第45話 2019年 MV作品「黒い羊/欅坂46」

欅坂を語るとアイドルとアーティストのどっち論に辿り着きますよね。この高説で9分のナレーション尺は埋めれますから、テレビ局的にも得難い材料では有ります。


それでも、敢えて語るか私ですよね。

今作のMV「黒い羊」は中々興味深いものが有ります。

MV冒頭はいきなり飛び降り現場から始まりの、平手が彼岸花を持って幽霊が出そうな廃墟ビルを駆け上がって行き、コンテンポラリーダンスを思いの丈に交わして行きます。


と言うか、普通に見てるけど…皆死んでるだろう、霊体のもがきですね。


そもそも、平手が普通に彼岸花持ってる段階で無しです。彼岸花全部が毒ですから、間違っても踊ってみたで本物使わないで下さい。


そして彼岸花の花言葉も改めて検索して、googleに出て来るのは『情熱』『独立』『再会』『あきらめ』『転生』『悲しい思い出』『思うはあなた一人』『また会う日を楽しみに』との事。MVで上手く包括してますよね。


階段踊り場で会う少女も、転生の一人か、過去の私であるか、もっと見ないと出ない答えかもと。いや答えが有るのかな。


そして、こんな大人数のコンテンポラリーダンス。これ、バレエの公演でもここまでの大きさ見れないので、後々何だこれはの評価をきっと受ける筈です。



そもそもは秋元康の歌詞が鋭角なのでは有りますけどね。黒い羊にここまで語らせるのは、本当酷な事するなですね。

それも、宇多田ヒカル作品的な曲先があればこその印象と、欅坂の存在あってこその作詩作業ですが、ここまでの仕上がりに出来るのが摩訶不思議でなりません。


まあ、新潟の事件もあったし、黒い羊、本当際ど過ぎるタイトルです。

ここも彼女が表に出て来たら、同じ県民として応援はさせて貰います。


諸々相まって生まれたMV作品。巷で囁かれる映画画面作りとは趣が違う、エンターテイメント寄りのMV作品がまた一つ歴史に残って行く訳です。




■欅坂46 『黒い羊』 https://youtu.be/MAkIYZiyJq4 @YouTubeさんから

最期に平手不在時の「アンビバレント」のセンターを完璧にこなす鈴本美愉が、MA1でも存在感在り在りのまま閉じて行くのですが、また数年経ったら、ああいたよねこの娘的に見つけてくれれば嬉しいです。

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