第60話 冒険者ランクと加護
「そういえばランクはどうなるのかしら?」
商店街につく前にオカマのリリオはそんなことを呟いた。
「どう言うこと?」
「
「へー。同じじゃダメなん?」
「あのねクマちゃん。あの森に年中いるアタシたちと外の人たちじゃあ戦力の差が開きすぎてるのよぉ」
そう言って今の
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S; ギルドが誇る最大戦力。
試験内容;専用ミッションをクリア。
A; 単体の戦力が《魔境》で通用するレベルで、なおかつ現場の先頭指揮を執れる事。
試験内容;専用ミッションをクリア。
B; 戦力が《魔境》で通用するレベル。(パーティーによる攻略も可)
討伐対象;ベヘモス、ワイバーン、ジェネレイト・オーガ
(それぞれ通常種で10m級)
C; 森の東側を踏破出来るレベル。(パーティーによる攻略も可)
討伐対象;地竜、
D; 冒険者としての知識、経験を納めているいわゆる《一人前》。
試験内容;筆記、面接、専用ミッションのクリア。
E; 冒険者なりたての新人。
講習受講義務あり。
■■■
「アチャー、無理だね。魔の森を基本にしてるもんなぁ。普通の人間は生きて出れないんだろ?でもDとEに関してならそのまんま適応出来そうじゃね?」
「そうねぇ、それだけかしら。
っにしても貴方たちも大概よねぇ」
「んあ?何が?」
「だってねぇ。ナナイちゃんやホルンちゃんも含めてアンタたちって戦力だけ言えば4人ともAランクじゃない?」
「ホルンたちは一緒に行動してるからわかるだろうけど、オレやナバルの事は知らないだろ?」
オレがそう言うとやれやれといった顔をして
「アタシたちも
あの時いたのかよ。まあ、よく考えれば当然だよな。
「そっちもかなりの強さだろ?アドレティドッグの瞬殺っぷり、半端なかったぜ」
「ウフフ、ありがとう。でもこれからはどうかしらね。加護があるとはいえ魔境は本当の意味で規格外だからね」
「加護ってなんだ?称号じゃなくて?」
「あら、クマちゃん気づかなかったの?
何だと?!オレは知らんぞ!オレの動揺をよそにリリオの説明は続く。
「昔は《悪魔種》の人たちが《魔族》って言われてたけど今じゃ
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加護
主とするものが配下に与える恩恵。
与える者の種族で効果は違う。
(5段階評価)
■
魔王の加護
身体能力;+3
魔術補正;+3
免疫能力;+4
;魔王自身がヴァンパイアとエルフのハーフであり《神の領域に到達せし者》の称号が発動しているため、他にも《寿命延長》《老化遅延》が追加される。
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獣王の加護
身体能力;+4
魔術補正;+2
免疫能力;+3
;詳細不明
■
龍王の加護
身体能力;+3
魔術補正;+4
免疫能力;+2
;詳細不明
■■■
「よくわかんねぇけど、それって凄いの?」
リリオを始め仲間の二人もビックリした顔をして
「凄い何てもんじゃないっスよぉ!」
「成人の義になるとみんな狂喜乱舞するんだけどね…クマちゃん、貴方もしかして『成人の義』も知らないんじゃない?」
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成人の義
この世界の成人は15才である。それは
加護を受けているものたちは同じ加護を持っているものをぼんやりと感じることが出来る。
ちなみに
???『正体を隠すのも大変なんだよ』
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「あれ?それってオレにもあるん?」
「あるわよ。ホルンちゃんやナナイちゃんとナバル君にもね。そういえばカースちゃんにも加護が付いていたわねぇ」
カースって誰だ?まあいいや。リリオが「あら、ナナイちゃんとホルンちゃんは早いのね」なんて呟いていたが
話していたら日も
宿に戻り(リリオたちも同じ宿に泊まることにした)みんなで飯を食い部屋に戻る頃、ホルンが「トランのおやつが食べたいニャ」って言い、そこにみんなが興味をもちだして結局全員分を作ることにした。
マスターに聞いたらマスターも興味を持ったようで出来上がったパンケーキのアイスのせがエライ勢いで減っていく。ノベルさんも「これ、美味しいね!うちの嫁にも食べさせたいな」なんて気になることを言った。どういう事か後で話そうか?
で、問題はリリオだが…
「何よクマちゃん!美味しすぎるわ!アタシを狙ってるわけ?いいわよ!!」
「
もうやだ。
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