第75話 2021年 書籍「累々/松井玲奈」

SNSにそのTLが流れて来たのは2021年2月の頃の話で、何故か成田本店のある支店に「累々/松井玲奈」のサイン本あると言う事で買いました。


まあ買わざる得ないかなです。あの松井玲奈の為なら1冊買って貢献しないとです。

その貢献とは、その昔AKBGが積極的に使用してたSNS;Google+ にて、どうにか青森にもSKE来ませんかの懇願でした。


まあそれも忘れたある日、玲奈さんが2014年の第6回AKB総選挙にて高らかにも「ファンの皆さんからたくさんプレゼントをもらったので、私からのプレゼントを届けたいと思います。SKEは今年全国ツアーをやりたいと思います」と語りました。結構どよめいていたから、身内には相談するもほぼのスタッフには驚天動地の事と思います。


まあ私かなとも考えましたけど、総選挙の投票には何ら貢献してないので、玲奈さんファン全てが結実したと思います。これで念願の玲奈さんにも会えるのかでしたが、全国ツアー前に玲奈さんは卒業してしまいます。先走った事を咎められたかも過ぎりましたが、それは多分ないかと思います。


尚2014年にスタートした「SKE48 47都道府県全国ツアー~機は熟した。全国へ行こう!~」は、今日時点ではまだ制覇していませんから、コロナ禍以後の健全になる迄ただエールを送りたいと思います。このツアーで何度SKEは化けるんでしょうね。



あと、肝心の書籍「累々」のレビューですけど、かなりのネタバレ、いやネタバレしかないので、読者メーターを大幅加筆して下記にです。





===

俊英松井玲奈が垣間見える連作短編小説。 これからの読者さんに言える事は、当て書きで読まれる方はそれは控え、文字を追った方が読みやすいかと思います。


私は初の松井玲奈作品を手にして、その序盤から、色彩の豊かさと、人を好きになる過程に引き込まれ無事読了しました。文体はややライトノベル観点も有りますけど、純文学の筆致の余韻に重点を置けば、専業作家 松井玲奈になれるのではと思います。


「累々」は連作短編集と意気揚々のブラフ打ってますけど、そこ迄ギミックを詰め込んで良いのかな感はあります。

それを裏の顔は多くて二つ程で、集約しては男性依存の心の綾の複雑怪奇を描いた方が、何かしらの文芸賞を獲得したのかなとも思います。とは言え本屋大賞ノミネートはされるとは思います。


内容に関しては、小夜があれで全編に登場します。そこが配慮されたエレメントでは一切分からないので、当て書きが見事に全部外れでした。結局小夜には実にらしい、SKEの古畑奈和に落ち着いてしまうので2度読みの際はそこでもう一度楽しみたいと思います。それと、登場人物モデルは、TLから流れてるくる、現役と卒業のSKEのあの方かながぐるぐる回ります。そこはおいおいプレーンになっても良いかなです。


そしてつい手癖で、シナリオ的な構成を考えてしまうのですけど、「累々」はミステリーとして視覚でも追って良いと思うのですよ。

例えば追加シーンを書くならば…冒頭、朝の早い通勤時間で、血が滴る包丁と小夜の携帯片手に、血まみれの葉さんがマンションからスーツを着たまま沿線を歩くシーンの差し込み。そしてラストの補筆は容易くも小夜の携帯を開くと、あられもない小夜の数々を見つけてしまっての、得も言われぬ修羅場の過酷さと、悔恨の一突き。

そんなの「累々」ではないも有りましょうけど、「累々」は死屍累々から、死屍を意図的に削ったと思われえるので、そうではないかと思います。葉さんの生真面目な性格なら。小夜の携帯の関係者全て屠るでしょうね。

そう言う憶測を込めて、本来ならば松井玲奈は未知の領域に踏み込んでいる筈なので、猫かぶりを見過ごしてはいけないのです。


そして今作品「累々」を弾みにコンスタントに小説を発刊して貰い、数年後の松井玲奈の、絢爛な色彩が醸し出す作品をまた読了したいと思います。


と、あんまり描きすぎるとタレント松井玲奈に帰れなくなる配分がですよね。読むファンが死屍累々もある面では松井玲奈ファンたるやかもしれません。

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