第3話 森のクマの魔法訓練
トランです。キメラという合成獣らしいです。…ぬいぐるみにしか見えねえけど(泣)
ばあちゃん(ガチの魔女でした)のいいつけで幼女の面倒をみてます。ネコ耳あるけど…。
もうどこから突っ込んでいいかわからないくらいオレの知ってる世界じゃないのは確定してる。へこんでも仕方ない。それになによりこの世界にはあるんですよ!そう、「魔法」が!!
現代人のオレからしたらワクワクするなって方が無理でしょ?
ガチ魔女のバアちゃんに「オレにも魔法教えてくれよ」と頼んだら一発OKだった。やったね。
「もう無理!マジで無理…」
今オレは衝撃波の魔法を撃っていた。ふらふらになるまで。
「魔力ってのはねえ、若いうちは使った分だけ補おうと体と心が働くもんなんだよ。ほらもう一発出せるだろ?」
バアちゃんの話だとそうやって鍛えていけば体内の魔力も拡張されるらしいが今のオレには干からびる寸前にしか感じない。
「あれ?川の向こうでバアちゃんが手をふってる…」
「あたしゃまだ死んでないよ。アホやってんじゃないよ」
声に出てたらしい。しかもバアちゃん違いなんだがまあいいか。
「エアーショック!」
そう叫ぶと同時に手のひらから拳台の大きさの空気の塊が一直線に的の大木に当たる。
ドゴン!!
鉄球をフルスイングで投げたような衝撃が大木を揺らす。
「…相変わらずスゲェ痛そうな音するなぁ」
俺がそう感想を漏らすとバアちゃんが
「何言ってんだい。そんなんじゃ狩りにも使えないだろ?」
狩り?あぁそうだった。食材集め、俺の仕事だった。
「でもさぁ、十分痛そうだぜ?それにどんなならいいのよ」
「これくらいは欲しいね」
そう言うとバアちゃんは手のひらから魔法を放つ
「…エアーショック」
プスン!
失敗か?!なんてフォローしようかなと思ったら着弾地点に穴が開いていた。穴の回りには焦げ跡までついて。
魔女ぱないわマジで
「最低でもこれくらいは欲しいね」
いやいやいや、無いって、これは無いって。
結局俺はぶっ倒れるまで魔力行使を続けさせられた。やぶ蛇どころかドラゴン出てきた気分だよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます