第39話 2017年 CD「WE ARE TPD/東京パフォーマンスドール」そして旧TPDとの比較しつつの私的全曲ライナーノーツ

□東京パフォーマンスドール:高嶋菜七/浜崎香帆/小林晏夕/上西星来/脇あかり/櫻井紗季/飯田桜子/神宮沙紀/橘二葉

□WE ARE TPD:2017/1/18



「東京ハッカーズ・ナイトグルーブ(ヴ)」の話のPVが好評な事も有りますけど、東京パフォーマンスドール愛未だ消えずなので、節々で書くと思います


まあ下書きから、ここに至る迄長かったですね。誰にも頼まれていないのに、新生TPDライナーノーツ書こうなんて。これはこれで勉強になりました。音楽ライターの方って、どんなに早筆なんでしょうね。



作品の感想はセカンドアルバム「Hey, Girls!」が先になってしまいましたが、「WE ARE TPD」は新生TPDの記念すべきファーストアルバム。

何度iPodでリピート再生しては、何時か書こうと思ってしたけど、タイミング的にはここしか無かったかなとも。


「WE ARE TPD」発売迄が長かったですね。再起動が2013年6月、ファーストアルバムは2017年1月発売。その期間、都合3年5ヶ月。ただ謎過ぎます。


その間にも、演劇とライブを融合させた「PLAY×LIVE 『1×0』」公演があったり、全くの新人ながらも地上波衛星ケーブルテレビにマルチ展開した「東京号泣教室 〜ROAD TO 2020〜」が有りました。


「1×0」公演は東京展開なのでただコメント無し。


「東京号泣教室 〜ROAD TO 2020〜」に関しては、新人にしては異例待遇の1年半に及ぼうかの30分の長寿番組。記憶している限りではBSフジとM-ONで放送されるも、ちょくちょく時間移動していたので追いきれず、遅れて放送されていた地上波青森放送をHDRに溜めておきました。

ここ凄いですよね。いきなり青森の深夜放送とは言えTPDが見れるなんて。今なら、きっと凄い展開できそうなのですが、まあ、色々有りますね。

まずは番組の感想でしょうけど、全く有りません。TPDファンなのになんたるかですが…何と言うか、歌番組だと思って最初は見ていたのですが、一向に歌が無いのであっさり挫折しました。多分そのような方多い筈です。今にして思えばここですよね。未完成とは言え1曲歌う位の尺はあるべきだったと思います。



まあ序説はこの位にして、「WE ARE TPD」のCD形態は、通常盤は勿論、初回生産限定盤としてA・B・C有ります。AはBD付属ですが、BとCは旧TPDの楽曲を多く含むリアレンジ盤となります。


以下、「WE ARE TPD」の各曲感想を淡々と書き連ねます。youtubeのリンクは東京パフォーマンスドール(TPD)Official YouTube Channelの公式ですのでセーフの筈です。執筆の際のBGMは今チャンネルで、ただ有り難い限りです。


そして、タイトルと、作詩/作曲/編曲を記しては、感想をと。

旧TPDと比較する為に、原曲新曲結構聞きましたが、普段はiPodでスキップしている曲が有りますので、薄味の曲のライナーノーツも有ります。





○初回生産限定盤A Disc1


1. 「Stay Gold」 Lab.A.M/SiZK、Stephen McNair/Kiyoshi Sugo

所謂流行りのEDMそのものも今や感が多分に有り。細かい波形編集のミクスチャーの上に分厚いのこぎり波がこれでもかと劈きます。

9人から6人体制となった今では、選りに選って最初の曲がステイゴールドなのかとも。



2. 「BRAND NEW STORY」 藤林聖子/渡辺徹/江口亮

新生TPDとしての1st.シングル。何と言うか…リアルでTVのCM見た時、どこにも旧TPD成分無いのですよ。ざっくり言えばがっくりですし、そこから引いてしまい、新生TPDと距離を置く事に。

とは言え旧TPDもアルバム毎にコンセプト変えてきてますからね。個人的には「check my heart - Cha-DANCE Party Vol.12」の延長線なら許容出来たのですけどね。

ですが、今にして思えば「BRAND NEW STORY」一択しかなかったかなとも。歌詞は9人体制でも6人体制でも、例えこの先1人になっても響きますし、多種多様なアレンジでも馴染む筈。A&Rの方、本当苦労されただろうと察します。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/BRAND NEW STORY フルサイズ https://youtu.be/nzG7bg3j5VY @YouTubeさんから




3. 「DREAMIN'」 藤林聖子/吉野貴晴/江口亮

新生TPDのシングル曲。シティポップ感溢れる曲も、もっともっとAOR寄りアレンジの方が良かったと思います。

AOR古い、次のシングルの流れが、の声も有りましょうけど、彼女等の成長考えたら五年後はそうせざる得ないのですけど。まあ検討宜しくお願いします。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/DREAMIN' フルサイズ https://youtu.be/kdKTyjEN1NA @YouTubeさんから



4. 「TIME」 Lab.A.M/Lab.A.M/江口亮

イントロのギターリフが格好良過ぎます。ギターソロもオブリ色強くなければと思いつつ、今時の曲はギターソロも何も無いのですよね。前向きの歌詞も振りの込みでぐっと来ます。これは十代だからこそ歌える曲ですね。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD) / TIME https://youtu.be/EXrijywYGxU @YouTubeさんから



5. 「MY UNIVERSE」 Ken & T/山﨑佳祐/山﨑佳祐 (onetrap)

シングル曲でも無いのに新生TPDの代表曲とも言えます。そう、音色は最新と言えどトラッドな曲。グリッド通りのグルーブですけど、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「宇宙のファンタジー」を感じるのは何故なのでしょうね。それはタイトル通りじゃないは抜きにして、浮遊感のあるシーケンスかな。

そして、敢えて旧TPDの「ファンタジー」踏襲しない覚悟も有りの方向性を見出した記念的な作品。先々も公演に使って欲しいものです

また、裏打ちしすぎのクラップが振りと絡むと格好良いですよね。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/MY UNIVERSE https://youtu.be/7913yL5V8r4 @YouTubeさんから



6. 「HEART WAVES」 鳥海雄介、森月キャス/渡辺徹/渡辺徹

まいね、ファーストアルバムにして今後も最高峰楽曲。本当は五枚目位のアルバムで生まれるべき曲なのに何故ファーストアルバムに収録される。且つボーイミーツガール的な歌詞に果てしなく感じる暑さはマジックそのもの。更に言えば、振りでは本当楽しくしょうがないの笑顔が垣間見えます。

このTPDをずっと見たいのですよ。。義務ではまんずまいね。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD) / HEART WAVES https://youtu.be/tpQNU3LCGR0 @YouTubeさんから



7. 「PEOPLE」 桑村達人/桑村達人/鈴木Daichi秀行

新生TPDの楽曲。生ブラスが最高です。管楽器と調音取れるメンバーですので快心の作。

そしてNTTドコモのCMもタイアップしていたのですね。後になって、ああそれかと。何で印象に残らなかったのかなと思って動画見たら、カット割りが早いのですね。演出なら仕方無いです。


【LIVE】PEOPLE / 東京パフォーマンスドール(TPD) https://youtu.be/1CEAlx5j06g @YouTubeさんから


東京パフォーマンスドールが流行を振り返る!/「NTTドコモ×SNOW presents 卒業“盛ルバム”」キャンペーンPR映像2 https://youtu.be/pbW_Cr0pIFc @YouTubeさんから



8. 「ナガレボシ」 鳥海雄介、Lab.A.M/LASTorder/Naoki Itai (MUSIC FOR MUSIC)、LASTorder

新生TPDの曲。曲は本当切ないですね、内容故に歌い継がれて行くと思いますけど、何れかのタイミングで強調すべき節回しを見返しても良いと思います。

恐らく10年後には、ホール皆が号泣しながら歌い聞く曲で有る筈。

あとMVですね。リアルのドキュメントかと思う位距離が近過ぎます。このテイスト、アルバム1枚につきあるべきMVだと思います。


【MV】東京パフォーマンスドール(TPD)/ナガレボシ from 1stアルバム「WE ARE TPD」 https://youtu.be/VjE_MAPaHSg @YouTubeさんから



9. 「逆光×礼賛」 井上秋緒/浅倉大介/浅倉大介

新生TPDのキャリアハイはどの曲かと言えば「逆光×礼賛」になるでしょうね。作家スタッフはT.M.Revolution勢ですが、パート分けは旧TPDを感じさせるも、出来れば9人全員フィーチャーして欲しかったなとも。結果現在の実力はここであるかとも。コンプレッサーの強過ぎるドラムパートに中毒性覚えるのは必至です。 

【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD) / 逆光×礼賛 フルサイズ https://youtu.be/bTpiCgeMTBM @YouTubeさんから



10. 「純愛カオス」 松井五郎/渡辺徹/渡辺徹

新生TPDのシングル曲。松井さんの歌詞がハードル高いですよね、でも先々活動して行く中でベターな解釈を持てる筈。

アレンジ面ではバッキングピアノが鳴り過ぎて単調な面もあったりします。もっとシンセオブリ入れても良い気がしますけど。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD) / 純愛カオス https://youtu.be/T2WDtqR65i8 @YouTubeさんから



11. 「It’s Up To Me」 Lab.A.M/SiZK、Stephen McNair/SiZK

新生TPDの曲。タメと被せるコーラスが秀逸ですよね。公式サイトの動画は、中野サンプラザ公演が余りに完成度高い為にupされています。


【LIVE】It's Up To Me / 東京パフォーマンスドール(TPD) https://youtu.be/yVNG5f2WPLQ @YouTubeさんから



12. 「SURVIVAL!!」 ats-、Mio Aoyama/ats-/nikka

新生TPDの曲。現在の菜七の発音に通づる楽曲。日本語曲なのに英語子音がきつく歌詞が入り難いなとも。美空ひばりでも子音をくぐらせるのはここぞと使い分けるのですけど、比較対象が違いますよね。でも最新曲では、ここで新生TPDの好き嫌いが別れるので勿体ないです。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD) / SURVIVAL!! https://youtu.be/q9Mlg-j7lxQ @YouTubeさんから



13. 「DREAM TRIGGER」 Mio Aoyama/渡辺徹/江口亮

新生TPDのシングル2枚目曲。結構尖ってます。この尖り具合は、セットリストの前後どうすべきかと悩むのだろうと思われます。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/DREAM TRIGGER https://youtu.be/3zzYme87ZrY @YouTubeさんから



14. 「RAISE YOUR HANDS」 meiteng/TAKAROT、Shoma Yamamoto/江口亮

新生TPD曲。等身大で良いですよね。9人故のはっちゃっけ具合は胸がぎゅっと。多分6人体制の大人グループになったら歌われる機会無いだろうなと。




○初回生産限定盤B Disc2

1. 「WAKE ME UP!! -Rearranged ver.-」 in Voice/in Voice/江口亮、柳野裕孝

旧TPD曲。旧TPDは後期ファンの為、リアレンジを最初に聞いた時、あれこんな曲旧TPDにあったかと思う位、元気溢れていた新生TPDに馴染んでいます。これは良い選曲です。


【LIVE】 東京パフォーマンスドール(TPD)/WAKE ME UP!! -Rearranged ver.- https://youtu.be/X4XHwy_WwUA @YouTubeさんから



2. 「ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-」 売野雅勇/小室哲哉/江口亮

旧TPD曲。とにかく歌詞は妙に尽きます。それ故にどんなリアレンジも譜割りも選ばないでしょう。ただその世界観を表現するには、やや年月が必要かもしれませんね。

リアレンジのベストテイクとしては、DJエフェクトが積極的な「ZEPP TOUR 2015春 ~DANCE SUMMIT“1×0“ver3.0~(初回生産限定盤B) 」に付属しているライブCD版をお勧めします。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.- https://youtu.be/9YRjDm1LMj0 @YouTubeさんから



3. 「十代に罪はない -Rearranged ver.-」 前田たかひろ/小室哲哉/江口亮

旧TPD曲。「HYU2」のオープニングテーマで有り、皆キュートで、土曜の夕方には胸が弾みました。

まあ新生TPDのリアレンジになると、その成分が薄い訳です。もうちょっと仕草で、20%増しだと思うのですけど。多分6人体制になったら弾かれる曲であろうし、何か勿体ない気がします。



4. 「恋しさと せつなさと 心強さと -Rearranged ver.-」(高嶋、浜崎、小林) 小室哲哉/小室哲哉/江口亮

篠原の大ヒット曲。菜七香帆晏夕の所謂センターボーカルの曲です。篠原涼子ソロ曲を何故三人で歌うのかなと。ジョニーがもっと歌上手ければと、ただ思う次第です。

いや、むしろジョニーの成長過程見せるの選択もあったと思うのですけど。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD) / 恋しさと せつなさと 心強さと -Rearranged ver.- https://youtu.be/5BUjEdlOuco @YouTubeさんから



5. 「千夜一夜 -Rearranged ver.-」(上西、脇) in Voice/in Voice/Junya (give me wallets/PUMP!)

原宿ジェンヌ曲。選曲はあかりジョニーしばり故の後の赤の流星に続く訳ですが、そんなに原宿ジェンヌは継承すべきユニットかなとも。確かに原宿ジェンヌのコーラスあればこその旧TPDの譜割りなのですけどね。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/千夜一夜 --Rearranged ver.- https://youtu.be/nHCDZW0wWTk @YouTubeさんから



6. 「黄・昏・蝶・々 -Rearranged ver.-」(上西、脇) 松井五郎/羽田一郎/イケガミキヨシ

原宿ジェンヌ曲ですけど、あまり覚えがなくて。まあ調べて見るとシングルだったのですね。原宿ジェンヌのリアレンジは、敢えてより原曲に近い再現性を求められているのですかね。ジョニーとあかりの伸びしろはもっとあるのにと思いつつ。もしホールクラスの公演があると物足りないアレンジかなとも。



7. 「Darlin’」(高嶋+小林、橘) 山猿/山猿、川口圭太/川口圭太

菜奈のソロ曲。良くも悪くも10代にしか歌えない曲だろうなと。

いや、何と言うか、アルバム全体に言えますが、等身大は非常に有りなんですけど、先々の公演で歌い継げるのかと言う不安も有ります。多少背伸び位の設定が良いのではとか思ったり。


【LIVE】Darlin'/東京パフォーマンスドール(TPD) https://youtu.be/QjzoX0PF-FY @YouTubeさんから



8. 「心のルール -Rearranged ver.-」(小林+上西、脇) 前田たかひろ/HAPPO/新井弘毅

元は穴井ソロ曲。私的にはかなり意欲的なリアレンジ曲。

穴井のソロ曲って、穴井のキャラクター最前提有りきの楽曲な訳です。それが生じてグループ内の変則ユニットになっても、何れも穴井曲にしか感じない主張性。この共食い力は本当武器でしたよね。

それに果敢に挑んだ晏夕のリアレンジですが、聞き始めは穴井の方が断然良いなでしたけど。何度も聞くと、晏夕のキュートさも出ててこれはこれかなとも。晏夕が今も在籍していたら、きっと何かしらの完成形の入口になっていた筈です。



9. 「ふたりのストーリー」(浜崎+上西、脇、神宮、小林) 池森秀一/くどうたけし/SiZK

新生TPD曲。詩的にも確か旧TPDの曲の筈だけど…と思いつつ調べたら新生TPDの曲でした。

詩的にはちょっと先の過去形なのですけど、この収録時では彼女等が持つ現在形の切ない感じが溢れています。痛々しいのちょっと苦手かな。また解釈が変わることでしょう。



10. 「Raining」(櫻井+飯田、橘) Lab.A.M/LASTorder/LASTorder

いさきのソロ曲。いさきの声は不思議な倍音持ってるので俄然注目しています。正直、新生TPDぽつぽつ卒業していって、最期の三人になっても、絶対欠かせない程のコーラスワークを秘めています。何でこのいさきを、グループで生かしきれないのかなと立ち戻らせる曲です。



11. 「おちゃめなジュリエット -Rearranged ver.-」(飯田、神宮) in Voice/in Voice/tofubeats

原曲は市井曲。今作ではらこのメインの曲となり、らこは芯のある声なので、もっとたくさん楽曲歌えば良いのにと思わせます。リアレンジと言うよりは、らこの方が市井より軽く2倍増しで上手いのでボーカルの勝利でしょうか。



12. 「サヨナラの法則 -Rearranged ver.-」(橘+櫻井、飯田) 前田たかひろ/山森正之/新井弘毅

八木田の曲。二葉の声が更に若いなと思いつつ、録音からどれだけ経てのリリースなのかなと。「WE ARE TPD」全般に言えますけど、近々の収録曲ではないもの結構有りますよね。ボーカルなら差し替えても良い様な気がしますけどね。

と。危うく普通に終る所でしたが、「サヨナラの法則」然り、リアレンジ曲のオーバーダビングはどうなってるのでしょう。ボーカルの尺きっかりのバッキングギターで最期にギター入れているのかと思う程のタイミング。いやここは裏を読んで、八木田の原曲にギターを重ねてからのバックトラック作りなのかなとも慮ったり。何が正解なのか、またも勤め先帰りに聞く訳です。



13. 「RUBY CHASE –Rearranged ver.-」(小林、高嶋、浜崎) 浅田有理/清岡千穂/江口亮、柳野裕孝

元はゴルビーズ曲。原曲含めたアルバム「MAKE IT TRUE 〜Cha-DANCE Party Vol.6」は究極の完成度に尽きます。ただ…武道館公演での振りが萎縮していて見てて照れてしまう時期も有り、何と言うか微妙な思いが残っています。

しかし、それを払拭するに余り有るリアレンジ。バックトラックの音圧もベスト過ぎる構成力。公演での振りも9人故の見栄えも有ります。また年を経る毎に晏夕のボーカルも冴え渡り巻き舌が痺れます。快作に尽きます。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/RUBY CHASE -Rearranged ver.- https://youtu.be/EZvt3arnkkI @YouTubeさんから



14. 「SLASH DANCE -Rearranged ver.-」(高嶋、上西、飯田、神宮) 前田たかひろ/COZY/新井弘毅

原曲は旧TPDのユニット曲。旧TPDの公演の段階で本気なのかおちゃらけなのか、やや悩んだ曲です。それが新生TPDではガチギターリフで突き抜けています。新生TPDは全部ガチの勢いですか、冗談通じないのか新生TPDと言っておきましょう。



15. 「夢を -Rearranged ver.-」 松本一起/前田克樹/江口亮

旧TPD曲。新生TPDでのリアレンジはハードロック過ぎて、皆力みすぎる傾向です。そうじゃないのにと。疾走感とは何か違う様な気がします。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/夢を -Rearranged ver.- https://youtu.be/e-fwLQ6NrSQ @YouTubeさんから



16. 「OVERNIGHT SUCCESS -Rearranged ver.-」 Richie Zito、Joey Carbone、Teri DeSario、神野々子(日本語詞)/Richie Zito、Joey Carbone、Teri DeSario/江口亮、柳野裕孝

イントロはデュラン・デュランのカバー曲「ホワイト・ラインズ 」のコーラスを思わせるリアレンジ。

元は旧TPDの「CATCH!!」B面曲。いや原曲はテリー・デサリオで、SONYのカセットテープのCMの曲でも有ります。懐かしいと思った方youtubeで検索を。

尚日本語詩は旧TPDの面子有りきなので、難しい曲を選んだものです。



17. 「気持ちはING -Rearranged ver.-」 及川眠子/T.Kimura (EXPENSE BOY) /江口亮、沼能友樹

もとはLes,TPDでもシングルカットされた曲。適度な妙齢になり揺れる心を描いた詩であり、普通にJ-POPで聞いておりました。それをやや10代の新生TPDが歌うなんて、思いも一入ですね。音圧的にはLes,TPDの初出しのテクノアレンジが好きです。



○初回生産限定盤C Disc2

1. 「TOKYO ROMANCE -Rearranged ver.-」 大久保孝之、江藤孝子/藤木和人/江口亮、柳野裕孝

旧TPDの曲。旧TPDの公演では、第二幕のオープニングとしてタキシードを着て登場しています。煌びやかでしたね。

それ故に、リアレンジもバンドサウンドより、サンプラーのオーケストレーションで良いので、ゴージャスな方向に持って行けなかったのかなと。ほら、第二幕って大切ですよね。出だしでどんなに滑っても巻き返せるんですよ。「TOKYO ROMANCE」を選曲するなら、それなりの保険曲に出来たのにと管を巻いてみます。

沸々と思うのは、「WE ARE TPD」でバンドサウンド多いのは、将来的に生バンドで公演したいのかなとも、ふと思います。とは言え最近のPAは容易に96khzに32bitサウンド再生出来ますよね。そっちの線は無くても良いかなと。



2. 「東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ –Rearranged ver.-」 佐藤大/CM-500JK/江口亮

別の単独コラムでも書いていますが、新生TPDのリアレンジは秀逸な曲が多いです。音色のバランス然り、公演の演出然り。もう代表曲ですよね。

とは言え、TPD DASH!!のサンプルループ1発勝負も潔くて好きです。


【LIVE2015】東京パフォーマンスドール(TPD)/東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ -Rearranged ver.- https://youtu.be/EsiTQcTNA1Q @YouTubeさんから



3. 「キスは少年を浪費する -Rearranged ver.-」 売野雅勇/小室哲哉/江口亮、土井良浩、沼能友樹

旧TPDの方がスピード感あって好きです。リアレンジではBPMやや遅めのライド気味になってもたつき感を否めません。その分サビのコーラス部の輪郭上げたい意図はひしと感じます。ファーストアルバムには早過ぎた選曲だったかもしれません。



4. 「CATCH!! -Rearranged ver.-」(高嶋、浜崎+脇、飯田、橘) 松井五郎/NSR(斉藤成人・岡田慎太郎)/江口亮

旧TPDの曲。旧TPDがブレイクするちょっと前の楽曲。メインパーソナリティを務めた日本テレビ土曜夕方の「HYU2」でも幾度となく歌われました。私も含めてここから旧TPDファンになった方も多い筈です。

リアレンジに関しては、本来あるべきオケヒットの派手さを排し、バンドテイストの趣き。まあアルバムの方向性の整合性鑑みると止む得ないかなとも。

それでも、敢えて言いたいのは…旧TPDの振りにあった、海老と反りを踏襲して欲しかったです。



5. 「純愛90’s -Rearranged ver.-」(上西、脇) in Voice/in Voice/Junya (give me wallets/PUMP!)

原宿ジェンヌシングル曲からの、赤の流星結成前のリアレンジ曲。もっとユーロビートに振り切れた方が、赤の流星の懐の深さがあると思うのですが。まあ、それは大ホールで公演の機会が来れば、再リアレンジされても良いと思います。


【LIVE】赤の流星 / 「純愛90’s -Rearranged ver.-」~「紅 ~beni~」 https://youtu.be/gvHwirPioAI @YouTubeさんから



6. 「果実」(上西、脇) 鳥海雄介/BAGUZERO/BAGUZERO

赤の流星結成前の曲。所謂ニュアンス曲です。そのニュアンスの元はLes,TPDのライブで聞いた川村知砂の「ペガサスの翼」の新アレンジ曲を彷彿させます。「ペガサスの翼」のマスターデータあれど、版権的に新曲にした方が良いだろうし、ジョニーとあかりのコンビネーションを考慮したら、この「果実」なのだろうなと。メタファーに込めた男女関係も嫌いでは有りません。


【LIVE】赤の流星 / 「果実」 https://youtu.be/MZv3v_eX2ac @YouTubeさんから



7. 「BEGIN THE 綺麗 -Rearranged ver.-」(櫻井、浜崎、脇) 松井五郎/羽田一郎/渡辺徹

UL-SAYS曲。前期の曲で然程思い入れが無いのですが、米光・篠原・穴井は混ぜたら未知数のユニットですよね。各々の長所を持ち寄ったら、確実に誰かを食うのですけど、楽曲として成立してるのが妙です。それを新生TPDで何故選曲か、意図は何でしょうね。



8. 「史上最大の誘惑 –Rearranged ver.-」(櫻井、飯田、橘) 森雪之丞/テスタロッサ/スパム春日井

ViVA!曲。そもそもですけど旧TPDの揺るぎない評価って、どこなのと言うと、米光の説得力なのか、篠原と川村のコーラス力なのか、いやViVA!である穴井・市井・八木田のキャラクターボイス3人が融合してる希有なグループなのですよ。それがこの原曲に垣間から見えます。

らこうさきふたばのユニットも長く続けば味がしみ出たと思いますけど、今は6人体制なのでここまでに。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/史上最大の誘惑 -Rearranged ver.- https://youtu.be/mY5q_lb-3_I @YouTubeさんから



9. 「Airport -Rearranged ver.-」 広瀬隆/広瀬隆/Tommy Lee Wonder

川村知砂曲。バックトラックはオリジナルを尊重しっつつ、クランチギターが唸ってます。公演演出の様に、エアポート感をCDに詰め込んでも良かったかなと。



10. 「夜明けのハート -Rearranged ver.-」(浜崎+脇、橘) in Voice/in Voice/新井弘毅

米光のソロ曲。リアレンジの節回しだと「ユー、邪魔だよ、」が強調されすぎて青春成分が薄くなっています。まるで邪魔か私って感じです。

米光の原曲そのままも良いのですが、歌詞の輪郭がくっきり浮かぶ、旧TPDの横浜アリーナ公演でのオールディーズアレンジがベストだと思います。



11. 「Shadow Dancer –Rearranged ver.-」(脇+浜崎、橘) in Voice/in Voice/江口亮、柳野裕孝

川村ソロ曲。ちょっと昔、新生TPD底上げ企画として期間限定で「ZEPP TOUR 2015春 ~DANCE SUMMIT“1×0“ver3.0~」の冒頭40分程をyoutubeで公開していたのですよ。まあBGMには丁度良いかでちら見しては、そこからのどはまりに。何でこのポテンシャルを今迄出さなかったの憤りが強かったかも。

その中の驚愕の一つがあかりの「Shadow Dancer」のリアレンジ曲。曲自体は最新音色もオリジナルを遵守の意向。ですが、いざ映像を見ると、あかり凄いよの一言。ヒール履いたままこんなジャンプするのかと目を疑います。今のあかりはやや鳴りを潜めていますが、多分何処かで覚醒する筈です。きっとね。



12. 「Swimmy」(小林+浜崎、脇) 鳥海雄介、Lab.A.M/LASTorder/LASTorder、江口亮

新生TPD曲。ティーンエイジャーには難しい曲かなと。晏夕でも詞がそのままになってしまうから、これはどうしたものかと。

いや、それも表現の一つで、聞き手の想像にお任せしますでも、世の中の曲は成立します。そこはでも、TPDを継承した手前、土足でどんどん上がって来ても構わないのですよ、一向にね。



13. 「ビバ!ケ・セラ・セラ –Rearranged ver.-」(神宮+TPD DASH!!) Monica/テスタロッサ/Tommy Lee Wonder

原曲は市井の持ち歌でややフラットしてても、そこは味だよで聞いていました。新生TPDではうさきのリード曲ですけど…うさき歌える人なのかと感心したものです。

公演の際は旧TPD同様サンバダンサーが望ましいのですけど、そこは大人の事情があるのかないのか、私には言えません。



14. 「JUST LIKE MAGIC –Rearranged ver.-」(高嶋、浜崎、小林) Jaye Jaye、浅田有理(日本語詞)/中崎英也/DECO*27

旧TPDの楽曲は公演追う毎にBPM上がって盛り上がるのに、まあちょっと違うなです。新生TPDのパフォーマンスなどんな感じになるのでしょうね。ビートが重くなっても激しいのでしょうかね。願わくば再リアレンジでバランス取って欲しいものです。



15. 「FIRE –Rearranged ver.-」(高嶋、上西、浜崎、脇) in Voice/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST/BAGUZERO (Wee's Inc)

オリジナルの島津志穂の「FIRE」はレイブそのもので、照れか本気かの歌詞がどっちかなとあの時代から常々思っていました。しかしリアレンジはど本気そのもの。ドラムキットはEDMなものの、全体の音色はトランスに振り切った事で、歌詞がすんなり入って来ます。iPodで先送りする機会がやや少ない曲です。

youtubeでは晏夕弾け過ぎて、だからテーピング多いのかとの突っ込みしたくなります。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD) / FIRE -Rearranged ver.- https://youtu.be/ma2XTaL3OI8 @YouTubeさんから



16. 「BE BORN -Rearranged ver.-」 松井五郎/羽田一郎/江口亮、柳野裕孝 4:29

リアレンジは、レイブ的なイントロの構成で大勝利だと思います。旧TPDは勿論、Les,TPDでは早いBPMで演じられており、その変遷を経ての、今リアレンジになるかなと。そう、TPDの楽曲ってただ眠っていた訳では有りません。


【LIVE】東京パフォーマンスドール(TPD)/BE BORN -Rearranged ver.- https://youtu.be/x-tEKpMz6UI @YouTubeさんから



17. 「WEEKEND PARADISE -Rearranged ver.-」 in Voice/in Voice/江口亮

旧TPDの締めの曲を、アルバム最後に持って来る当たりが泣かせます。新生TPDもTPDです的なアンサーとも受け取れます。旧TPDの方が好きでも良いのかという万感の思い。

そしてリアレンジは、新生TPDは9人揃ってこそと思えるリレーションです。


【LIVE】 東京パフォーマンスドール(TPD)/WEEKEND PARADISE -Rearranged ver.- https://youtu.be/Q-sXfVGCQls @YouTubeさんから




まあ総じて。江口亮さん始め編曲は本当ロックですよね。

でも、リアレンジ曲のイコライザーバランスはライブハウスまでが限界でしょう。大きな箱や、仮にも映画館ライブビューイングしようものなら、絶対フィードバック起こしてスピーカーがピーピー言う筈です。DTMによって表現の幅は広がっていますが、大きな箱までのライブ経験少ないと帯域カットする英断生まれないものですね。

もし新生TPDが大きな箱で公演する際、アレンジを全面改正せざる得ないのかなと思う次第です。とは言え、成長過程で全曲全面改正は解釈が散漫になりがちなので諸刃の剣でしょうか。



まとめとして、楽曲の段階で100%に持って来た意志がひしと感じます。何と言うのでしょう、もうちょっと伸びしろ持たせる為に、80%の完成度でも良いとは思います。公演で100%の完成度に仕上げれば良いのですからね。

パッケージの段階で100%にしたら、皆が見守る公演では120%求めざる得ないので、兎に角疲弊しないものかと、ただ心配です。

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