第7話 運命4少女ナナイ

 にいちゃんと一緒に父ちゃんのお墓にお祈りした。

 昨日まで元気だったのに、おうち帰ったら父ちゃん血だらけだった。アタマ撫でてくれたのにもう起きてくれない。ずっと起きてくれないってにいちゃん言った。父ちゃんとさよならするんだよって。やだよぅ。

 綺麗なお兄ちゃんがおいでって言ってくれた。にいちゃんと一緒だったらどこでも良い。みんなで新しいおうちに行くことになった。

 ナナイ達が住んでたおうちの中のものも持っていってくれるって綺麗なお兄ちゃんが言った。そしたらぱっておうち空っぽになった。なんで消えたのって聞いたら魔法だよって教えてもらった。ナナイもやりたいな。

 綺麗なにいちゃんはヴィレントって言った。うまく言えなかったらウィルでいいよって言ってくれた。

 ウィルにいちゃんと森の中に入った。ナバルにいちゃんはビックリしてた。怖い怪獣がイッパイって言ってたのに一回も出てこなかったよ?

 ウィルにいちゃんに聞いたら

「私が怖いんだよ」


 って笑いながら言ってた。ウィルにいちゃんやさしいよ?



 森の中にはおうちがあっておばあちゃんが出てきた。その隣に…服着たクマのお人形さんがいた!モコモコで可愛かったな。

 ウィルにいちゃんはおばあちゃんとお話終わったら森の奥に入った。ナナイやナバルにいちゃんを抱えて。すごい速かった。

 そしたらおっきな門が見えた。壁もすごく高かった。横にトカゲの兵隊さんがいた。ちょっと怖かった。

 門のなかに入ったらおっきな町だった。いろんな人がいた。ナバルにいちゃんは

「魔物の国だ…」

 って言ってた。ビックリしてた。

 ウィルにいちゃんは一番大きなお城に入った。

お城?

 中には強そうな魔物の兵隊さんがたくさんいた。広い部屋に入るとすごい強そうな狼の兵隊さんがウィルにいちゃんに近づいて言った。


「おかえりなさいませ。魔王陛下」

「ファーーーーー!!」


 ナバルにいちゃんは叫んだあと固まった。

まおーってなあに?




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る