第6話 謎と思い
「エイジ…」
朝はユキの呼びかけから目を覚ました
「どうしたんだ、ユ…」
ガチャ…
…何が起こったのか自分には最初は把握できなかった
「な、なんで手足が動かないんだ…」
ガチャ、ガチャ、
「何かで手足が繋がれてる?!」
《くそ!なんだよこれ!…あ!そうだユキに助けてもらおう!》
「おい!ユ…キ?」
見るとそこには魔法を使って俺を繋いでる彼女がいた
「何やってんだ!早くこれを解け!」
「へぇ、私にそんな態度取るんだ…水魔法、《ウォータークリエイト》」
「んな?!」
俺に凄い量の水が降ってくる
「ブハッ!何するんだよ!どうしたんだよ!」
「黙れ、お前はゲレンの仲間だろ!」
「そうかもしれないけどそれがどうしたって言うんだ!!」
そう俺が言った瞬間、どこからか声が聞こえてきた
「ちっ!わしらの大事な戦力に何をしておる!《タイムストップ!》」
そうゲレンさんがいうと俺とゲレンさん以外の動きが止まる
「これは…魔女か、《トラップキャンセル》」
そうゲレンがいうと俺を繋いでいた鎖が取れる
「ありがとうございます!急にどうしたんですか?」
「あぁ、嫌な気配がして来てみるとこの様じゃ。……この子、少し変わっとるな」
「はい。なんかカードを引き継いでレベル1のときから魔法使いだったみたいなんですけど」
「なに?!引き継いだ?!…やはり…」
「あの、一人で考えてないで教えて頂けます?」
「いや、詳しい事は言えん。だが彼女からカードを借りていく」
「いいんですか?そんなことして」
「あぁ、代わりのカードを持たせるから大丈夫じゃ」
そう言ってゲレンはユキからカードを取り、全てのステータスが一緒のカードと入れ替えた
「では、お前の記憶はそのままだが、今から時を戻して普通に朝を迎えられる様にする、彼女のことは後でゆっくり、な?」
「はぁ…」
「では!またな!《タイムリバース》」
「ん、あぁ」
《あれ?片腕が動かない!どうして》
そう思って横を見るとユキが腕に頭を乗せて気持ち良さそうに寝ている
「なんだ、本当になにもなかった様になったのか。まぁ、平和でいいけど」
そう言うとユキが目を覚ます
「ん?あれぇ、この枕落ち着く…ってあれ?腕?」
そういうとユキはゆっくりこっちを見る
「え、えぇと…お、おはよう。エイジ…」
「おう、おはよう!よく寝れたか?」
そう聞くとユキは顔を赤らめて手で顔を覆う
「ご、ごめん。夜は本当に苦手で…」
「いいさ別に、……怖かったらいつでもおいで、一緒に寝てやるから」
俺はユキにそう言ってやった
「う、うん。でも毎日行くかもよ?」
「いいよ、いつでもおいで」
そう言ってニコッと笑ってやった
「ありがとう、エイジ!やっぱり…」
「ん?やっぱりなんだ?」
「うぅん!なんでもない!さ!早く着替えてご飯食べよう!食堂へレッツゴー!」
「えっ!ちょ!押すなよぉ!」
新たな謎とユキの思い。そしてついにストーリーの歯車が回し始める
剣と魔法で幹部討伐! ボル @boru10203354
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。剣と魔法で幹部討伐!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます