第10話 1994年 ドラマ「ルナティック・ラヴ」

□ルナティック・ラヴ(世にも奇妙な物語 冬の特別編内):1994年1月6日放送

□製作局:フジテレビ

□監督:岩井俊二

□脚本:岩井俊二

□演出:岩井俊二

□出演者:豊川悦司/ちはる/中島ひろ子




日本映画専門チャンネルでの岩井俊二特集を見返したので、ここに。


1994年の「ルナティック・ラヴ」は「世にも奇妙な物語」が特番体制になってから4年でのエポックメイキング的作品。


放送当時の主演豊川悦司「NIGHT HEAD」と言ったら、霧原直人のイメージが未だ鮮明で、何でこのスタンスなのかの意外性が一点。今でこそ意外性のあるキャスティングが溢れていますが、当時としてはまだ手を触れては行けない不文律。


「ルナティック・ラヴ」は「世にも奇妙な物語」故に尺が極めて短く20分内でのサスペンス作品。注目すべきは溢れる程のイメージカットの多用でサスペンスを極限まで高めた事。本来なら映画並みのペース配分で「犬神家の一族」までに仕上げるべきところをこの尺で作り上げています。


Jホラーが始まる1998年の映画「リング」と「ルナティック・ラヴ」に紐づけるのは強引と思いますが、強烈なイメージシーンの積み重ねで作品を強く印象づける原点は「ルナティック・ラヴ」からではないかと思います。


「ルナティック・ラヴ」の初見は確か1994年、見慣れぬ作風で最後どういう事だろで思いましたが、今となったら短編の日本的定番な作り方なんですよね。


今でこそ短編にこそ書き手の神髄があるとの傾向ですが、アクセントとなるイメージシーンの連発の作り方の大本は「ルナティック・ラヴ」にあったと思います。そろそろ新しい波が来ても良い頃かとは思いますけどね。

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