第18話 2014年 MV作品「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた/乃木坂46」或いはつみきみほの事

■あの日 僕は咄嗟に嘘をついた/乃木坂46

□リリース:2014年10月8日

□MV監督:湯浅弘章

□作詩:秋元康

□作曲:三輪智也

□編曲:京田誠一

□MV:乃木坂46『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた 予告編』(公式チャンネル) https://youtu.be/1XHjDqJ20vw


女子がショートにしても女子にしか見えないのは極当たり前の事。

しかし、稀にローマの休日のオードリーの様に魔法がかかる娘もいるのも事実。ふう。


何の前置きか一先ず置いときます。M-ONでよく乃木坂のMVががっつり6時間也3時間也流れるのですが、その中で乃木坂アンダーの曲「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」に、まさかのつみきみほさんが先生役で登場です。本当にまさかですよ。しかも声が酒焼けしてるし、佇まいは女性だし、昔をよく知る私を疑う程でした。

そうなんですよね、乃木坂のMVって意外な役者さんが出るので本当驚きます。


そもそもつみきみほって誰なのですが、1971年生まれで、バブル前後で活躍していたアイドル俳優的な方です。作品的にこれと言うのは無いのですが、かなりのアクセントで登場するので、どうしても気にしてしまいます。

当時としてはショート中のショートで中性的というか、ほぼ少年的な容姿で売り出されていたので、男性女性でくっきり分かれていた日本のエンタメの世界では衝撃でしたね。


その衝撃も更に、当時上條淳士さんの「TO-Y」という漫画があって、登場人物のニヤがつみきみほさんそのものでした。モデルかどうかは全くの偶然らしいです。まあ、あの当時は役者やモデルさんじゃなくても、中性的なスタイルをしている女性がぼちぼち出て来ていたので、偶然は本当かと思います。


ついでに言えば、つみきみほさんデビュー作「テイク・イット・イージー」なのですが、吉川晃司主演も相まってほぼ「TO-Y」の延長世界なんですよね。完全につみきみほ=ニヤでした。不意に思い出しては見たいなと思っても、ビデオで廃盤なのでDVDにもなっていません。日本映画専門チャンネルでやっていただけないもですかね。ここは是非に。



話は戻って「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」のMVが、1990年公開の映画「櫻の園」をオマージュしているとあったのですが、ただうーんと、その違和感を確認すべく「櫻の園」を見返しました。


当時はつみきみほさん目当てで見ていたのですが、あまりにも登場シーンが少ないので、ややがっくりした思い出があります。ただ見返したら、ああこの狂言回しなら、この配分はジャストなんだろと今更合点です。何せ女子高生演劇部の生徒の群像劇なので誰かをピックアップしすぎると、劇中劇の在り方が瓦解しかねないですからね。

そう、確か日本アカデミー賞の中継も見た記憶もあって、「櫻の園」女子が会場を華やがかせた記憶があったのですが、調べたら最優秀賞は貰ってないんだなと。まあ演技は等身大でしたのでそれも止む無き事。


ただ日本アカデミー最優秀賞は逃したものの、キネマ旬報等々の作品賞は貰っています。バブル期の映画なのに、何故にクラシカルな作品が選ばれたかですが…折々の映像美が確と撮られている故かなと。バブルの建築ラッシュで失われて行くノスタルジーが『櫻の園』にはあるのですよ。2008年にも別の形で再映画化されていますがこの部分は希薄だったかなと。


そう踏まえると「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」はどこがオマージュなのかなと。つみきみほさんが出ているだけなのかな。せめて制服は「櫻の園」同様襟が凝ったものにして貰いたかったかな、小道具の幾つかで迫れる事は多々あります。



ああついでですが、つみきみほさんのCDも買いましたよ。歌唱はアイドルそのものですけど。iPod探せば出て来るかな。





■テイク・イット・イージー

□公開:1986年

□配給:東宝

□監督:大森一樹

□脚本:丸山昇一

□撮影:水野尾信正

□音楽:後藤次利

□美術:金田克美

□キャスト:吉川晃司/つみきみほ/名取裕子/上杉祥三


サントラ盤も最高です。後藤次利all worksとして発売されないですかね。




■TO-Y (漫画/OVA)

□作者:上條淳士

□出版社:小学館

□掲載誌:週刊少年サンデー

□発表号:1985年第16号 - 1987年第15号

□巻数:全10巻


ああ、ちなみにOVAのニアの声優はREBECCA(レベッカ)のNOKKOです。うーん、そっちなのか。まあソニーが制作に入っていますからね。




■櫻の園

□公開1990年11月3日

□製作:ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=サントリー

□配給:アルゴプロジェクト。

□原作:吉田秋生

□監督:中原俊

□脚本:じんのひろあき

□製作者:岡田裕

□企画:成田尚哉

□撮影:藤澤順一

□美術:稲垣尚夫

□演奏:熊本マリ「ショパンの主題による変奏曲」

□ロケ協力:聖望学園中学校・高等学校

□キャスト:中島ひろ子/つみきみほ/白島靖代/宮澤美保

□受賞:キネマ旬報ベスト・ワン/ヨコハマ映画祭 作品賞/報知映画賞 作品賞等々


最後ちょっと前のシーンで、二人で写真を撮るシーンがあるのですがセットなんですよね。今だったら機材の性能も上がったし、ロケの自然露光の中でも画力負けずに名シーンなのかもと感じ入ります。でも名シーンには違い有りません。




とはいえ、まだ作品はありますね。「精霊のささやき」は1987年近辺の夜の雰囲気とか。あと忘れちゃ行けないのが角川映画の「花のあすか組!」の近未来感とか。そうか…彼女も角川女優なんですよね。

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