便り
陽光は生を運ぶ。花花の芽吹き、虫の目覚め、鳥の交わす戯言。そうした、情報の氾濫にあって花弁の吹雪く此処は、ひとつだけ別のものを届けてくるようである。薄紅の欠片は散る花であったりそうでなかったりする。手紙の欠片、日記の欠片、あるいは想像もつかない物語の欠片。なにが千切れてしまったのか僕には判然としない、けれど、しばしば掌に舞い込んでくるそれらからは、此処ではない何処かで息づく気配の香りがする。
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