第59話 2010年 ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」の評価
タイトル:『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』
放送期間:2010年10月8日 - 12月17日
放送時間:金曜日22:00 - 22:54
放送枠:TBS金曜ドラマ (54分)
プロデューサー:植田博樹/今井夏木
音楽 :渋谷慶一郎/ガブリエル・ロベルト
脚本:西荻弓絵
監督:堤幸彦/加藤新/今井夏木/金子文紀
出演者:戸田恵梨香/加瀬亮/神木隆之介/福田沙紀/城田優/竜雷太
『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』はテレビドラマのざっくり津田登場位迄が見れる程かと。
最初の超能力サスペンステイスト位で収めるべきだったのに、脚本がその予定調和超えたさに暴走したのがまずかったなと。
超能力者所謂スペックホルダーを、勝手に私刑並びに死刑する事にカタルシスを求めた事で視聴者が小躍りしてはカルト的な支持層を勝ち得ます。趣旨返しのマイノリティー排除ですね。
趣旨返しのマイノリティー排除はいけないだろうと、SNSで問うた所皆から得た答えは、超能力者殺して当たり前です。
怖いものです。制作者の意図はそうでは無いと言いたいでしょうけど、作品を見渡す程に共存のかけらすら見て取れません。
テレビドラマであってもそれなのに、映画数作に至っては地球上からの超能力者の排除を敢行します。映画館で見てはただ溜め息です。そこまでの一方的な拒絶を描かないと、一般人は生きていけないものでしょうかね。
今からざっと10年前になりますが、日本のマイノリティー排除はここから発したかもしれません。民放での名を借りたヘイト。制作側は作品を面白くの一心でしょうけど、この広過ぎる地球に超能力者が本当にいないと思い込んでる事自体がナンセンスです。
超能力を描いているのに、現実世界に超能力者がいないという正常性バイアスは如何なものかと。
これはどのフィクションにも言えるのですけど、こんな奴いない、こんな事有るはずもない、起きるはずもないは、この変革の時代では確たるものなど何もないのです。
SPECは作品より、この巡る環境を精査した方が勉強になるかと思います。
SPECがハリウッド進出海外ドラマリメイクへの一瞬記事もありましたが、ここまでマイノリティーを排除してはキリスト教を占める全世界で受け入れ筈もなく。今後も進展する事は無いかと思います。
これはワールドスタンダードの動画配信サービスが大きく動く前の事象であり、今後考慮すべき事象かと思います。
また辟易する事も有り。
SPEC最終回近辺で関連書籍が発刊される訳ですけど、肝心の最終回が載って無い訳です。酷いムックになると続きはwebとかですぐ買取に回しました。
それ以前に、制作サイドも情報解禁してスチールと台本を版元に提供しても良いと思うのですよ。人気絶頂の頃のSPECファンならば後生大事に保管してるでしょうし。本編を大事にしすぎるのは程々が良いかと思います。
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