第8話 1985年 映画「早春物語」

□早春物語:公開1985年9月14日

□製作会社:角川春樹事務所

□原作:早春物語/赤川次郎

□監督:澤井信一郎

□脚本:那須真知子

□撮影:仙元誠三

□主題歌:早春物語/原田知世

□出演者/原田知世/林隆三/田中邦衛/仙道敦子他




結局映画って何、と言われたら、空気と雰囲気なんでしょうね。

角川映画の良さって、公開当時には推し量れなかった、あの時代の空気をちゃんと切り取ってきてると思うのですよ。

思い出補正とか、沢井監督の裁量とか、仙元さんのショットとか、いやそれにも増すのは良い映画にしようと言う気概が成せるものかと思います。良い時代でしたね。


物語は端折ります。内容、いや台詞から行くと細かい所でカクヨムのレーティングに引っ掛かりますよね。ふう。


早春物語で好きなシーンは、原田知世演じる瞳がおじさん達の前で「恋」のカラオケを歌うシーンの前後。何故か好きなんですよね。

この山場、何となく心が触れ合う過程が見えて、どういう演出意図だったのかなと。当時のバラエティならインタビュー記事に残ってたかもと心が馳せます。


また、その後の夜明け前の日比谷公園を瞳が一人歩くシーンも、東京いいなと思えた次第で。見直した時もグッと来ました。寂寥感だけではない、楽しかった余韻を噛み締めてる感じが好きです。


今の時代に編集したら、この近辺ばっさり切られるシーンかと思いますが、この助走無いと映画として成立しないのだろうなと。不意に原作はどうなってるのかなと気になりましたが、何れ読まないといけませね。




予告URL:早春物語

https://www.youtube.com/watch?v=Qw8qjNyGsxw

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