第19話 VR
大阪市此花区にあるUSJは今や押しも押
されぬテーマパークの雄だ。
最近では、一時期スぺ-スファンタジーと
して使用していた室内型ジェットコースター
をVRと組み合わせて様々なアトラクション
に仕上げて好評を博している。
VRとはヴァーチャル・リアリティの略で
3Dの映像を専用ゴーグルを装着することに
よって前後左右、上下のどこを見ても対応さ
せていて、今本当にその場所に自分が居るか
のような感覚を得られる優れモノだ。
乗り物に乗り込むと体を抑えるバーが下り
て体を固定してくれる。但しそのせいで、V
Rがどうしても物理的に見えない方向ができ
てしまうのだ。
それは「後ろの下」である。
後ろの下を見ようとすると固定バーが邪魔
をして体が捻り切れない。だからと言って3
D映像はその部分も手を抜いているわけでは
ない。ちゃんと映像は用意されている。誰も
見ることができない部分もちゃんと描かれて
いるのだ。
好奇心で見ようとして固定バーを緩めよう
とした人が居たようだが当然係員にしっかり
とバーを下ろされたので見ることはできなか
った。
決して誰も見ることができない部分。そこ
には「決して見てはいけないもの」が描かれ
ているので決して見ようとしてはいけない。
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