦。今迄に無い筆致、安彦良和よりはリフレッシュな感じが、ガンダム以後のヤングの脳天を直撃をしています。それからはと、私も皆と同様に模写して、勉強そっちのけで、まあ中の上だったと思います。
まあですね。勉強そっちのけは言葉そのままです。宿題はやっとすれど、予習に復習に塾にも行かず、学年で中の下を徘徊します。皆はもっと勉強すれば、2ランク上の学校に行けた筈なのにと、その都度ため息も漏らされます。
その分、滑り込みで入った大学では、自習に次ぐ自習で寝る事以外勉強する羽目になります。ツケとかどうとかでなく、物足りないものを見つけられたのは、大学の環境って大きいながまず有ります。
今は執筆でしたけど、20代迄は絵画志望でした。それは描く程に物足りなさを覚えながら向上し、主観で下手と思えるかどうかも、ややつきました。目標と努力があれば一定の成果は出せる例えです。
ただ頭打ちは来ます、どんなに頑張っても伸び代がなくなります。そこで運の尽きかと言えば、そうではなく、中の上のレベルにもなると、もう直ぐ上位レベルのグループにどうしても出会ってしまい、引き合い、画力もいつの間にか引き上げれます。友人、同志、ライバル、それ全て含めて同志とも言えます。
そうなると、人間付き合いも変わって、何となく疎遠になる友人もいます。その友人とは、マクロスの日曜14時の放送が終わると、ビデオがまだまだ普及しない時代、私がテレビからカセットレコーダーに録音した音楽テープを抱えては訪問し。直ちに再生してはああだこうだで、想像力をフルに使い、マクロス談義になります。それも青春の一コマです。
疎遠になった原因は、文明の歴がない為に手広く友人関係が広げられない時代でも有り、基本まだ弱い身体では、友人関係を絞らないと身体がついていけない時代でも有ります。多分疲れて、何処かで終止符を打ったと思います。あの時代は、肉体的限界有りきの交友関係ですから、止む得ないは、自己弁護にしても冷たいかもしれません。
とマクロスファーストのお話ですね。
多分、今の画質がシーズン通じて安定し切ったアニメを見ている方には耐え難いと思います。それは当然でしょう。予告で画質が良いシーンを見ると、それはもう爆上がりです。当然媒体も持ち上げ、マクロスブームを作ります。今見ても唸るシーンがあるので、まあエバーグリーンですよね。
もっとも、私達の世代でしか出来ない、クリエイティブな荒技が有ります。想像で、他所のスタジオ丸投げ回でも、置き変えれるのです。今でこそ、ネットで作画崩壊で炎上しますけど、まあ若い世代はそうなんだなと、世代はどうして積み重なるものです。
いや、一万歩譲っても作画が…有りましょうけど。音声面が格段のものが有ります。巨匠羽田健太郎の音楽は今聞いても、この楽団の音質は一体何処のスタジオで録ったかの驚きが隠せません。特に映画のサントラは、もう交響楽のアルバム扱いで良いと思います。
そして何よりは、声優陣が素晴らしい。吹き替え俳優さん担当が多いのか、西洋人キーに合わせての声優陣を集められ、カセットテープ録音派に録っては、決して飽きないプロダクションです。正直、最近見返しても、このアフレコが神がかって、この高みを目指せと言っても越えるのは不可能と思います。作品の均一さを出せるのは声優ならではと思います。ここはドラマの役者も同じくでしょうけどね。
そして歴史的な回「第27話 愛は流れる」が放送されます。もう当時は唖然ですよね。発想も描き込みも尋常では無く、それは媒体も多い入りでしょう。そしてビデオがある友人宅には、足繁く通ってはお願いもう一回の連発です。その近辺から、時代はビデオがベーターからVHSに移り行き、普及機も出回る頃です。まあVHSは画像がでしたけど、アニメだったら歴然の差が生まれなかった為、マクロスは知れずエポックメイキングだったとは思います。
マクロスは、どうしても好調になり、シーズンも追加され36話迄放送されます。蛇足も無きにしも非ずですが、登場人物の青春の苦悩が今なら、ああそうだよねと共感は出来ます。共依存ではないけど、惑星大戦後で荒廃した世界なら、それは支え合うしかないなと。2022年の現在でここ迄描き切れる、希望を見せれる作品あるのかなが、今回の見返しで、改めて胸に刻みました。
そしてマクロスファーストの好評を得て、更なる高みに向かった、映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」が、早くも1984年7月21日に封切りされます。まあ今にしても尋常ではない完成度なので、物語上の世界観の正史の位置付けは曖昧なままでも、それはそれに至ってます。それも大台に乗った作品ならば瑣末な事なものです。
あとは。1980年代辺りって、情報を取捨選択出来る為日本はえらく平和に浸っています。その中で戦争を暗に子供に教えるなの団体も現れては、熱を帯びてました。ただそれを上回るブームがあると、作品のメッセージが突き抜ける事もまま有ります。暗に戦争賛歌ならないように、ハンドリング出来るシニアの適切配置が必要なのは、現代の訓戒とも思います。
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