甘味と抹茶と男と女？

それぞれ

　クリスマスケーキも売れた。

　甘味屋、お茶屋とはいえ売れる。

　大人向けの酒の効いたものと万人受けする物。

　年が明けて、初売りも過ぎ、店員の休暇ちょこちょこも過ぎ、少し経つと日常が戻る。

　ああ、あの客来たなぁ、曜日違うけど時間は同じ。

　やっぱりそれ頼むか。

　久々に平日の午前中。曜日は異なる。

　持ち出しは減らないけど、銀行の金額の延命はできたパート。

　そして、気分を変えるために来た。

　あー、フレンチトーストが春な感じだ。

　イチゴとベリーのフレンチトースト。

　たぶん、似たようなの一度食べている。ベリーだから甘すぎるってことないだろうから、抹茶ラテもありかなぁ？

　わくわくした。

　俺は、デパート内で彼女と出くわした。

　俺は覚えているが、彼女は給仕とは判断しない。

　ま、そんなもんかな？

　声をかけたわけでもないし、恋愛感情があるというわけでもないし。

　でも、心の中ではこういう。

「またのご来店をお待ちしております！」

　暇な時間に来てくれるし、騒ぐでもないし、いいお客さん。彼女みたいなのだったら神様と言ってあり！

　そうそう、店名でブログ検索したら、ひょっとしたらというのを見つけた。

　おいしいとあった。

　まあ、追ってると「苦い時があった」というのがあるけど……店名伏せてるが……うちじゃないか？

　さて、俺は休憩を終えて、もどらねばな。