第12話 2014年 公演「大島優子卒業コンサート in 味の素スタジアム~6月8日の降水確率56%(5月16日現在)、てるてる坊主は本当に効果があるのか?~/AKB48」

□スペシャルBlu-ray BOX:大島優子卒業コンサート in 味の素スタジアム~6月8日の降水確率56%(5月16日現在)、てるてる坊主は本当に効果があるのか?~

□DISC1&2:大島優子卒業コンサート in 味の素スタジアム~6月8日の降水確率56%(5月16日現在)、てるてる坊主は本当に効果があるのか?~

 DISC3:メモリアルコレクション AKB48単独 春コン in 国立競技場~思い出は全部ここに捨てていけ!~

 DISC4:メモリアルコレクション AKB48大島優子卒業公演

 DISC5&6:メイキング・特典映像



2014年3月30日に国立競技場で行われた「AKB48単独&グループ 春コン in 国立競技場〜思い出は全部ここに捨てていけ!〜」と、2014年6月8日に味の素スタジアムで行われた「大島優子卒業コンサート in 味の素スタジアム~6月8日の降水確率56%(5月16日現在)、てるてる坊主は本当に効果があるのか?~」の卒業コンサートのブルーレイパッケージについて、ちょっと書きます。


そもそもAKBファンではないのですが、2014年近辺のAKB48は良い楽曲が続いてたので、ハードディスクレコーダーにお任せ録画に登録しては飛ばし見していました。

その中の大島優子が幾度となく気にはなっていたので、卒業コンサートの行われる国立競技場位には行ってみようかなと思いましたが…そこまで金銭的余裕が無いので却下、いやそもそもチケットの争奪戦が激しかったので、縁が無かったの一言です。


とは言え。もう、その頃には大島優子のライトなファンだったので、せめて卒業コンサートのブルーレイ位は手元に置いておこうかなと、Amazonで予約注文して買いました。それから数年経ち何度となく見返しましたが、まだ鑑賞に耐えれます。

今日日の舞台美術技術においては、これが最高と思えますが、散逸する意見の中にはしょぼいも見受けられます。いや、自分の中ではこれが限界だろうと思われますので、ここはちょと撥ね除けさせて頂きます。


さて、一定の義務を果たして卒業しようかとの大島優子とは何者であるか、ブルーレイの幾つかのシーンを抜粋して検証してみたいと思います。




・DISC3:メモリアルコレクション AKB48単独 春コン in 国立競技場~思い出は全部ここに捨てていけ!~:「RESET」


雨天中止にならなかった卒業コンサート初日2014年3月30日、国立競技場の映像です。コンサートの進行はAKB48単独の構成故に締まっており、完成度が高いです。もっと大島優子の露出を高めにしても良いのではと思いますが、休息は必要、長丁場なのでこのバランスが妙でしょう。


序盤からステージも観客も大いに盛り上がるのですが、そこは長丁場、やはり皆疲れて来ます。こういう所は大御所さん等は機微に渡っていますので決して見逃しません。しかしここはアイドル、経験がまだまだかなと。

そうとは言え、如何なる公演にも山場はやってきます。後半39曲目の「RESET」。

チームKの演目ですが、見た目でも分かるのですが、チームK全員が餞とばかりに、揃った振りで士気を上げます。ステージに上がる際に何かあったなと思われますが、そこはチームKの絆を察して余り有ります。ここでの完成度が無かったら、この後の再度の盛り上がりは無かった事でしょう。つい、こちらのディスクを何度と見返してしまうのも無理が無い事です。


沈滞する空気を払拭する存在、それがAKBの実力トップたる大島優子。そしてAKBを勇ましく率いるのも大島優子。

カリスマ性とか、結局机上の空論だろうとお思い方多いでしょうが、確かにこのコンサートでは存在するのです。持ち上げ過ぎだろうとお思いでしょうが、いるのですよそういう御仁。




・DISC1&2:大島優子卒業コンサート in 味の素スタジアム~6月8日の降水確率56%(5月16日現在)、てるてる坊主は本当に効果があるのか?~:「青春の稲妻」


3月31日の雨天で中止になった最終ステージ国立競技場の振り替えコンサート、2014年6月8日で行われた味の素スタジアムの映像です。


日が空いてしまったので、やはり卒業コンサートの緊張感が薄れてしまってます。それとAKB48グループ全体のコンサートに転じてしまったので、セットリスト的にも、どうしても大島優子成分が薄過ぎます。本当にこの曲で大島優子を送り出すのかと、何度となくがっかりです。とは言え、今はAKBグループ卒業した方が多くいますので、おおいるよーと普通に驚く事暫し。


結果として、どうしても完成度の高い国立競技場のディスクばかり見てしまうのですが、勿論こちらにも山場は有ります。天候不順の雨の中どうしても沈滞する空気の中の、後半30曲目の「青春の稲妻」。

大島優子と宮澤佐江によるユニット曲でタップダンスをしています。スクエアな踏みですが、互いに牽引し合う振りはアイドル界隈随一ではと思います。改めて大島優子、そして過小評価していた宮澤佐江凄いよ、見直したよです。AKB48の多様性をここで体現出来たのではと思います。貴重な瞬間です。




以上、局所的な感想になりましたが、大島優子の資料映像として見れただけの価値は充分有ります。

MC少ないとか、めちゃいけ乱入のシーンが無いとか、グループメンバー全員の餞の言葉はマイクオンにしようよとか、真の完全パッケージでは無いものの、大島優子食わず嫌いの方にも一見の価値はあるのでは無いかと思います。



そう、今のAKBグループに無いもの。

予定調和で進みすぎるコンサートをブレイクさせるジョーカーたる存在の希薄化でしょうか。選抜メンバー固定化の華やかなりし頃は、コンサートの停滞する状況を覆してみせてくれてます。今は…ああ何となく終ってしまったな感がありありです。


いや誰が悪いとかではなく、そう、この国立競技場と味の素スタジアムの卒業コンサートの間に事件がありました。5月25日、岩手でのAKB48握手会傷害事件。入山杏奈と川栄李奈が負傷した事件です。

その経緯も有り、味の素スタジアムはどこか皆萎縮してしまってる雰囲気があり、それが映像に影を落としている様にも見えます。そうその後のコンサートも見受けると今もかもしれませんね。

傷害事件を無理に払拭しようとすれば、心が乱れるでしょうし、今も尚取り扱いが難しい事件ですね。永続的なケアはされてるのかなと、ふと心配します。




とは言え、今の選抜メンバーもそれなりに頑張っています。

一人挙げるなら高柳明音。2016年にSKE48が青森公演で来た時は、何か違うなと思いつつの違和感でただ進行。しかし、コンサート半ばで選抜メンバーの高柳明音がパンツ姿で持ち歌の「クロス」を歌った時は逸ったものです。

そこから言える重要な事は、そのメンバーにあった楽曲であるかいなかでしょうね。それを踏まえると、乃木坂欅坂が今面白いのは止む無き事です。







そして蛇足ですが…大島優子のキャラクターが強過ぎて、つい優子の名で自作品に登場する事毎度です。ここは大目にお願いします。


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