第92話 2022年 イベント「2022北京オリンピック」



正直乗り気のコラムでないものの、2020東京オリンピック書いたので、2022北京オリンピックも書かざる得ないかなと。但しアプローチは変わります。



■2022年北京オリンピック

開催都市:中華人民共和国 北京市

参加国・地域数:91

競技種目数:7競技109種目

開催期間:2022年2月4日-2022年2月20日

主競技場:北京国家体育場



何をおいても、開催があの北京です。夏季に2008北京オリンピックも行なったあの鳥の巣スタジアムで行われるとは信じ難いのですが、これが今の中国の威信そのものでしょう。そういう日本も、札幌オリンピックを目論んでいるので、他人事とは思えません。


開会式は、いやもうどうしてもチャン・イーモウ監督の手腕が素晴らしく、その完成度は50年は色褪せないかもしれません。希望をもし言えれば、行進の際は、定番になりつつあったスタジアムDJに任せた方が未来派だったかもしれません。


そして競技は、中国とほぼ時差が無いので昼の中継が多かったです。ここで昼には仕事が終わって帰ってきては、つい見るはずが…ほぼ見ませんでした。


2020東京オリンピック、いや夏季オリンピックの進行が早いのか、冬季オリンピックは次の選手迄に、はっきり長いと感じて、MCも間延びしていたので、居た堪れず他の番組を見て、試合結果は夜はニュース番組での流れです。

やはり競技で扱う機材が多いと、どうしても準備時間はあるかなです。これはいつかは冬季オリンピック離れの一因になる筈です。


いや、競技のどうしてもは、羽生結弦でしょうか。技術点か芸術点か、この話題は1998長野オリンピックから上がっており、今も答えは出ていません。失敗しなければメダルの何れかは固い、ほぼ主観の芸術点も大きな加点は、技量の頂点としてのオリンピックとして有るべき姿でしょうか。難易度の高い技に挑んで、ケア出来る仕組みも大切かと思います。とは言え軽く24年解決出来なかった問題が、何れかのオリンピックで解消出来るとは思えません。



そして、今回一番の活躍をしたのは、マスコットキャラクターであるビン・ドゥンドゥンでした。デザインも卓越しており、何故そこに至ったかの宇宙服のコスチュームも大衆受けしました。

ここはかなり注目しなければならない点が有ります。大国がどうしてもプロパガンダ持ってしまうプロセスが、キャラクターに発揮されたかですが、ここは違う様です。

仮に国民の半分が話題性良しとすれば乗るのが流行です。そうなのです、その国民の母数が圧倒的に違うのです、大国の何れもは。それならば韓国はですが、早くから商業圏をアジアまたはアメリカも席巻し、プロセスを現在進行形で蓄積中です。日本が本来持つあった筈のマーケティングのイニシチアブは、空白の30年間と共に失せた様です。ここからの挽回はほぼ不可能でしょう。


ただ今日の時点で、ビン・ドゥンドゥンはフィードに上がってきてはいないので、永続的なデザインとは困難なもののです。流行はやはり水物に粉物でしょうか。



そして、開催期間に躍動していた黒く長い影です。

この開催期間中にも、ロシアのウクライナ侵攻の兆候は、ニュースで逸早く流れてました。これは演習の一環、そして開催期間中に戦争はないだろうのバイアス。世間は思った以上に他人事で、この時代に戦争が始まるなんて思っても見ませんでした。ロシアは平和の祭典2022北京オリンピックには一定の配慮はした様です。


ただ、2022北京オリンピック中に何かは出来た筈です。世界の首脳は脅威に敏感でしたが、あのバッハはですか。強い一言あれば、何かが変わってた。それは今となっては切ない希望ですね。


遡って、冬季の1984サラエボオリンピックは青年期の思い出でもあって、こんな遠くの地でもオリンピック出来るのか凄いなが印象でした。ただその後にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が勃発して、銃弾の貫通したスタジアムを見ては、何故平和の祭典が行われたのにこの有様になるのかと、青年でもただ憤懣やるかたなさしか有りませんでした。それは今もでしょうか。尚競技場の大半は現在も廃墟らしいです。何処か切ないですね。



そうオリンピックの反省があれば、ロシアのウクライナ侵攻は止められたかもしれない。なんて、それは懐古主義者の儚い思いでしょうか。もしこれをSNSでコメントしても、ウクライナの戦況報告のフィードに押され微塵を無い事でしょう。


ただ、2022北京オリンピックにおいて、戦争はいけないと言える事は出来た筈。でもそれは良き大人として、TPOを弁えるで見事に済ましています。競技か平和。振り返って平和であって欲しかったは、世界中の皆の大きな反省にすべきと思います。

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