童話 羊の毛刈りの後で。
毛刈りのおちゃん必死やったけど、やらないで欲しかったよね。
春の長い雨が降っているのに、もう体を覆っていた毛がない。
あんなに拒絶したのに無理やり毛刈りして、風邪引きそうや。
春だから美味しい草が生え始めているから許すか迷っている。
毎年この季節になると人間達はソワソワし始める。
そりゃ、私たちのお腹の中には子羊がいるからだけど。
後、数週間もすれば子羊が生まれてきて、人間達は大忙しだ。
子羊用の柵の修理にタグの準備。
もしもの為の子羊用の粉ミルクも重要だ。
綺麗な水も毎日変えないといけないし、ミネラルも必要。
でも、私たちはノンビリと朝から晩まで草を食べているだけ。
雨の日は寒いけれど、太陽が出れば温かかくて気持ちがいい。
ま、人間達は私たちの為に働いているから、毛刈りはヤッパリ許してあげようかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます