第119話 参上!その名は…
こちらは2話目です。
………………
「会いたかったニャー」
「ヒヒーン」
久しぶりの竜馬と再開を喜びあうホルン。こうして見るとデカくても何処か可愛らしさを感じる竜馬もオレの前だとプイッと顔をそむける。なんかしたか?ホルンに聞いても
「照れてるんだニャ」
と、言ってはくれてるがね…、よーわからんわ。
「おーいトラン、そっちの準備は終わったか?」
「おうよ。いつでも出れるぜ」
やべぇ、ナバルに声かけてもらうまでボーっとしてたわ。なんかヤバイ事態になりそうだから気合入れ直さないとな。
スッパーーン!
「っ!痛てぇなクマ公!なにしやがんだ!」
「やれやれだぜテリオ君。気合だよ気合」
「全くわからねぇが覚悟アリってのはよくわかった」
バカが襲ってきやがった。アホめ、ボードゥさん特注の(買ったの今まで忘れてた)
「キィエェェェ!」
「オラァァ!」
「テメーら遊んでんじゃねぇ!!」
ナバルに怒られました。
…
……
………
どーも皆さんお久しぶりです。
私、ベルゼイ・ファウストと申します。
ヤギと狼を足したような顔、青い肌、大柄な体にモッコリ筋肉。心臓の弱いお年寄りや幼い子供は要注意です。私を見た瞬間に事件現場になりかねませんからね。なんでそんな話をしているかと言うと…。
私が隠れている草むらの先の街道で、ちょっと豪奢な馬車が黒ずくめの集団に襲われてるんですよ。
怒号と剣戟、もうね、どうしてくれましょう。あ、馬車の護衛が斬られた。
「ホイ、『
切った黒ずくめはギョッとしてる。あらら、そんなスキ丸出しだと殺られますよー。ほら言わんこっちゃない。
と、こうしてちまちま被害者?と思わしき側をコッソリと助けてるんですがね。え?なんで襲撃者が敵と判断したかですか?それは簡単ですよ。遠距離から『
・暗殺者
・狂信者
・
って出ちゃったんですよ。アレですよ。
こちらの世界は皆さんのような通常の『
「ほい『
■■■
名前 ;ギュンター・ディミトリエ
種族 ;人間(ヒューマン)
戦闘能力;AAA
保有魔力;AA
保有能力;魔法剣
;上級剣術
;治癒魔法
称号 ;司祭
;
;教皇の右腕
■■■
…わーお。私、逃げてもいいですかね?魔の森でもないのに
…おや?敵対勢力の1人がコチラを凝視仕出しましたね。流石に魔法を連発してたら気づかれますか。やれやれ…。
…
…
ブンッ!
黒装束の1人は草むらの一点にナイフを投擲した。
「いい加減目障りだ」
男もこれで殺せたとは思っていない。だが、姿さえ見えてしまえばこちらのもの。目障りな獲物共々葬り去って…。
「フッハッハッハッ!
よくぞ見破りましたね私の位置を」
茂みから勢い良く飛び出す『ナニか』。「貴様、何者だ!」の声に答えんと謎の人物はスタっとキレイな着地を決めると仁王立ちで現れる。
顔は見えない。だが、青い肌の大きな身体は人では無いだろう。
隆起する筋肉は威嚇するかのように躍動する。
…そう、躍動している。あらゆる部分が。
…
…
ズボン?で頭を隠し立派なブーツとブーメランパンツがやたらと目を引く。それもそのはず身に着けているのはそれだげだから。
突如として現れた変態に動揺を隠せない襲撃現場。男は我に返ると叫んだ。
「き、貴様は何者だ!」
「私は…ゼンラーマン!
…あ、パンツ履いてた」
「脱ごうとするなぁぁ!!」
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