第33話 1985年 チャリティーコンサート「LIVE AID」におけるQUEEN又は映画「Bohemian Rhapsody」

1985年の「LIVE AID」。時に触れては映像を見返しています。

当時の青森、いや今もですがフジ系列では有りませんのでリアルタイムでは見ていません。


ただ、1984年の年末近くに、前身たるバンド・エイドの「Do They Know It's Christmas?」の録音スタジオドキュメンタリーの30分番組が、NHK教育放送の日曜午後2時半位に放送され…何だこれはです。こんな化学反応があって良いものかと中坊はただ興奮。翌日の学校も顔を合わせばこの話題。そう、洋楽詳しくなくても2/3は知っているミュージシャンですからね。


今にして思えば、何故皆見ていたですけど、それは口伝えだったかもとか、クリスマスシーズンだったからその関連告知等々、本当覚えてないですね。多分洋楽好き同級生から絶対見ろよでしょうね。


その「Do They Know It's Christmas?」の大反響を受けての「LIVE AID」ですけど、今迄普通に見ていたけど、改めてクイーンのウェンブリー・スタジアム見ては、これは絶対に有り得ないです。アリーナは正に立錐の余地無し、グランド推定5万人近くが暴動も無く、紳士淑女の枠内で熱狂。ここはあのイギリスの地故なのか、それとも暴徒と化したら即中止になるかの理性で察したか、この時点でもう伝説過ぎる。



そう、まだ未見ですが映画「ボヘミアン・ラプソディ」にはライブエイドのシーン有ります。


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https://youtu.be/0UkG8GnfCCY


映ってるよ、、ウェンブリー・スタジアム。このシーンは記事斜め読みですけど空軍基地を借りて撮ったとか。

観客のレイヤーを重ねに重ねたか、CG或いはマット画でスタンド書いたか、くー、映画館で見ないと分かりませんね。



実はここ非常に大切です。


自作ですけど過去何度となく、サッカーのシナリオと作品を書いています。もしもの実写化に当たってを考え、スタンドを予算的に映像に出来ないのです。

でかいスタジオを借りてピッチ以外の客席はクロマキーとCG、或いはイベントと粗品有りきの集客でスタジアムで撮影に挑むとか、そこまでしか浮かばなかったのです。


それを映画「ボヘミアン・ラプソディ」では描いてる。もう見ていないけど感嘆しかないです。批評と評判が一致していないのは、この辺のエンターテイメントを受け入れられか否かですよね。


ここは良く考えて下さい。また自作のサッカー小説の事も置いておきましょう。

ここまでスタジアムを描けるなら「ジャイアントキリング」の実写化は可能です。或いは遡って「俺たちのフィールド」の実写化も可能です。本当、然りげなく新次元に突入してますね。




やや話がそれつつ、ライブエイド周辺1985年前後のクイーンお話ですけど、それは映画を見れば分かると思いつつ、当時の一視聴者の少年の印象はと言うと。ニュー・ウェイヴ全盛の音楽シーンにクラシカルな方々いるなでして。


青森ではライブエイド放送されていないので、その後のロック雑誌のレビュー読む限りでは凄い事やってるなと。でもなと。思いっきりニュー・ウェイヴ寄りのフレディ・マーキュリーの「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」を聞き込んでいたので、正道ロックが良さが全然伝わらず、それは大人になってライブエイドの映像見ないと分からないものでした。音源だけでは分からない事、まま有りますね。



そのライブエイドのクイーンのセットリストはと言うと。


Bohemian Rhapsody

Radio Ga Ga

Hammer To Fall

Crazy Little Thing Called Love

We Will Rock You

We Are The Champions


約20分弱のステージで、ここまで詰め込むかですよね。確かにこれぞクイーンと初見の方にも分かり易過ぎる。全てのピッチが安定してるし、フレディ全開のパフォーマンスも、興奮せずいられるかですよね。


始めの「Bohemian Rhapsody」は演奏可能な範囲のピアノ曲尺で聴衆を引き込み。また他の楽曲も実はテンポ早めになっており、逸りますね。ここはステージ演出の巻きが入ったからか、クイーン側の演出かよく分かりませんけど、これがベストかもと思ってしまいます。


敢えて残念な点を上げれば、ブライアン・メイのギターが所々でフィードバックしすぎてピー音が激しい事。まあ夏場のウェンブリー・スタジアムで昼から晩までロックしていたら、PAもいかれてしまいますよ。この時代はまだデジタルに移行していませんし、真空管とトランジスタも熱暴走しましょう。その未整備な環境で、よくも行ったものですライブエイド。



最後に、何故ライブエイドのクイーンがベストたるかですけど。クイーンのソロコンサートは表現が悪ければ、やや冗長過ぎる感が有ります。ファンに取ってみれば、この尺は正解、もっと見たいかもしれませんけど。初めての方には、やや敷居が高く思えるかもしれません。


そう確固たるバンド:クイーン、ニュー・ウェイヴ全盛に押され過ぎたり、他に諸々高じて、ライブエイド前はクイーン解散寸前であったと証言されてます。

ですけど、ライブエイドのショート公演で、クイーンここに有りきを見せれる事で改めて自信が付いた様です。


ここですよね。本物は短い時間でも、個性をきっちり証明出来る。そこに至るまでの長い道を歩む事は、本当にやぶさかでは有りません。

また、ニュー・ウェイヴ全盛の時代に、ただ一筋に王道ロックで挑み、ロックはまだ存在して良い事を遮二無二に熱演してみせました。

未見ですけど映画「ボヘミアン・ラプソディ」はこの背景も描いているのかな、描いてて欲しいな。




…と言うか。映画「ボヘミアン・ラプソディ」観に行く余裕まるで有りませんよ。



□ライブエイド:開催日時現地1985年7月13日 

□開催場所:イギリス、ロンドン、ウェンブリー・スタジアム(正午-夜半)

      USA、フィラデルフィア、JFKスタジアム(午前7時-夜半)

      他会場略

□クイーン出演時間:イギリス時間 1985年7月13日 午後6時41分 夕刻

□意義:1984年、エチオピアで起こった飢餓から発し、アフリカに蔓延する飢餓問題を解消すべく、各ミュージシャンが立ち上がる。

「Do They Know It's Christmas?/Band Aid」「We Are The World/USA for Africa」のリリースを経て、20世紀最大ののチャリティーイベント「LIVE AID」に至る。

□疑義:ライブエイドの「1億人の飢餓を救う」と言うスローガンは果てしなく崇高であるものの、ライブエイドのパッケージのドキュメントを見る限り、大国の意志が渦巻く。綿花を作り売れば金になるの甘い誘いの元、大国はこことぞばかり農業機械をアフリカ各国に果てしなく売り続け、綿花は大量栽培されるも市場で暴落する。その結果、手にすべき売上金ままならず、かなりの負債が返済不能のままアフリカ各国は破綻し、最貧国にまでに陥る。一見歴史学的には茶番にしか見えないが、このライブエイドを通じて、自らが動けば誰かを救える事が明白となり、今日に至る迄数えきれない程の命が救済される。よくある質疑応答、音楽は人を救えるか?勿論、Yes.





もっと書きたいけど、気が向いたら書き足します。

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