第3話 1994年 音楽「CONFUSED E.P./ CONFUSION」
□CONFUSED E.P./ CONFUSION:リリース1994年
□収録曲: 1.「FACT」
2.「WORLD」
3.「NATURALLY」
4.「ROUND ROUND ROUND」
5.「FACT ashtray mix」
□メンバー:CMJK(ex.cutemen), KAJIWARA(ex.M-AGE)
CMJKのcutemen解散、KAJIWARAのM-AGEの脱退と、皆の期待の中結成されたテクノバンドユニットCONFUSION。当時の命題でもあったテクノとロックの融合がCDのEPと言う形で自主制作された1枚は熱狂を持って迎えられました。
自分もCONFUSIONのファーストライブのチケットが手に入らなかったものの当時の雑誌・ファンの皆さんのレポートと、渋谷HMVがまだ小さい店舗の頃のファンイベントで流れていたファーストライブの映像見る限り、酸欠寸前のライブであったことは容易に想像出来ました。新しい時代が始まったなとかの予感ですね。
また、後のsony系Antinos Recordsから発売される連作EP「BLUE VIEW」「RED VIEW」「ORANGE VIEW」がそれぞれ青盤赤盤オレンジ盤と呼ばれた事から、黒のジャケットの「CONFUSED E.P.」は黒盤と呼ばれています。この4点はまとめて名盤のカテゴリーに入れたい位です。
メジャー発売作は海外レコーディングを含め、ORBITALのremixトラック有りとの華やかです。その一方、自主制作の黒盤はマンションの一室でAKAIのサンプラー等で作られたとインタビューで読んだ記憶が有ります。
自主制作故に一見地味に思えますが、トラックの完成度はかなり高いです。ギターが唸りを上げ、サンプラーに加入力寸前な程放り込まれたサンプリング音が劈き、低音シンセベースが商業ベースではアウトな程鳴りまくります。EQ具合が今聞いても圧倒的ですね。
収録曲はremix含め5曲どれも好きですが、個人的にはKAJIWARA曲の「NATURALLY」が好きです。iPodで聞いては、サビの部分は心の中で叫んでますよ。
さて、その「CONFUSED E.P.」ですが自主制作とも相まって、中古でも手に入る可能性は限りなく低いです。ORBITALのremixトラックの入った「ORANGE VIEW」よりも貴重です。
もし後年、CONFUSIONの限定boxが発売されるとしたら「CONFUSED E.P.」の収録お願いしたいものです。
そもそもテクノとロックの融合って何をですけど。当時のフォーマット44.1khz/16bitではギターの音が薄くなるので、楽曲として聞くとどうしても浮くのですよ。でも当時のスペック上、これは仕方無き事でミュージシャンの皆さん腐心されました。逆に今聞くとこれはこれで時代を感じて有りなんですけどね。
今でこそ余裕の有る192kHz/24bitのマスター音源で普通に音楽聞いてますけど、セカンド・サマー・オブ・ラブ以降の音源は、その苦しみ抜いた作品のEQを楽しむのも有りですよ。
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