第9話 1988年 音楽「the edge/千年COMETS」

□the edge/千年COMETS:リリース1988年

□収録曲: 01.流星一夜

      02.Century Jack

      03.Lights of Darkness

      04.After The Rain

      05.STAND UP

      06.November

      07.世界が泣いている

      08.火曜日のフィナーレ

      09.Lonely Night Dream Walker

      10.砂漠-Last Switch

      11.夢と宝石

□メンバー:高鍋千年:Vocal/CHIE:Guitar.Chorus/川上シゲ:Bass/CHAPPY :Drums




千年COMETSのキービジュアルが根付いたのは、シングル2作目の「Access in Access」。PVの監督が林海象で、晩餐会で軍人が人魚の肉を食べると言うのが鮮烈でした。


その千年COMETS、メンバーの音色が全て好みです。CHIEさんのサステインギターとボリュームペダルによるバイオリン奏法、シゲさんの前のめりのベース、CHAPPYのボトムの深いドラム、次いでにニューウェーブな高鍋千年。

まあそもそもがカルメン・マキ&OZのリズム隊に、上もののニューウェーブが乗ってるぶっ飛びさが斬新過ぎます。


千年COMETSのキャリアとしては、1stアルバム「Timeless Garden」、2ndアルバム「Nostalgia」、そして3rdアルバム「the edge」にて最高作に至ります。


3rdアルバム「the edge」。まず楽曲が充実しています。iPodで聞く際は1st・2ndアルバムでは半分位容赦なくスキップしますが、「the edge」に関しては隙が有りません、聞き入ります。1曲目の「流星一夜」特にいいです。

また音質面も、U2のアルバム「焔」と同じくアイルランドのスレーン城での豪華な高品質レコーディング。アルバム名の「the edge」はここから来てるんだろうなと推察出来ます。

そして1st・2ndアルバムではレコーディングミュージシャンKAZ高橋のギターがフィーチャーされてましたが、「the edge」ではCHIEさんのギターが漸く炸裂、ライブ映像ではあんなに炸裂してるのに今迄冷遇されていたのが不思議でなりませんでした。ですが漸くです。願わくばもっと千年COMETSとして聞きたかった。


その千年COMETS もこの3rdアルバム「the edge」を持って自然消滅してしまいます。当時のsony系は新陳代謝が激しいので、ここは大人の事情ですかね。


それでは、当時の千年COMETSの一般受けは良かったのかと言うと…ボーカルの高鍋千年が微妙なニューウェーブだったので、同級生にも茶化されてました。まあ、そこまで言うならアルバム聞けよと言ってやりたかったですけど、もう昔の事。

2ndアルバム「Nostalgia」の頃にライブツアーで青森に来た様ですが、その頃の自分はライブなど敷居が高すぎたので行けませんでした。ふーCHIEさんのギター聞きたかったな。


ふと。1stアルバム「Timeless Garden」、2ndアルバム「Nostalgia」はレンタルレコードから借りたんですよね。そう、新町の成田本店近くのレコードレンタル店って、確か「友&愛」だったかなと。自転車で長々と乗っては、結構借りに行ったよねって。万感の思い。

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