ちょっとアレなラノベを読んでいて悪いかっ(怒)
宿題も終わり、ダラダラしながらお母さんを待った。
お母さんは六時に帰ってくると言ったが、八時半に帰ってきた。
私はすぐさまお母さんの方に行く。
「ただいま〜」
私はお母さんとの会話が生まれるようにわざと『ただいま』と言った。
けどお母さんは気にしなかったのだろう。そのまま大きいバックを放り投げて部屋に入った。
ううぅ。私の想像では、
『あら、ただいまじゃなくて『おかえり』でしょ』
『そうだった!ヘヘッ』
って笑会うつまりだったのに……。
きっとお母さんは疲れてそんん気力もないのだろう!!
私のポジティブ精神パワーを使って部屋に入った。
するとお母さんが口を開いた。
「あ、弁当買ってきたけどどっちがいい?」
ーえっ、今日はハンバーグじゃー
「どっちがいいの?早くしなさい」
コンビニ弁当を二つ見せられた。
「えっと、シャケの方で。あと、お母さん」
「何?」
強い口調でお母さんは自分の服の裾を強く握った。
「やっぱり、なんでもないっ」
少し胸に染み込んだ感情は乾燥したので笑顔で応え、シャケ弁の蓋を開けた。
『シャケの香りが漂う』と、言いたいところだがコンビニ弁当にそんな演出はなかった。
まあ、食べれるだけいいことだっ!!
私はシャケ弁の米粒を残さず食べ、「ごちそうさまっ」と言った。
2
次の日。
「ふわぁ〜。今日はよく寝れたぁ。今は何時…?」
目をこすりながら頭だけ起こし、デジタル時計を見ると『8:12』と書かれてあった。
そう、学校には『8:00~8:10』の間に登校しなければならない。
「やっば、遅刻じゃん!」
もう、朝からこんなボリュームでるのか?ってくらいに大声で言ったので、レーヴも目を見開き、『お、お前そんな声出して大丈夫か??』と動揺を隠せずにいた。
「よしっ私の『スーパースピィーディー身支度』を発動するときがきたっ!」
略してSSMと呼ぼう!
「放て、エスエスエム!!」
そう言い放った瞬間、私の体内の細胞が騒ぎ出した。
そして、目が『キリッ』となる。
あ、厨二病とかじゃないからね。けして夜に『妾の世界が牙を向きだす時、淡い空が漆黒の夜空に変わり、皆はこの恐怖に苦しみ、滅びるだろう』とか窓を開けて静かに唱えてないからね?
私はスピィーディーに身支度を済ませた。
その時間なんと四分二十七秒。
やはり私には謎の力が……………ないからね?
少し漆黒の私を想像しながら学校に行った。
3
学校に着いた。
やはり遅刻していて、学校の門の前には私くらいしかいなくて、急いで門をくぐり靴を下駄箱に入れ、上靴に履き替えた。
そもそも、8:00~8:10というのがおかしいんだ。
そんな十分間の間につけなんて、まだ小学生なんだからせいぜい十五分の間とかにしてほしい。
そんな私の考えは静かに保健室へと流れていった。
私は玄関の先にある階段を上り、二階につき右手に曲がったらある四年二組の教室にダッシュで行った。
少し息を整えるのに肩が揺れているが、きっと走ったことはバレていないだろう。
そして、おっはようございまぁーすっ!と、超低いお相撲さんみたいな声で言った。
あ、もちろん心の中で言ったからね。
これが本当に『おっはようございまぁーすっ』と言ったら私の人生半分がなくなったのと同じだ。
流石に私でもこんな恥ずかしいことはできない。
先生の机を見ると、まだ来ていないらしく、『うぉっしゃー!怒られねー!』と心の中で叫んでいてあともう少しで祭りが開かれるくらいまで盛り上がった。
いつものように席に着き、ランドセルから教科書を出し、ランドセルを置き、机の中にいつも閉まっている本を取り出そうとした。
このことを置き勉を真似して置き本と読もう。
ちなみに置き本の本は『ぼん』と読むから注意!ここ、テストに出るぞっ。
脳内の熱血先生はそう言った。
私は左手を机の中に突っ込んだ。
あっれー?おかしいな。
本がいつもの指定位置に見当たらない。
やっば。どうしよう。
昨日読んでいた『カフェオレ星人』の話を置き本していたのならよかったのだが、今回置き本していたのは『ラブコメでブックカバーをしないと先生などから変な目で見られて残りの人生ズタボロォー』系のラノベだ。
内容的にはすごく面白く、目線が片思いをしている男子目線なのだ。
挿絵がちょっと、見せられない系のなのだが。
普通に人気もあるので、ラノベ好きに知らない人はいないっ!という感じだろう。
ん?こんな厨二病の天然キャラ風な奴がラブコメでしかもちょっとアレなのを見るのがおかしいって?
一つ言わせてもらおう!
まず、厨二病ではないっ。一応ダイエットを頑張っている可愛い乙女だっ!!
そして、天然キャラではないっ。どっちかといえば、ガッツリ突っ込む系キャラだっ。
あと、ちょっとアレなのを読んで何が悪い!
面白いのに変わりはないし、ちょっとアレくらいが一番いいんだよっ。
ふぅ、一つ言うところを三つ入ってしまった……。
まあ、そこがガッツリいう系乙女なのでっ!テヘッ。
うん。普通に気持ち悪いな。ガッツリいうのにぶりっ子風とかどんだけお前キャラとってんだ(怒)という感じだろう。
そんなこんなの一人ボケツッコミで読書時間は乗り越えられた。
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