平凡な僕と魔法使いの君

第12話

ミール「タビアの所に行くにはまだ町を１つ抜けなければならない」

ミール「大丈夫か？」

蛍「また騎士に追われないことを願うよ…」

ルナ「そうなったらまたあの蛍の面白い走りが見れるのかな？」

蛍「おいルナ笑ってんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!」

ルナ「うわぁぁぁぁぁ!!」

ミール「そういえば気になっていたのだがルナは何の動物なんだ？」

蛍「狼かなにかか？」

ルナ「蛍の目は節穴か何かなの？」

蛍「うるっせえよ!!」

蛍「それで結局何なんだ？」

ルナ「キツネだよ」

蛍「キツネ？」

ミール「そうかキツネか…」

ルナ「ミールさん？」

ルナ「どうしたの？」

ミール「いや」

ミール「ますますタビアに懐きそうだと思っただけだ」

蛍「…タビアさんてどんな人なんだ？」

ミール「どんな人か…」

ミール「胡散臭い」

蛍「胡散臭い？」

ルナ「どんな感じに？」

ミール「どんな感じにといわれても…」

蛍「そんな言葉ににつまるほど胡散臭いのか…」

ミール「まあ会ってみればわかる事だ」

ルナ「早く会ってみたいな～」

ミール「そうだ蛍」

蛍「ん？」

ミール「あのブレスレットはきちんと持っているな」

蛍「ちゃんと腕に付けてるよ」

蛍「ていうかこのブレスレットってそんな大事なものなのか？」

ミール「そのブレスレットは我々魔法使いを服従させるためにあるようなものだ」

蛍「そんなもんなのこれって!?」

ミール「それが無いと他の魔法使いは我らに同行はしないだろうな」

蛍「全力で持っとくよ…」

ミール「さあ急ぐぞ」

ミール「少しでも次の町に近づいておきたい」

蛍「おう!!」