詩篇 あのな〜、そのな〜、言うたろか?

あのな〜、そのな〜、言うたろか?

せっかく苦労して捕まえて来たネズミな。

いつもご主人に世話になっているさかいにな、

持って行ったらキャー、と言って逃げよった。

なんでやろな、こんなに美味しいのに。


あのな〜、そのな〜、言うたろか?

風呂嫌いなのにな、無理やり入れよる。

うちらな、毎日毛づくろいしているんやで。

ご主人知らんのかいな、ほんまに。

なんでやろな、こんなにキレイなのに。


あのな〜、そのな〜、言うたろか?

硬いご飯は食べ飽きたねん。

ご主人達は美味しいもの食べよる。

なんでうちらにくれへんのやろ。

なんでやろな。差別と違いますか。


あのな〜、そのな〜、言うたろか?

外に出たいのに出れないやないか。

春なんで、あんなに一杯小鳥が飛んでいるのに。

一度でもいいから外に出して〜な。

なんでやろな。窓からしか見れへん。


あのな〜、そのな〜、言うたろか?

爪切るのやめてくれません。

せっかく毎日研いでいるのに。

これはネズミを捕まえるためでっせ。

なんでやろな、ネズミがやっぱり嫌いなんやな。


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