第77話 [FSSエッセイ 単独PV 1,000突破記念] 2004年 雑誌「ダ・ヴィンチ 永野護『ファイブスター物語』大特集」

ついに迎えてしまいました。同エッセイ内「第40話 1986年 漫画「ファイブスター物語 The Five Star Stories/永野護」の完結に思う事」が単独PV 1,000突破しました。

恐らく、ここ迄来たのは熱烈なFSSファンと、関係者のご愛顧を持ってかと思います。或いは…そこ違うよ判家氏と永野護氏がPV999程捲ってるかもしれません(笑。

何れにしても、青年期の一コマ「重戦機エルガイム」から発して今ここ迄とは感慨深いです。


記念になるかもさっぱり分かりませんが、多分Kindle unlimitedでも検索出来ないであろうの、2004年11月号の「ダ・ヴィンチ 永野護『ファイブスター物語』大特集」をたまたま書棚整理しては見つけましたので、レビューして見たいと思います。




■ダ・ヴィンチ 奇跡のコミック! 永野護『ファイブスター物語』大特集

・君は『ファイブスター物語』を見たか

 永野護ロングロングインタビュー:——『ファイブスター物語』を読み解く5つの鍵

・作家が語る『ファイブスター物語』の魅力

 穂村弘/三浦しをん/滝本竜彦/上遠野浩平/羽海野チカ

・もっと深く読み込むための:『ファイブスター物語』ブックリンク

・『ファイブスター物語』初代担当:井上伸一郎インタビュー




2004年当時で、文芸誌に駆け上がっていったダ・ヴィンチがあのFSSかの特集かと胸は高鳴りましたけど、思った以上印象が残らず書箱行きです。

今改めて読むと、永野護氏のインタビューが神話有りきで興味深いなと。


今でこそ神話界隈は派生しては連作遥かの作品も多いですけど、この00年代間際に読者にも分かるポップカルチャーに投影するとは、本当得難い才能ですよね。

当時は、FSSでオーサライズされた西洋感を深く知りたいなを、いざページを開く神話とは如何にであって、求めているFSSどうなのかなとただ深く心配したものでした。この辺です私のFSS熱もやや冷めて単行本も12巻で止まりました。


その後は『花の詩女 ゴティックメード』辺りで仄かに戻るかなでしたけど、こう踏み込めなく。

でも、ここで浮かび上がった神話の一編が垣間見えたので、永野護氏面白いな、ああ永野護氏もある世界で生きてるのかと、FSS再開で漸く全開ですね。

ない世界で生きてる人間がある世界を描こうとしても、どうしても懐疑的でリミッターで制動されのめり込めませんからね。


そしてインタビューで一際気になったのは、ファッションでしょうか。

確かに00年代の東京は世界のファッションに只管感性が突き抜けてはいました。しかしそれも20年代に突入すると、東京もデザイナーと共に老い始めて、人口最大文化圏の消費力に押されては、今は更なる混沌を迎えています。


永野護氏は、その変遷は当然有りきの天賦の才で嗅ぎ分けているのが、ダ・ヴィンチのインタビューで深く垣間見得ます。この時点で、いずれ来るアジア的なゴシックを新たなゴティックメードに展開したのは然るべきかと思います。

FSS再開は新たな新機軸を読み解くのではなく、新たなポップカルチャーの最先端にいると読み解いた方が人生を5倍楽しめると思います。



また、我らの井上伸一郎氏のインタビューも興味深いものです。メディアミックスは方法論であって目的ではないと。またそれを駆使出来るのは、00年代でも数名でもあると。天才永野護氏に近いと覚醒と言うよりは、目の前がただクリアに見えるものなのでしょうね。


とは言え、20年代のメディアミックスの昨今は、いつの間にかフォーマットが構築されています。それは良いか悪いかではなく、少数精鋭でプロジェクトを組みビジネスとして成立させるならば止む得ないものです。


そのフォーマットに近しい人材を、webの世界から探し当てる方法は確かに妥当過ぎます。ただ80年代から発する昭和は、ただ機微にその出会いとその予兆を察してトライを繰り返してきました。

トライではないマッチングに寄せる昨今も、井上伸一郎氏のインタビューで00年代の時代で懐疑的に見据えてる節は有ります。



この斜陽の日本国で何が正解かは、凡人には相知れません。ただ基本を疎かにしては行けない事は、この永野護『ファイブスター物語』大特集で邂逅出来ました。


それは、永野護氏の選んだ思い出本の5つのタイトルからはっとします。

ここではタイトルを列記しておきますが、要は如何に自らの頭脳で想像するかと思います。その為には膨大な書籍のページを捲ってこそになりますが、このタイトルから皆さんはどう想起して行くでしょうか。アーティスト志望であれば、オーソドックスに紐解くしか無い事を、私見を交えて提起しておきます。


『シャーロック・ホームズ全集/コナン・ドイル』

『星のない街路/北杜夫』

『イソップ寓話集/イソップ』

『O・ヘンリ短編集/O・ヘンリ』

『スケッチ・ブック/ワシントン・アーヴィング』



改めて『シャーロック・ホームズ』ですか。FSSの街並みも何処か準じてのロンドン感ありますし、レオパルト・クリサリスの外交スタイリングもそう言えばですよね。気になって「シャーロック・ホームズ語辞典」見てみましたが、永野護のコラム無いので、著者北原尚彦先生もまだかなと。

ああ、でも何か悔しいのでプロムナードでジョーディー(いや変装なら大帝も濃厚か)とちゃあのホームズ・ワトスンもの差し込んで、シャーロキアンを微笑ませたいですよね。



と。取り急ぎ所感はここ迄にしておきます。タイミングがあれば加筆するかもしれませんし。



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